7つのチューブの名称と役割や特徴について
トップチューブについて
平行四辺形のいちばん上のチューブで、サドルとハンドルを結んでいます。シティサイクルにはありませんが、強度を得るために必要なのでスポーツバイクには必ず存在しています。以前は地面と平行なフレームが主流でしたが、最近はハンドルからシート側になだらかに傾斜していて名称が「スローピング」と呼ばれるフレームが多くなりました。
ヘッドチューブについて
トップチューブとダウンチューブの結合部にあたります。上部はステムを通じてハンドルが乗っており、下部はフロントフォークが内部を貫通する形で組み込まれています。上下の接続部にそれぞれベアリングが取り付けられており、ハンドル操作を滑らかにしています。
フロントフォークについて
前輪を固定し、フレームに接続する役割をしています。厳密にはフレームに含まれませんが、路面からの振動をダイレクトに受ける箇所であり、衝撃の吸収や振動の緩和など、乗り心地に大きな影響を及ぼすことから、フレームの一部として扱われることが多いです。硬すぎると乗り心地が悪く、柔らかすぎるとスプリント力を生かしきれません。
ダウンチューブについて
今回のテーマであるダウンチューブです。ハンドルを乗せているヘッドチューブと、シートチューブ下端のBB(ボトムブラケット)と呼ばれるクランク軸をつなぐチューブです。フレームを横から見るといちばん目立つチューブで、ほとんどのブランドのロゴはダウンチューブに書いてあります。
シートチューブについて
上端にサドルのシートポストを差し込んで、ほぼ真下に地面に向かっています。下端はBB(ボトムブラケット)でダウンチューブとの交点になります。フレームのサイズを表す430、480といった数値は、シートチューブの長さを示しており、BBからトップチューブの上端までの距離のことです。
シートステーについて
フレームの後三角を構成していて、シートチューブの上側と、後輪を固定するハブ軸を結ぶチューブです。左右1本ずつ取り付けてあり、真後ろから見ても三角形をしています。乗り心地に影響を与える場所で、後ろから見た三角形の開き具合を調整することで、剛性や柔軟性の調整を行ないます。他のチューブと比べるといちばん細いチューブです。
チェーンステーについて
フレームを真横からみてシートステーとともに後三角を構成しているチューブで、クランク軸のBB(ボトムブラケット)と後輪を固定するハブ軸を結ぶチューブです。左右1本ずつ取り付けられていて、BBから後輪側に向かうにつれ、だんだんと細くなっていきます。
ダウンチューブってどんな役割なのかしら~
次でいよいよダウンチューブの役割を説明するよ~