センチュリーライドとは？その意味・概要や有名なイベントを紹介！

自転車イベント人気に伴い、全国各地でセンチュリーライドも実施されています。中には、10年以上の歴史のあるイベントもあります。

10年以上の歴史を持つロングライドイベントの先駆け的存在である「アルプスあづみのセンチュリーライド（AACR）」は、北アルプスの白馬を中心とした安曇野の雄大なロケーションに加え、グルメ、コミュニティを兼ね備えた大会として、もはやロングライドイベントの定番となっています。

あづみのセンチュリーライドは、安曇野の雪解けを待ちかねた4月下旬の「桜のAACR」は梓水苑から白馬の往復160km、青葉の美しい5月下旬の「緑のAACR」は梓水苑から白馬の往復160km、または国営アルプスあづみの公園から白馬の往復120kmの2つのコースがあります。

荒川緊急用河川敷道路、通称荒川サイクリングロードから秋ヶ瀬公園、さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道で開催されるのが「東京センチュリーライド荒川上流」です。コースはフル（128km）、ハーフ（93km）、クォーター（43km）の3つで、自分の体力や脚力に合わせて参加できます。

他にも120kmと90kmのコース設定のある「東京センチュリーライドin 江戸川」や、さまざまなロングライドイベントが東京近郊で開催されています。

四方を海や川に囲まれた千葉県は、ある意味「島」のようなものという考え方から、島を巡るサイクリングとして海岸線を走るのが「CCAセンチュリーライド　栄～銚子～栄」です。栄から出発して銚子で折り返すコースでは、太平洋を望みながら走る雄大さが魅力です。また、利根川沿いはサイクリングロードなので獲得標高が控えめという点は、初心者にとってありがたいでしょう。

自然豊かでロケーション抜群の群馬県の「利根沼田望郷ライン」を会場にしたロングライドイベントです。コースは4つあり、走行距離は「エキスパート」の116kmや「ロングライド」の110km、「ミドル」の78km、「エンジョイ」の18kmとどれも100マイルには足りませんが、自分のレベルに合わせて参加を選ぶことができます。

熊本県球磨川沿いを往復50～100km走るライドイベントです。コース上には数か所チェックポイントが設けられ自由に折り返しできるので、自分の脚力に応じて好きな距離だけ走れるのが魅力です。コース途中にあるいろいろな見どころや施設に立ち寄るのもいいでしょう。運がよければコース沿いを走るSL人吉に遭遇するかもしれませんよ。

佐渡オータムライドは新潟県佐渡島で行われるセンチュリーライドで、両津鬼太鼓ドームを発着地点とし、大佐渡一周130kmを走ります。6歳以上の小学生から参加は可能ですが、8時間の制限時間内に完走できることが条件となっています。開催期間中には、佐渡金山のヒルクライム(14.5km）のイベントも併せて行われます。

日本国内のイベントではありませんが、アメリカ ハワイのホノルルで開催される、30年以上の歴史を持つ「ホノルルセンチュリーライド」は日本人にも人気です。カピオラニ公園を発着地点として、オアフ島東海岸を北上する風光明媚な景色の中を走ります。

コースは25マイル(約40km）から100マイル（約160km）までの4つの中から選択でき、観光ではなかなか訪れることのない場所を走ることができる点も魅力のひとつです。そもそもハワイは日本人観光客に人気ですが、ホノルルセンチュリーライドには日本事務局があり、現地でも日本語での対応が可能という安心感もあってか、多くの日本人も参加しています。

センチュリーライドと銘打ってはいますが、多くのイベントにおいて、自分の体力や脚力に合わせて短い距離の走行を選択することができます。センチュリーライドでは、速く走ったり長距離を走ることより、いかに楽しく自転車に乗って走るかが大切なのです。センチュリーライドの楽しみ方は人それぞれ、だからこそ多くの人を魅了しているのでしょう。