アウターケーブルは定期的な交換が必要
ロードバイクの変速やブレーキングに非常に重要な役割を持っているアウターケーブルやインナーケーブルは消耗品で、定期的なメンテナンスや交換が必要です。特に雨風にさらされる機会の多い屋外保管の場合は、樹脂製のアウターケーブルは劣化が進みやすく、ひび割れたりボロボロになることも少なくありません。
劣化はトラブルのもと
アウターケーブルの劣化をそのまま放っておくと、インナーケーブルまで錆が回って、突然ケーブルが切れてブレーキが効かない、シフトがうまくできないといったトラブルが生じてしまいます。特に走行距離の多い人や通勤・通学で使用している人などは注意が必要です。交換は距離なら2,000~3,000km、期間は半年~1年半程度を目安にしましょう。
自転車のアウターケーブルの交換方法
アウターケーブルの劣化が進んでインナーケーブルに錆が発生すると、作業量も費用も倍かかってしまいます。そうなる前にアウターケーブルを交換してしまいましょう。ここでは、シフトアウターケーブルの交換方法と手順を紹介します。
シフトアウターケーブル交換作業手順①~⑤
交換手順①ボルトを緩める
まず、劣化したアウターケーブルを取り外します。フロントディレイラーはハンドル左側、リアディレイラーは右側のシフトレバーとつながっているので、それぞれケーブルを固定しているボルトを緩めます。そして、ケーブル末端についているキャップと一緒にケーブルを外します。
交換手順②カットは丁寧に
外したアウターケーブルと同じ長さのアウターケーブルを用意します。このとき、専用の工具で切るほうが切り口がきれいになってのちの作業がやりやすいです。しかし、専用工具がなければ普通のニッパーでも構いませんが、なるべく丁寧にカットしましょう。
交換手順③インナーケーブルをアウターケーブルの中に通す
インナーケーブルに損傷がなかったり錆びていなければ、エンドキャップに通したのち、アウターケーブル内を通します。インナーケーブルが損傷していたり錆びていたなら、残念ながらインナーごと交換しなければなりません。
交換手順④グリスを塗ると通しやすい
アウターケーブルの中にインナーケーブルがなかなか通らないときには、インナーケーブルにケーブル用のグリスを塗るといいでしょう。通りやすくなるだけでなく、ケーブル内の摩擦抵抗が減って、シフトチェンジが軽くスムーズになります。
交換手順⑤ケーブルを元通りに這わせる
インナーケーブルをアウターケーブルの中に通せたなら、あとはケーブルを元通りに這わせれば完成です。完成したなら、ケーブルの張りやきちんとスムーズに変速できるかどうか確認しましょう。
アウターケーブルにはいろいろな色があるので、フレームやロゴ、ウェアのカラーなどとコーディネイトするのもいいかもしれません。ケーブルの色を変えるだけでも車体のイメージが変わるので、長年乗っているロードバイクに飽きてきたという人にもおすすめです。
まとめ
アウターケーブルやインナーケーブルはロードバイクなどのスポーツバイクだけでなくママチャリなどの一般的な自転車においても非常に重要なパーツのひとつなので、日ごろからメンテナンスに気をつけるように習慣づけることが大切です。ブレーキの効きが悪い、シフトがスムーズにいかないといった症状があった場合は、ケーブル類に異常があるのかもしれませんよ。
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コーティング系のケーブルの場合は、グリスの必要なく簡単に挿入でき、スムーズに作動してくれますよ。