ビアンキのクロスバイクとは
イタリアの名門ブランド「ビアンキ」は、ロードバイクやクロスバイク、MTBなど、さまざまなタイプの自転車をリリースしています。チェレステと呼ばれる爽やかな色合いのシンボルカラーがとてもおしゃれな印象で、女性からも高い人気があります。今回は数あるビアンキの自転車の中から、クロスバイクの【ROMA(ローマ)】シリーズをピックアップして紹介していきましょう。
【ROMA】と【C・SPORT】
一般的なクロスバイクは、ビアンキでは「SPORT」というカテゴリーでリリースされています。SPORTのカテゴリー内では、細身のタイヤで高い運動性能をもつ【ROMA】、太めのタイヤで快適性を重視した【C・SPORT】の2種類に分類されます。今回は前者の【ROMA】について解説していきます。
【ROMA】について
ROMAシリーズは2006年に初登場しました。おしゃれな見た目と高い運動性能で誰でも乗りやすく、現在もスポーツバイクのエントリーモデルとして高い人気を誇っています。当初は【ROME】表記でしたが、途中から【ROMA】へ変更されました。ROMAの名前は、イタリアの首都・ローマに由来します。
ビアンキのクロスバイク【ROMA】の種類
ビアンキのクロスバイク【ROMA】シリーズは1〜3の3種類があり、数字が若いほどハイエンドモデルになります。ROMAはどれもスピード重視のスポーツタイプですが、それぞれのモデルに使われているコンポーネントが大きな違いです。そしてカラーラインナップも各モデルで特徴があります。
コンポーネント
自転車におけるコンポーネントとは、駆動や制動にまつわるパーツのことを指します。具体的には、前後の変速機(ディレイラー)、ギア、ブレーキ、BB(ボトムブラケット)などのことです。グレードが高いほど動きが滑らかで、快適なライドが可能になります。略して「コンポ」とも呼ばれます。ROMAは全てシマノ製コンポーネントが採用されています。
ROMA1
「ROMA1」はROMAの中で最もハイグレードなモデルです。コンポーネントはロードバイクにも搭載されるシマノ製ティアグラを採用し、フロント2枚・リア10枚ギアの計20段変速です。抜群の変速性能は上り坂や平地での高速巡航など、あらゆるシーンで快適な走行が可能です。軽量なアルミフレーム&フォークは軽快で、錆にも強く耐久性も申し分ありません。
ROMA1
- 変速:フロント/リア共にシマノ・ティアグラ(計20速)
- カラー:チェレステ/ブラック
- フレームサイズ:46/50/54
ROMA2
ROMAシリーズのミドルグレードにあたるのが「ROMA2」です。コンポーネントはよくMTBに使われるもので、ディレイラーはフロントがアセラ、リアがアルタスを採用しています。フロント2枚・リア9枚の計18段変速です。ROMA2のカラーラインナップはROMA1と同じチェレステとブラックの2色展開ですが、こちらはツヤなしのマット仕様です。
ROMA2
- 変速:フロント・アセラ/リア・アルタス(計18速)
- カラー:マットチェレステ/マットブラック
- フレームサイズ:43/46/50/54/57
ROMA3
ROMAシリーズの中でエントリーモデルに位置するのが「ROMA3」です。ディレイラーはフロントがターニー(2枚ギア)、リアがアルタス(8枚ギア)の計16段変速です。ローマ3はカラーラインナップが6色と豊富で、定番色以外が欲しい方はこちらがおすすめです。フレームサイズはROMA2と同様に43〜57まであり、小柄な女性や大柄な人にまで対応します。
ROMA3
- 変速:フロント・ターニー/リア・アルタス
- カラー:チェレステ/ブラック/ホワイト/ネイビー/マットダークグレイ/レッド
- フレームサイズ:43/46/50/54/57
ビアンキのクロスバイク【ROMA】の特徴
スポーツタイプであるROMAシリーズはロードバイクに近い造りが特徴で、とても運動性能の高いモデルです。スポーツバイク初心者の人や、普段からロードバイクなどで乗り慣れているような人でも、扱いやすいワンランク上の走りを楽しめます。そんなROMAシリーズの特徴を詳しくみていきましょう。
特徴①油圧式ディスクブレーキ搭載
ROMAは全て油圧式ディスクブレーキを採用しています。近年、ロードバイクに続いてクロスバイクにもディスクブレーキ化の波が急速に広がりはじめ、ディスクグレーキはまさに時代の最先端といえます。天候に関係なくしっかりと性能を発揮できるディスクブレーキは安心感がとても高く、幅広い利用シーンに対応します。
機械式と油圧式
ディスクブレーキには機械式と油圧式があります。ホイール中心部のディスクをブレーキキャリパーで挟んで制動力を発生させるのはどちらも同じですが、キャリパーを動かす構造が異なります。機械式はワイヤーで動かすタイプ、油圧式はワイヤーではなく油圧の力で制動します。油圧の最大のメリットは、レバーを握る力は小さくても強いブレーキ力を得られることです。
特徴②高性能な変速機能
多くのクロスバイクがフロント三枚ギアであるのに対し、ROMAシリーズは全てフロントが二枚ギアのシマノ製コンポーネントを装備しています。ロードバイクに近い構造で、スピードを乗せやすく軽快な走行が可能です。ギアの切り替えはトリガー式なので、初心者の方や手の小さな女性でも扱いやすいでしょう。
特徴③ワイドなギア比
ROMAシリーズはどれもギア比の幅が広めに設定されています。ワイドなギア比ということで、平地での高速巡航から上りでの軽いギアまで幅広く対応できます。急な坂も比較的楽にのぼることが可能で、走る場所を選ばず軽快なライドが楽しめます。
特徴④細身のタイヤサイズ
タイヤはクロスバイクとしては少し細身の、700×28c(28mm幅)が装着されています。タイヤが細いぶん転がり抵抗が低く、楽にスピードが出せます。そのぶんクッション性はやや犠牲になり、硬めの乗り心地になります。
特徴⑤アルミフレーム
フレームとフロントフォークには軽量なアルミ製が採用されています。ヘッドチューブは下が幅広のテーパー状になっていて、走行安定性の向上が図られています。ワイヤー類はフレーム内蔵式なので見た目にもすっきりしていて、とてもおしゃれな印象です。
特徴⑥チェレステカラー
ビアンキのシンボルカラーである「チェレステカラー」は、もちろんROMAシリーズにも採用されています。チェレステはイタリアの空の色を表現しているともいわれ、青味がかった緑色はとてもおしゃれで爽やかな印象です。チェレステ以外の車体色もありますが、どの車体色でも差し色としてチェレステカラーがさりげなく散りばめられています。
特徴⑦幅広グリップ
ハンドルのグリップは普通の丸グリップではなく、幅広なエルゴタイプのグリップが標準装備されています。手のひらに当たる面積が多くなるので、長時間のライドでも手が痺れにくくなっています。グリップは大きすぎず、小さすぎないちょうどいいサイズ感で、手の小さな女性でも握りやすい設計になっています。
ビアンキのROMAはおすすめのクロスバイク
ビアンキのクロスバイク【ROMA】シリーズは見た目にもおしゃれで、高い次元での走りを実現できる高性能クロスバイクです。予算やカラー、どのような乗り方をするのかなど、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。街乗りからちょっとしたロングライドまで可能なので、ROMAでよきサイクルライフを楽しんでくださいね。