トルクレンチってどんな工具?ロードバイクの整備における役割や必要性を解説!

トルクレンチってどんな工具?ロードバイクの整備における役割や必要性を解説!

自宅の工具箱にドライバーやスパナといった工具が入っている人は多くても、トルクレンチとなるとまれではないでしょうか。しかし、ロードバイクオーナーならぜひとも持っていたいものです。なぜロードバイクの整備にトルクレンチが必要なのかを解説していきましょう。

記事の目次

  1. 1.トルクレンチとは
  2. 2.なぜロードバイクの整備にトルクレンチが必要なのか
  3. 3.ロードバイクでトルクレンチを使う部分
  4. 4.トルクレンチの種類
  5. 5.トルクレンチを使用するにあたっての注意点
  6. 6.まとめ

トルクレンチの種類

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トルクレンチの種類は「デジタル」「プリセット」「プレート」の3つに大別できますが、それぞれトルクの測定方法が違うために使い方が異なります。特性やメリット・デメリットを紹介するので、自分に合ったものを選ぶといいでしょう。

①デジタルタイプ

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センサーで測定

レンチにかかる力をセンサーで測定して、モニター上でデジタル表示してくれます。設定トルクに近づくとアラームが鳴って知らせてくれるので、モニターを見ていなくても締め付け過ぎる心配がありません。

正確だけれども高い

メリットは、やはりトルク管理が正確にできる点でしょう。また、無段階でトルク値の設定ができることやデジタル表示でチェックが簡単な点も挙げられます。一方、価格が高いことや大きくて重いこと、また電池切れに注意が必要なことがデメリットとなります。

②プリセットタイプ

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お馴染みのタイプ

自転車屋さんで使っていることが多いので、トルクレンチというとプリセットタイプを思い浮かべる人も少なくないでしょう。規定トルクをあらかじめ設定しておいて締め付けし、その数値範囲に達するとレンチ内部で空転したりカチカチと音がするので、締め付き過ぎが防げます。

あまり安いのはNG

プリセットタイプは昔からあり、使い勝手がよく価格も安いことや電力を使用しないのがメリットですが、あまり安い製品の中には、デジタル表示の製品と比較して精度が劣るものがあることも否定できません。また、単能タイプは無段階でトルク設定ができず使い勝手がよくないのであまりおすすめできません。

③プレートタイプ

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金属の歪みを測定

プレートタイプは通常のレンチに目盛りがついたものです。一定の力を加えたときに生じる金属の歪みをプレート上の目盛りで読み取るという仕組みで、簡易的なトルクレンチといえます。

普通に使えるおすすめタイプ

何といっても価格が安いのが最大のメリットです。ただ、デジタルタイプやプレセットタイプと比べると精度は劣りますが、趣味で自転車のメンテナンスを行うのであればこのタイプでも十分なので、おすすめです。

トルクレンチを使用するにあたっての注意点

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一般的なレンチとは違い、トルクレンチは精査工具です。精度を保ちきちんと測るためにも、使用するにあたっていくつかの注意点があります。

均等に対角で締め付ける

ステムのように四隅に4つのボルトがあるパーツを通常のレンチで締め付ける場合、対角線上に均等に締めていかなければなりません。これは、トルクレンチでも同様です。均等に対角で締めなければトルクレンチが間違った数値となって正確に締め付けられず、パーツの破損のリスクがあるので要注意です。

計測後は目盛りを戻す

トルクレンチは内部のスプリングでトルクを計測します。したがって、使った後は目盛りを最小値に戻しておかないとスプリングにクセがついて正確に測ることができなくなってしまいます。

まとめ

Photo by moollyem

トルクレンチなんてアルミやクロモリフレームバイクのオーナーには必要ないと思っている人も少なくないでしょう。しかし、ねじやボルトひとつ占めるにしても、トルクレンチを使用することにより自分の中でメンテナンスへの意識が変わります。細かいところまでしっかり気を配ったメンテナンスで、安心して自転車に乗りましょう。

S.ジャイアン
ライター

S.ジャイアン

週1ペースでライド、ポタリングに出掛けています。記事を通して多くの方と自転車の楽しみを共有できればと思っています。

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