ダウンチューブの重要な役割について
ダウンチューブはフレームを構成する7つのチューブのうちの一つです。それぞれのチューブには、振動の吸収、乗り心地の調整といった役割があるように、ダウンチューブも重要な役割を担っています。ここではダウンチューブの重要な役割についてくわしくご説明していきます。
ダウンチューブは推進力の源
フレームを横から見た平行四辺形の、下半分を構成しているヘッドチューブ~ダウンチューブ~チェーンステーは乗り手のパワーを推進力に変える働きがあります。ペダルに力を加えるとヘッドチューブ、ダウンチューブ、チェーンステー全体に伸びる力が加わります。この伸びる力を推進力に変換するという重要な役割を担っています。
ダウンチューブの役割はとても過酷
路面からの振動と衝撃の影響を受けるのと同時に、乗り手の体重も大きくかかります。特にダウンチューブのヘッドチューブ側には大きな力がかかるので、フレームの中では特に高い強度を必要とするチューブです。乗り手のパワーを推進力に変えるのと同時に、振動を吸収して乗り心地をよくする働きまであるとても過酷なチューブです。
ダウンチューブで乗り心地も調整
ダウンチューブは路面からの衝撃を大きく受けるので、高い剛性を必要とします。ただし剛性を高めすぎると、かえって疲れるフレームになってしまいます。ダウンチューブの剛性を調整することで、振動を押さえた疲れにくいフレームにすることが可能です。ただし調整はダウンチューブだけではなく、他のチューブとあわせて調整します。
ダウンチューブでブランドアピール
ダウンチューブはフレームの中で、いちばん太く作られています。横から見るととても目立つので、ほとんどのブランドはダウンチューブにロゴが書いてあります。実際に街中ですれ違ったときに、チラッと見るのがダウンチューブに書かれたブランド名です。ブランドだけではなく、乗り手にとってもアピールポイントであることに間違いはありません。
ダウンチューブの役割は携行品の運搬
トリンクボトルを入れるボトルゲージは、ダウンチューブとシートチューブに取り付けます。手を伸ばせば簡単に触ることができるし、ドリンクボトルが斜め上を向くので取り出しやすく、戻すのも簡単です。ボトルゲージ以外では、携帯ポンプを取り付けたりもします。携行品の運搬に一役買っています。
まとめ
フレームのなかでのダウンチューブの意味と役割について説明しました。ダウンチューブも含め、フレームを構成している各チューブの個々の働きについては、あまり話題になりません。路面からの振動にさらされ、踏み込んだ力を推進力に変えることまで担っているフレームに、たまに思いをはせるのも良いのではないでしょうか。