ソロキャンプ用自転車おすすめ4選！道具や装備の持ち運びにも便利なのは？

アウトドア志向の高まりから、キャンプが人気です。家族やグループで楽しむテント泊のキャンプも相変わらず多くの人に人気がありますが、最近は特にひとりで行う「ソロキャンプ」が流行っています。サイクリストの中にも、愛車に荷物を積んでソロキャンプで一人旅に出掛ける人がどんどん増えています。

自転車とキャンプは、同じアウトドアアクティビティとして相性がいいといえます。ただ、自転車で行くキャンプとなると問題なのが道具や装備です。自転車で一人旅であるソロキャンプをするには、いかに必要な荷物を運べるかという点が最も重要だといえるでしょう。

キャンプというとやはりテント泊ですからテントは必需品ですし、食器類や寝袋、マット、照明器具などもなくてはならないでしょう。キャンプ場によっては必要なアイテムを貸し出してくれるところもありますが、すべてが借りられるわけではないので、ある程度の荷物は自分で持って行く必要があります。

そこで問題となるのが、どのように荷物を運ぶかという点です。一般的なロードバイクやクロスバイクなどには荷台や前カゴさえありませんから、まず荷物の積み方から考えなければなりません。また、荷物の量だけでなく重さも重要です。量やかさが少なくても重量が多いと漕ぐのも大変ですし、安定性に欠けて危険です。

キャンプではいろいろなテントをはじめさまざまなアイテムが必要です。バックパックを背負えばある程度の荷物は運べますが、キャンプアイテムをすべてとなると無理です。大容量のサドルバッグという手もありますが、それでもすべてを収納となるとなかなか難しいでしょう。そんな際には、サイドバッグを使えばかなり運搬量を増やすことができます。

しかし、サイドバッグを使用するためにはキャリアの取り付けなければなりません。キャリアを取り付けるためにはフレームにダボ穴が装備されていることが必要です。ダボ穴が多ければ、キャリア以外にいろいろな装備が追加できて便利です。こういった拡張性能の高いバイクはソロキャンプに向いています。

キャンプ場に到着するだけで体力を消耗してしまった…といったことがないために、なるべく自転車での移動は楽に行いたいものです。そのためには、身体が前傾姿勢になり過ぎず上半身を起こした状態で走行できる「エンデュランス」タイプのバイクが好ましいです。

車でのアクセスの容易なキャンプ場もたくさんありますが、山林地域だったり高地というところも少なくありません。そんな場所に出掛けるのですから、そのような状況に対応できる自転車でなければなりません。

たとえば、登り坂でも対応できるワイドで変速数の多いギアや山の変わりやすい天気の急な雨でも安心なディスクブレーキを搭載しているバイクは適しているといえます。また、未舗装路や少々のダートでも走れる太めのタイヤといった点も重要です。

グラベルロードは未舗装路も快適に走れるロードバイクとして人気急上昇中ですが、よりツーリング志向なのが「アドベンチャーロード」です。グラベルロードより頑丈なフレーム、太いタイヤが特徴です。ドイツの人気バイクブランド「フェルト」のアドベンチャーロード「ブローム」は、オンロードの快適性能とタフなオフロード性能の両方を兼ね備える1台です。

アルミ製のフレームはキャンプ道具一式を積んでも安心して走行できます。バイクパッキングやロングツーリングでもリラックスできるジオメトリー、雨や水たまりでも安心なディスクブレーキ、700×40cのワイドタイヤなどがソロキャンプに適しています。ラックマウントの取り付けなどに便利なダボ穴も多く、拡張性にも優れています。

シクロクロスバイクをベースに実用性に富んだマルチパーパスグラベルロードが「フジ フェザーCX＋」です。クロモリフレームなので車重は11.4kgと多少重めですが、その分荷物を積んでも安定していますし剛性も高く、振動吸収性や耐久性に優れているのもメリットです。

ディスクブレーキに700×35cのブロックタイヤは、ロングツーリングからタウンユースまで幅広く対応してくれます。前後キャリアの搭載が可能なので、たくさんの荷物を積んでのバイクパッキングソロキャンプにもってこいです。

前後にキャリアを標準装備したツーリングバイクで、トレックで最も長い歴史を持つバイクです。クロモリフレームにワイドレシオな27速ギアトレイン、チューブレスレディホイール、耐パンク性タイヤ、ディスクブレーキなど、ツーリングやキャンプにおすすめの1台です。

ジオメトリーはツーリングに適したかたちで、フレームは多くのダボ穴で拡張性が高いです。ホイールは36穴リムで耐久性に優れています。マウントもツーリング専用に低く設定してあるので、安定した走行が可能です。

ソロキャンプに適した自転車というと、荷物を積んで長時間、長距離を走ることを目的として作られたカテゴリー「ランドナー」を忘れることはできません。数多いランドナーの中でも、明治時代から続く日本の老舗自転車メーカー「丸石」のツーリングマスターは正統派ランドナーといえます。

タフさと美しさを兼ね備えたクロモリフレーム、ポジションの取りやすいツーリングバー、ホイールの剛性を高めるラージフランジ、650×38Aのパナレーサータイヤなど、ロングツーリングに最適な仕様がキャンプにいざないます。オリジナルヘッドパーツと分割できる泥除けによりコンパクトな輪行も可能です。

自転車でのソロキャンプは、多くの荷物を持ち運ぶため自転車選びが重要です。しかし、基本的にどんな自転車でもソロキャンプは可能です。荷物の積み方や持ち運び方を工夫すれば一般的なロードバイクやクロスバイクでも楽しむこともできます。まずは、ソロキャンプにトライしてみませんか。