Bテンションボルトを調整する方法
スプロケットやリアディレイラーを交換した後は、ギアチェンジをスムーズにするために、Bテンションボルトを調整した方がいい場合があります。ガイドプーリーがギアに近い方がスムーズにギアチェンジできるので、できるだけ近くに調整したいのですが、ガイドプーリーとギアの距離を短くしすぎると、チェーン詰まりになってしまいます。チェーンが詰まらない限界のところまでガイドプーリーを近づけるという繊細な作業が必要です。
調整方法①チェーンの調整
まず、チェーンを調整していきます。スプロケットを一番小さいギアにし、ボスフリーを一番大きいギアにします。そして、ペダルを逆に回して、ギアがスムーズに動くことを確認してください。
ボスフリーとは?
- ボスフリーは、フリーホイールとも呼ばれ、自転車を漕いでないときでも惰性でホイールが回るようにするシステムのパーツのことです。
調整方法②インナーローの調整
チェーンの調整が終わったら、次はインナーロー(スプロケットの内側のロー側)を調整します。Bテンションボルトをゆっくり慎重に回しながら、ガイドプーリーとギアの距離が短くなるように丁寧に調整していきます。このとき、ガイドプーリーとギアの距離が近くなりすぎるとチェーンが詰まってしまうので、注意してください。
調整方法③インナートップの調整
インナーローで二つの歯車の距離が短くできたら、次はインナートップ(スプロケットの内側のトップ側)を調整しましょう。ボスフリーを一番小さいギアにし、こちらもBテンションボルトをゆっくり慎重に回しながら、ガイドプーリーがギアに近づくように丁寧に調整します。そして、先ほどと同様、チェーンが詰まっていないかを確認します。
調整方法④最終確認
最後に、リアディレイラーとスプロケットの位置を確認しておきましょう。スプロケットがトップにある位置で、ガイドプーリーが真下よりも少し外側の位置にあるのがベストです。また、スプロケットが真下よりも少し外側の位置にあるのがベストです。また、スプロケットがローの位置では、真下の位置にガイドプーリーがある状態がベストです。位置関係が確認できたら、何度かギアを変えながらペダルを回して、チェーンが詰まっていないか、それ以上近づけられないか、を確認します。
Bテンションボルトが動かない・チェーンが詰まったときの対処方法
Bテンションボルトを調整しようと思ったときに、Bテンションボルトが固くなってしまって動かないということがあります。また、Bテンションボルトは動いたけど、チェーンが詰まってしまったという場合の対処方法をご紹介します。
Bテンションボルトが動かないときの対処方法
Bテンションボルトが固まってしまって動かないときがあります。そんな場合は、一度Bテンションボルトを分解してみるのがおすすめです。元の状態を写真で撮っておくと、組み立て直すときに安心です。まずは、蓋のようになっているU字型の金属をマイナスドライバーの先などで開けます。中には細かなパーツが入っているので、失くさないように注意してください。組み立て直すときに、潤滑剤を塗っておくとよりスムーズにギアチェンジできるようになりますし、次にBテンションボルトを調整するときも楽です。
ついでにガイドプーリーも清掃
- Bテンションボルトの分解は、ガイドプーリーを外すとやりやすいです。いい機会なので、普段露出されているガイドプーリーも清掃してみると、長年使っている自転車だとかなり汚れているはずです。
チェーンが詰まったときの対処方法
チェーン詰まりが起きてしまう原因は、Bテンションボルトを緩めすぎてしまっていることが考えられます。チェーン詰まりを解消するには、Bテンションボルトをまた少しずつ締めていけばいいだけなので、簡単に対処できます。
まとめ
リアディレイラーやスプロケットはよく交換することのあるパーツですが、Bテンションボルトの名前を初めて聞いた人もいるでしょうし、ましてやBテンションボルトの調整をする人は少ないです。しかし、Bテンションボルトの調整は決して難しくはないので、しっかり調整してスムーズなギアチェンジができるようにしておきましょう。
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