シクロクロスの魅力
さまざまな独特な特徴やルールがあるのがシクロクロスです。シクロクロスが世界中で人気になっている理由はどのようなものでしょうか?次はシクロクロスが人気になっている魅力についての解説をします。
シクロクロスの魅力①冬の期間でも自転車に乗れる
ロードバイクは冬の期間は天候が悪かったりして、あまり外での走行は行えません。しかし、シクロクロスはあえてオフロードで行われる自転車競技なので、天候に関係なく自転車に乗ることができます。これは、トレーニングを行いたい方にはもちろん魅力的ですが、その他にも、一年中自転車を楽しみたいと思っている方にも魅力となっています。
シクロクロスの魅力②オフロードのコースを楽しめる
シクロクロスはオフロードでの走行が基本で、さまざまな路面を走行します。ロードバイクでは絶対に走ることがない泥や砂を走ることは簡単なことではありませんが、新鮮な感覚を味わえるので、非常に楽しいです。普段アスファルトを走ることに退屈になってしまっている方は、シクロクロスを行うことで新しい自転車の楽しみ方を知ることができるでしょう。
シクロクロスの魅力③コースと観客との距離が近い
魅力は観戦しているときに味わえるものがあります。シクロクロスは周回コースで行われるため、観戦していても非常に観戦しやすいです。また、コースサイドぎりぎりのところで観戦できるため、選手との距離も非常に近いので、迫力があります。選手との距離も近いので、選手としても応援で名前を呼ばれると、聞きとりやすいです。
ロードバイクとシクロクロスバイクの違い
シクロクロスの自転車は、パッと見た感じでは、ロードバイクと同じように見えます。しかし、オフロードを走行するために、シクロクロスバイクは様々な工夫がされています。次は、ロードバイクとシクロクロスバイクの構造の違いについての解説をします。
ロードバイクとの違い①タイヤの太さ
まず、はっきりと違いが分かる部分はタイヤです。ロードバイクは幅が細くて、表面が比較的滑らかな構造をしています。しかし、オフロードを走行するシクロクロスバイクは太いタイヤを使用しています。それに加えて、さらにグリップ力を高めるために、タイヤの表面は凹凸が付いています。タイヤの表面は製品によってさまざなパターンの凸凹が設計されており、泥向けのタイヤや砂向けのタイヤなどもあります。
ロードバイクとの違い②タイヤとフレームとのクリアランス
次に違いがある部分は、フレームの構造です。最近のロードバイクは空気抵抗の削減のために、タイヤとフレームの距離が近く設計されていることが多いですが、シクロクロスはその反対に、広く設計されています。シクロクロスでは、泥などがフレームに付着しやすいため、タイヤとフレームの距離が近いと、泥が詰まってしまいます。そのため、フレームとタイヤの距離が広い構造になっています。
ロードバイクとの違い③タイヤの空気圧
ロードバイクは、細いタイヤに高い空気圧で空気を入れて乗りますが、シクロクロスは、タイヤのグリップが優先なので、かなり低い空気圧で空気を入れます。チューブラータイヤの場合では、1.5bar以下まで空気圧を低く設定して走行することも珍しくありません。低い空気圧ではリム打ちパンクのリスクは高くなってしまいますが、タイヤのグリップが向上して、レース結果にも直結します。
ロードバイクとの違い④ハンドル
最後に違う部分はハンドルです。シクロクロスでは、コーナーでのコントロールを向上させるために、ロードバイクよりも一回り大きい幅のものを使用していることが多いです。また、空気抵抗の削減のために、前傾したポジションをとるロードバイクとは対照的に、高めにハンドルをセッティングしています。高めの位置にハンドルをセッティングすることで、小ナーリングしやすくなります。
次のページでは、シクロクロスで強化できるポイントについて解説します。