ファットバイクの選び方
ファットバイクを実際に購入するとなったときに、何を基準に選べばよいでしょう?もちろん人によって基準は違いますが、選びかたの代表的なポイントとして、タイヤサイズとフレーム素材の二点が挙げられます。それぞれの種類と特徴をみていきましょう。
選び方①タイヤサイズ
タイヤサイズは車種によって違いますが、ホイールサイズが26インチ、タイヤ幅は4〜5インチのものがほとんどです。傾向としては、4インチのほうがスピードを出しやすく、5インチは悪路走破製が高くなります。実際のサイズ表記は「3.8」など半端な数値になっていますが、一般的に3.5〜4.4を4インチ、4.5〜5.4を5インチとしています。
選び方②フレーム素材
フレーム素材は他のスポーツ自転車と同じく、主にクロモリ・アルミ・カーボン製があります。ファットバイクにおいては現在はアルミフレームが主流ですが、クロモリやカーボンも違ったよさがあります。下に素材それぞれの主な特徴をあげてみました。ご自身の乗りかたによって何を重視するのかを考えた上で、フレーム素材を選ぶ参考にしてみてください。
クロモリ
- 頑丈で衝撃吸収性が高い
- 重量は重い
- 安めな価格
アルミ
- 頑丈だが衝撃吸収性は低い
- 重量は軽め
- 手頃な価格
カーボン
- 衝撃吸収性は高いが外部衝撃に弱い
- 重量はとても軽い
- 価格は高め
おすすめのカスタム
ノーマルのままでも十分楽しめるファットバイクですが、乗りかたや好みに合わせてカスタムすると、楽しみの幅がさらに広がります。どのような味付けにするのか、こだわりだすとキリがありませんが、特に効果の高いカスタムをみっつ紹介します。
カスタム①タイヤのカスタム
タイヤサイズを好みや乗り方によってカスタムすると、より走りの幅が広がります。予算が許すようであれば複数サイズを所有したり、チューブレス化するのが有効なカスタム方法といえます。極太タイヤのファットバイクは当然チューブも太くて重いので、チューブレス化は非常に効果が高く、漕ぎ出しやトラクションの掛けづらい悪路でも軽快なペダリングができるでしょう。
空気圧でカスタム
走るフィールドによって空気圧を変えると、より楽しめます。例えば、舗装路でスピードを出したいなら空気圧は高め、泥道やガレ場などの悪路を走るのであれば空気圧は低めに設定する、などです。0円でできる手軽なカスタムといえます。
カスタム②フロントフォークのカスタム
完成車のフロントフォークはリジット(固定)タイプが多いですが、これをダンパー式のサスペンションフォークに換えることで、更に悪路走破性が増します。トレイルやダートなどでガンガン走りたい人などにおすすめのカスタムです。見た目もゴツくいかにも強そうな印象になり、ただでさえ目立つファットバイクが、更に強烈なインパクトを放ちます。
カスタム③シートポストのカスタム
ドロッパーシートポスト化もおすすめです。ドロッパーシートポストとはシートの高さを手元のレバーやボタンなどで調整できる機能を持ったシートポストのことで、MTB特有の機能といえます。下りやトレイルなどで悪路走行するのに後ろ荷重の姿勢をとる場合、シートが通常の高さだと邪魔になってしまうので、走りながら手元で上下できると非常に便利です。
ファットバイクで自由な走りを楽しもう!
普段使いの足から悪路走行まで幅広く楽しめるファットバイクは、乗り手次第で如何様(いかよう)にも使える未知数の可能性を秘めた魅力たっぷりの自転車です。枠にとらわれない抜群の走破性と強烈なインパクトのルックスは、他とは違う個性的な自転車を求めている人にはぴったりでしょう。お気に入りのファットバイクを見つけて自由な走りを楽しんでくださいね。
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空気圧の目安は、30PSI(2.1BAR)〜10PSI(0.7BAR)くらいです。