クイックリリースの交換②取り付け方
次に外したクイックリリースを、取り付けをする時の流れを、大きく3つにわけて解説します。
取り付け方①クリックリリースシャフトをホイールの穴に通す
片手にクイックリリースレバーを持ち、クイックリリースシャフトに、予めスプリングを一つ入れた状態で、ホイールの穴にシャフトを押し込んでいきます。
このときシャフトに入れるスプリングの向きは、スプリングの輪が大きい方が、自転車のに対して外側になります。間違えないように気を付けてください。
スプリングの向きを間違えるとどうなるの?
クイックリリースのスプリングの向きを間違えると最悪の場合、クイックリリースが外れなくこと可能性もあるから気を付けてね!
押し込んだシャフトがホイールから出てきたら、もう一つのスプリングを入れて、クイックリリースナットをもう片方の手で、時計回りで締めていきます。この時クイックリリースレバーを、手で留めてながらナットを回して締めてください。
これでクイックリリースをある程度締めつけし、次にクイックリリースレバーを閉める作業に入ります。
取り付け方②レバーを閉めて固定させる
レバーを閉めてクイックリリースを固定していきます。この時手の甲のあたりを使って、レバーを閉めると閉めやすいです。ただ、クイックリリースレバーを閉めるときに、注意したいポイントが2つあります。
注意するポイント
- レバーの開閉するときに必要な力は、弱すぎも強すぎもNG
- クイックレバーを閉めたままナットで締めこまないこと
一度クイックリリースレバーを閉めた後、小指でレバーを開くことができるか?を確認してみてください。万が一小指の力でレバーが開けた場合は、締め付けが弱いです。一度クイックリリースレバーを開いて、クイックリリースナット側で少し締め付けたあと、再度レバーを閉じてください。
クイックリリースの締め付けにも注意
クイックリリースの締め付けが強すぎると、クイックリリースレバー閉じなくなることや、最悪の場合クイックリリースの故障、フレームの故障の原因にもなります。レバーを閉めるとき、硬すぎるなと思ったら、一度完全にレバーを開き、クイックリリースナット側で、少し緩めて再度クイックレバーを閉めて、固定させる力を調整してください。
誤った方法で作業を行うと、クイックリリースの故障、自転車に傷がつく、ご自身が怪我をする原因になります。また適度に絞められたクリックリリースレバーは、回転しないことも覚えておきましょう。
取り付け方③クイックリリースレバー適切な位置
クイックリリースでフレームとホイールを締め付けたあと、クイックリリースレバーを内側に閉じるときに、クイックリリースレバーが、どの方向に向いているか? も重要になります。ここではフロント・リアそれぞれの適切なクイックリリースレバーの位置についてお伝えします。
フロント側の適切なクイックレバー位置
基本的にはフロントフォークに沿って、レバー位置を留めるのが適切な位置になります。
リア側の適切なクイックレバー位置
リア側もフロント側と同様にフレームに沿って、レバーの位置を留めるのが適切な位置になります。
クイックリリースレバーの適切な位置へ留めるコツ
クイックリリースレバーの適切な位置へ留めるコツは、クイックリリースレバーの位置を、最終的に収めたい位置と真逆の場所で、手で留めておき、クイックリリースナットである程度の締め付けが終わった後にクイックリリースレバーを閉める方法です。この方法であれば、簡単にクイックリリースレバーを適切な位置に収めることができます。以上で取り外し・取り付けの作業が終わりになります。
クイックリリースの交換③動作確認
クイックリリースの交換が完了したら、最後に動作チェックをおこないます。主なチェックは以下の4つです。
動作チェック
- 自転車をもってタイヤを上から軽く叩き、ズレや異音がないか?
- 自転車本体を軽く左右に揺らしてみてカタカタと音がしないか?
- ホイールを回して異音がないか?
- 変速がしっかりできるか?
この4つに問題がなければ、クイックリリースの取り外し・交換・取り付けの作業が完了です。
クイックリリース交換時のポイント
ここでは補足として、クイックリリースを交換する際のポイントを2つ解説します。
ポイント①クイックリリースにはフロント用リア用の2種類がある
クイックリリースには、フロントホイール用とリアホイール用があり、それぞれ長さが違います。一度フロント・リア共に外して、わからなくなってしまった場合は、クイックリリースの長さを確認してみてください。短い方がフロント用・長い方がリア用になります。
ポイント②クイックリリースレバーの左右位置について
フロンド側のクイックリリースレバーの位置は、大抵の自転車は左右どちらでも問題ありません。ただし自転車がディスクブレーキというブレーキ使っている、ロードバイク・クロスバイク・ミニベロの場合は、クイックリリースレバーの方向が指定されているので、気を付けてください。
リア側はクイックリリースレバーを自転車の左側へ
リア側は、自転車のブレーキがどの種類であっても、クイックリリースレバーを自転車の左側にしなけなけば、チェーンの回転や変速に問題が発生する為、左側にクイックリリースレバーが来るように取り付けが必要です。
普通のブレーキだったらレバーの左右はフロントはどっちでもOK、リアだけ左って覚えればいいんだね!
それでもいいんだけど、一般的にはクイックリリースレバーは、フロントリアどちらも左って言われてたりもするから、特にこだわりがなければ、フロントも左にレバーが来るようにするのがおすすめだよ!
まとめ
最後にクイックリリース交換の際に重要なポイントをまとめます。
- クイックリリースを外す時は最初は手でレバーを動かせないか?
- 手でレバーが動かない場合は道具を使ってレバーを動かす!
- クイックリリースを取り付ける時はスプリングの向きに注意!
- 取り付け作業は締め付ける強さとレバーの向きが重要!
この4つのポイントを押さえておけば、今持っているロードバイクやクロスバイク、ミニベロなどのクイックリリースの交換ができるでしょう。クイックリリースの交換で、ちょっとした改造などをしても、オリジナリティーが出ていいですね! それでは今後も楽しい自転車ライフをお送りください。
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撮影:著者