③CANYON(キャニオン)/ドイツ
キャニオンは、ドイツのスポーツサイクルメーカーです。UCIプロチーム「カチューシャ」や「モビスター」に機材提供をしており世界のレースシーンで多くの優勝を飾っています。実直なドイツメーカーらしい徹底した品質管理から、キャニオン製の自転車は全て厳しいチェックを受け出荷されています。
メーカー独自の購入方法により価格は安い
キャニオンは「自社通販サイトのみで販売」という独自の形式をとっており、仲介業者を介さないためユーザー・ダイレクトな価格で購入できます。エントリーモデルの「ENDURANCE AL 6.0」は、このクラス帯では高いグレードのコンポーネント、軽量アルミフレームで平均重量8.7kgというスペックを実現しながら99,000円という価格に抑えられています。他のブランド製品の同スペック帯と比べると2~4万円程度は安くなるでしょう。
軽さと剛性のバランスのとれたフレーム
キャニオンはレース仕様のフレームを多く手掛けていますが、ラインナップの半分以上は長距離走行とその快適性に重点をおくエンデュランス系のロードバイクです。その用途に適した軽さと剛性のバランスを第一に考えられたフレームが採用され、どれも乗り心地のよいものとなっています。
ミドルグレード以上の空力特性は高い
キャニオンはエントリーモデル帯でエンデュランス系のロードバイクを多く擁していますが、それらは長距離走行時の疲れにくさと快適性のために姿勢がアップライトポジションになります。搭乗者自身が風の抵抗を大きく受けるためフレームのエアロ効果はあっても実感はしにくいでしょう。一方でミドルグレード以上になるとエアロ効果に特化したモデル「Aeroad CF」シリーズがあります。”ハンドリング、快適性、そして優れた空力性能を完璧にミックスした即レースに参加できるマシン”として紹介されています。
キャニオン製ロードバイクのメリット・デメリット
メリット
キャニオン製品には購入してから6年間の特別延長保証があり、購入前と後にも専属のカスタマーチームがサポートしてくれます。さらに購入者に対しては、接触や転倒などでフレームを破損させてしまった場合にも特別価格で対応してくれるサービスがあり、通常の通販購入より手厚い保障制度があり安心です。
デメリット
届いてから組み立てやメンテナンスなど自分である程度はこなさなくてはいけない側面があります。工具やアドバイス環境などがない完全な初心者には難しいです。マニュアルや参考動画をしっかり見れば大きな問題は起こりませんが、最初のポジション出し(乗った時に最適な姿勢になる各部品の位置&調整)はとくに難しいでしょう。
④cervelo(サーヴェロ)/カナダ
カナダのトロントに拠点を置くサーヴェロは1995年に創業したまだ若い自転車メーカーです。特に空力特性への研究に優れたメーカーであり、エアロロードのトップブランドだと知られています。
価格は高めで全製品がハイレベル
サーヴェロ製品のロードバイクの価格は高めであるといえます。レース仕様としての側面が強く、製品全体がハイレベルであるため他ブランドと比べて高級な部類です。エントリーモデル帯に属する製品がなく、最低でも30万円を超えるミドルグレード以上のロードバイクとなります。
軽量なフレームに高いレベルの剛性と安定性を備えている
軽量さと汎用性を重視した「Rシリーズ」があり、低い重心とバランスの取れた性能を持っています。レースとファンライドの両方に応え、ダウンヒルからスプリントまでこなす汎用性の高いフレームです。
エアロロードの評価が業界トップクラス
エアロロードバイクとして「Sシリーズ」が展開されています。流体力学から導き出された断面形状のフレームを採用しており、高いエアロ効果を実現しています。特にSシリーズの最上位モデルとなる「S5」は2019年にフルモデルチェンジをして、史上最強のエアロ・ダイナミクスバイクと評された1台として紹介されています。
サーヴェロ製ロードバイクのメリット・デメリット
メリット
軽量さと汎用性を重視した基本となる「Rシリーズ」、長距離走行と乗り心地を重視した「Cシリーズ」、空力特性に秀でた「Sシリーズ」という製品カテゴリーが明確でわかりやすいです。競技用や記録への挑戦のためにワンランク上の性能を求めるロードレーサーのニーズに応えてくれます。
デメリット
初心者が最初に買う1台ではないといえます。中級者以上で競技用として複数台の保有をしたいなどの強い向上心のあるロードレーサー、あるいは金銭的に余裕のある層にしか適さない。個人でメンテナンスが完結できるようなスキル、またはグループに所属しないと困ることが多いです。
次のページでは、GIANT(ジャイアント)/台湾 を紹介するよ!