ロードバイクのフレームにも寿命がある?素材ごとの耐久年数の目安は?

ロードバイクのフレームにも寿命がある?素材ごとの耐久年数の目安は?

ロードバイクのフレームも、いつかは寿命というものを迎えてしまいます。寿命を迎えたフレームに乗り続けることは危険です。そのため、フレームの寿命をしっかりと見分けることは大切です。今回は、ロードバイクのフレームの寿命について素材ごとに解説します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.ロードバイクフレームが寿命を迎える原因
  3. 3.アルミフレームの寿命の特徴
  4. 4.クロモリフレームの寿命の特徴
  5. 5.カーボンフレームの寿命の特徴
  6. 6.フレームを長く使うためにできること
  7. 7.まとめ

カーボンフレームの寿命の特徴

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金属製のフレームでもアルミとクロモリでは、フレームの寿命という観点からみても大きく異なります。では、金属は使われていないカーボンフレームの寿命にはどのような特徴があるのでしょうか? 最後に、カーボンフレームの寿命について解説します。

特徴①カーボン繊維は強い

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カーボンフレームは、カーボン繊維を編みこむことで成型されています。編み込みのパターンは無限に存在していますが、高い強度にフレームが完成するようになっています。そのため、カーボンフレームは基本的には強度が高いです。また、金属のように金属疲労が起こることもなく、サビることもないため、耐久性も非常に高いフレームといえるでしょう。

特徴②大きな衝撃には弱い

カーボン繊維を編みこむことで、フレームの強度は高くなっていますが、強い衝撃には弱いです。特に一点に集中した、突発的な衝撃には非常に弱く、そのような衝撃がフレームに加わった場合には、フレームが折れてしまったり、ヒビが入ったりしてしまいます。特殊な技術で割れた部分を修復することはできますが、本来の乗り味にはもどりません。フレームにヒビが入った状態では、フレームの剛性も低下するため、コーナーリングや高速走行時にバランスを崩しやすくなるため、そのまま使用することは避けましょう。

特徴③見えないひび割れは確認が難しい

乗っているときに転んでしまったり、ロードバイクを勢いよく倒してしまったたりしたときに、パッと見た感じでは、割れている部分やひびが入っている部分はないように見えたとしても、フレーム内部に亀裂が入っていることもあります。そのような状態では、レントゲンのような装置を使わないと確認できません。そのため、強い衝撃はカーボンフレームの場合は、与えないようにしましょう。

フレームを長く使うためにできること

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ロードバイクのフレームに寿命があるということを把握しておくことは大切です。しかし、同じフレームでも、メンテナンスがしっかり行えている場合と、全くメンテナンスをしていない場合では、フレームの寿命が大きく異なります。最後に、ロードバイクのフレームを長い年数使用するためにできることについて解説します。

メンテナンス①保管は日陰や室内でする

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ロードバイクの保管を屋外でしている方も多いでしょう。しかし、屋外の環境では、太陽による紫外線の影響を受けやすいです。それだけでなく、雨の日などの天気が悪いときには、ロードバイクが濡れてしまったりします。それらは、フレームの寿命を短くする原因になってしまうため、なるべく保管は室内で行う事をおすすめします。室内でも、直射日光が当たる場所は避けるようにしましょう。

メンテナンス②雨の日のあとはしっかりと拭く

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ロードバイクでロングライドに出かけたりしたときに、急に雨が降ってきてしまうこともあるでしょう。もし、雨の日にライドしたら、帰宅して時間があまり経たないうちにフレームについた水気をしっかりとタオルでふき取るような習慣を身につけましょう。濡れたままの状態では、フレームがサビる原因にもなってしまうため、濡れたままの状態で長時間放置することは避けましょう。

メンテナンス③定期的な洗車をする

次に重要なメンテナンスは、ロードバイクの洗車です。ロードバイクは外の環境で走行するため、晴れている日だけ乗っていたとしても、路面の砂や空気中のほこりなどが付着します。それらが汚れの原因になるため、定期的な洗車で、フレームに付着した汚れはしっかりと取り除きましょう。汚れを放置してしまうと、塗装に影響するだけでなく、見た目も美しくありません。

メンテナンス④消耗品は定期的に交換しよう

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ロードバイクでは、フレームが寿命を迎えるよりも先に、タイヤやブレーキシューなどの消耗品の方が先に交換する時期を迎えます。そのつど消耗品の状態は確認しておき、必要に応じて交換するようにしましょう。タイヤやブレーキなどは走行中に、命を守るために大切なものです。消耗品を交換しないで走行し続けると、フレーム自体に余計なストレスがかかったり、転倒してフレームに衝撃を加える要因になりかねません。

メンテナンス⑤強い衝撃は加えないようにする

最後に、ロードバイクのフレームには基本的に強い衝撃は与えないようにしましょう。カーボンフレームでは、フレームのひび割れにつながるため、絶対に避けなければなりません。立てかけた状態から、倒れてしまった衝撃でも当たり所が悪いと、ひび割れにつながってしまうことがあるので注意が必要です。また、アルミフレームでも、強い衝撃を与えると、キズやへこみの原因になってしまいます。そのため、フレームには基本的に常にやさしく扱うように心がけましょう。

まとめ

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ロードバイクは大切にして、長い年数愛用しよう!

今回は、ロードバイクのフレームの寿命についてや、フレームの素材ごとの寿命の特徴について解説しました。どのフレームにも寿命があるということは事実ですが、ロードバイクの扱い方やメンテナンスの方法によって、素材にかかわらず、フレームの寿命は大きくことなります。そのため、大切なロードバイクを長い年数使用するためにも、しっかりとしたメンテナンスを行うようにしましょう。

TS Rider
ライター

TS Rider

ロードバイクでアマチュア実業団E1カテゴリーでのレースを走っています。自転車の知識を伝えながら、自分自身の勉強になったらと思っています。

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