おすすめの比較的安いパワーメーター3選
数年前までは数十万円という高価格だったパワーメーターも、近年はかなり安くなっています。とはいえ、標準普及価格は5~10万円程度です。併せてサイクルコンピューターや専用デバイスなども揃えると、20万円、さらにはそれ以上の買い物になることも珍しくありません。「そんな金額はとてもムリ」といった人のために、ここでは比較的安いパワーメーターを紹介しましょう。
① Stages(ステージズ) Power L-105 R7000
多彩な機能
リーズナブルな価格で多くのライダーに支持されているステージズのパワーメーターです。加速度計をもとにしたケイデンスセンサーや外気温の変化などの環境条件の変化による影響を自動で補てん・調整して、安定的な計測を可能にする機能を持っています。
安い価格が魅力
左クランクアームにセンサーを加えるだけの簡単設置で、そのための重量増加はわずか20gでしかありません。完全防水かつボタン電池の稼働200時間以上と、使い勝手も良好です。ANT+とBluetoothに対応しており、スマホの専用アプリから操作も可能です。価格は69,984円(税込)ですから、このクラスでは比較的格安といえるでしょう。
② Power Tap(パワータップ) GS
■パワータップ/サイクルオプス■ PowerTap GS リアハブ ストレートプルスポーク仕様 (DT Swiss 240S) 24H/シマノ 【品番 30045】
参考価格: 63,800円
軽量なハブ型パワーメーター
DT Swiss製240ストレートプルハブにトルクチューブを仕込んだパワーメーターです。ハブ型パワーメーターながら325gという軽さを生み出したのは、フランジの不要な素材を削り取ることで実現しました。削り取ったからといっても、もちろん強度に問題はありません。
ペダル型とチェーンリング型もあり
格安な価格だけでなく、工具なしで分解清掃ができるなど、メンテナンス面でも優れています。フロント用20穴、リア用は24穴のシマノと24穴のカンパニョーロの2種があります。また、パワータップ社からは、ペダル型とチェーンリング型のパワーメーターも販売されています。
③ AROFLY(アロフライ) Ultra Smart Bike Meter Solution
AROFRY (アロフライ) ULTRA SMART BIKE METER SOLUTION バルブキャップ型パワーメーターBluetooth対応
ちょっと変わったパワーメーター
AROFLY(アロフライ)のパワーメーターは、ちょっと変わっています。そのひとつが、測定方法です。ペダルを踏み込むときに生じるタイヤ圧の微小な変化を測定し、それからパワー値を算出するという方法なのです。これは、航空技術が基本となる、F-117ジェット戦闘機のピート管をもとに開発されました。スマホアプリの使用で、パワー出力はもちろん、速度、走行距離、ケイデンス、高度変化の表示も可能です。
「安い!」を求めるならコレ
取り付け方法は、後輪のバルブにねじ込むだけと非常に簡単です。バルブ形状は米式対応ですが、仏式バルブへはアダプターを使用することで対応できます。パワーの算出方法や取り付け方のユニークさもさることながら、この製品の特筆すべき点は、16,000円(税抜)という格安な値段です。安いからといって、正確なデーターが得られないということはなく、メーカーによると誤差は10%以下とされているので、一般的なライダーにとっては十分ではないでしょうか。
番外編 : GIANT(ジャイアント) POWER PRO
あのジャイアントからパワーメーター販売
世界No.1のシェアを誇る、日本でも人気の高い台湾の自転車メーカージャイアントからも、パワーメーター「パワープロ」が発表されています。左右共のクランクのパワー値を別々に計測し、1回転でどの部分に力がかかっているかを表示できるといった、他の高級モデルと同等の機能を持っています。ただし、残念ながらパワーメーター単体での販売はなく、TCR ADOVANCED SE1という完成車に組み込まれての販売となります。
本体に組み込んでこの価格は安い!
それでもあえてここで紹介したのは、この自転車の販売価格が28万円(税抜)だからです。同じフレーム仕様でパワーメーターなしのTCR ADVANCED 1 KOMの価格は24万5000円なので、わずか3万5000円という格安値で高品質なパワーメーターが手に入るというわけです。新しくロードバイクが欲しい、パワーメーターもつけたい、そしてジャイアントが好きという人なら、ぜひおすすめの1台です。
まとめ
以前まではプロや一部のマニアにためのアイテムだったパワーメーターですが、現在は「より速く走りたい」「効率よくトレーニングしたい」という一般のライダーにも浸透しています。自分の走りの「質」を知り、その数値からペースや力の配分を考えられるなど、パワーメータは今やただのトレーニングのためだけでなく、快適な走りを得るためのアイテムとなっています。
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