自転車のチェーンを外れにくくするメンテナンスのコツ
汚れたチェーンではチェーンが外れやすくなってしまうので、ロードバイクやクロスバイクなどの自転車ではチェーンをきれいにしておくことがメンテナンスの基本になります。
メンテナンスのコツ① チェーンをきれいに洗浄する
チェーンをきれいに保つことは大切
チェーンをきれいにしておくことは、見た目がかっこいいだけでなく、余計な異物がチェーンに付着していない状態なので、それだけでもチェーンが外れるなどのトラブルが起こりにくくなります。チェーンの寿命を長持ちさせるためにもきれいにしておくことは大切です。
目安は200-300kmごとに洗浄する
チェーンの汚れやすさは走行環境や、使用しているチェーンオイルによって大きく変わってきます。それでも、チェーンの洗浄を行う頻度の目安としては、200-300kmの距離を走行したあたりで洗浄するといいです。
メンテナンスのコツ② 変速機(ディレイラー)を調整する
フロントディレイラー
フロント側の変速を行う役割を担っているパーツがフロントディレイラーです。うまく調整されていない場合は、特にフロントをギアに変速するときにうまくいきません。それだけでなく、変速がうまく行えていないときに、無理にペダルを踏みこむようにしてしまうとチェーンが外れてしまします。
リアディレイラー
スプロケットにおける変速を行うパーツがリアディレイラーです。リアディレイラーの調整がうまくいっていなくて、チェーンが外れてしまったときに、もしホイール側にチェーンが外れてしまったときは大変な事態を招くので注意が必要です。
ドライバー1本で調整可能
ディレイラーはドライバー1本あれば調整可能です。リアディレイラーの変速調整はスプロケットの歯とチェーンの位置が垂直になるように調整しましょう。フロントディレイラーもチェーンとの間の空間が適切になるように調整する必要があります。
メンテナンスのコツ③ チェーンを交換する
チェーンは伸びる!?
チェーンは金属でできていますが使っていると伸びてきます。砂などがチェーンについていると、徐々にチェーンの一部を削りとっていってしまうので、正確にはチェーンがどんどん痩せていってしまうことを「伸びる」と表現しています。チェーンが伸びてしまっているとディレイラーの調整などを行ってもチェーンが外れやすくなってしまうので、その場合はチェーンの交換が必要です。また、サビの状態が深刻な場合も交換が必要です。
チェーンの交換目安は5000km
走行距離が5000km程度になってきたらチェーンの交換を検討しましょう。あくまでも目安なので、チェーンに負荷がかかるようなパワーのある方は、もう少し早い段階での交換が必要になる場合もあります。チェーン外れが目立ったり、変速の調子が悪くなってきたときには交換しましょう。
チェーン洗浄とオイルの塗り方の手順
次はチェーンの洗浄方法とオイル塗り方の紹介をしていきます。正しい方法でチェーンをぴかぴかにしましょう。
洗浄手順① チェーンオイルを落とす
洗浄剤(ディグリーザー)を使う
まずは、もともとついている古いチェーンオイルを落としていく必要があります。そこで活躍するのが油汚れを落とす「ディグリーザー」とよばれる洗浄剤をチェーンに塗り込んでいきます。このディグリーザーをチェーンに塗ることで、一気にオイルを落とすことができます。
チェーンの中まで浸透させる
チェーンオイルはチェーンの内部まで浸透しているので、ディグリーザーもチェーンの内部まで浸透させる必要があります。そこで活躍するものが、ブラシです。ブラシを使って、チェーンのローラー部分を回すようにして、内部までディグリーザーを浸透させましょう。
水で洗い流す
最後に水洗いでディグリーザーを洗い流すことで油分を取り除くことができます。
洗浄手順② 洗剤でピカピカにする
中性洗剤でも代用可能
古いオイルを落とした後は、洗剤を使用してチェーンの汚れを落としていきます。このときに、スポンジに泡立てた洗剤をつけて、チェーンをスポンジで挟むようにして洗っていきます。洗剤は自転車専用の洗剤もありますが、食器用洗剤などの中性洗剤でも十分汚れを洗い流すことができます。
ここでもチェーンの内部まできれいにしよう
洗剤での洗浄のときも、チェーンのローラー部分を回すようにスポンジで挟んで、内部の汚れまでしっかり取るようにしましょう。ここで汚れをしっかり落としておくと、次にチェーンオイルを塗ったときにも黒くなりません。最後に水で洗い流せばピカピカのチェーンに生まれ変わっています。
洗浄手順③ チェーンオイルを塗る
オイルはチェーンを乾燥させてから
チェーンオイルは油なので、水気が残っていると分離してしまって、チェーンにうまく付着することができません。そのため、乾いたタオルでチェーンをしっかりふき取って、しばらく乾燥させてからオイルを塗るようにしましょう。このときに水置換性のオイルは、濡れていてもチェーンに付着するので、急いでいるときにはそのようなオイルを使用するといいでしょう。
1コマ1コマ丁寧に
チェーンオイルはチェーンの1コマに1滴ずつ丁寧に塗るようにしましょう。スプレータイプのオイルの場合もできるだけ丁寧に塗るように心がけましょう。
余分なオイルをふき取る
最後に余分なオイルをタオルなどでふき取ります。オイルが多すぎる状態で走行すると、ホイールなどにオイルが飛散したり、チェーンに砂などの異物が付着しやすくなったりなど、メリットは特にないので、しっかりふき取りましょう。ふき取るまでの時間を長くすると、チェーンオイルがしっかり浸透するので、ロングライドや雨の日のライドでもオイルが切れにくくなります。
まとめ
ロードバイクやクロスバイクなどの自転車は、チェーンのメンテナンス不足や機材の不具合でチェーンは外れやすくなります。基本的なメンテナンスを日ごろから意識することで、チェーンが外れるてしまうトラブルを未然に防ぐことができます。
チェーンが外れないようにするためのメンテナンス方法
- ① チェーンを定期的にきれいに洗浄する
- ② ディレイラーを調整する
- ③ チェーンを交換する
チェーンの洗浄やディレイラーの調整に関しては、日ごろから意識して行うようにしましょう。また、チェーン自体の寿命が原因でチェーンが外れやすくなっているときは、チェーン自体を交換する必要があります。しっかりと対策を行って、チェーン外れを起こすことなく、楽しく自転車に乗っていきましょう。
KURE(呉工業) スーパーチェーンルブ (180ml) チェーン専用プレミアム潤滑剤 [ 品番 ] 1068 [HTRC2.1]
参考価格: 1,080円
- 1
- 2