フィジークのサドルの選び方!アリオネ・アリアンテ・アンタレスの違いは?

フィジークのサドルの選び方!アリオネ・アリアンテ・アンタレスの違いは?

自分のお尻に合うサドルが欲しい。そんなサイクリストにとって、フィジークのサドルは外せない選択肢です。アリオネの大ヒットをきっかけにその名声を確立したフィジーク。その代表的な3つのモデル、アリオネ・アリアンテ・アンタレスについて、特徴や違い、選び方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.なぜサドルを変えるのか
  2. 2.フィジークのサドルの特徴
  3. 3.フィジーク3本柱:アリオネ・アリアンテ・アンタレス
  4. 4.フィジークのサドル「アリオネ(ARIONE)」
  5. 5.フィジークのサドル「アリアンテ(ALIANTE)」
  6. 6.フィジークのサドル「アンタレス(ANTARES)」
  7. 7.フィジークのサドルの選び方①
  8. 8.フィジークのサドルの選び方②
  9. 9.フィジークのサドルの選び方③
  10. 10.フィジークのサドルの選び方④
  11. 11.まとめ

なぜサドルを変えるのか

Photo byun-perfekt

サドルを替える。これはママチャリとは違い、ロードバイクならではのカスタマイズです。本来プロ用の機材であるロードバイクは、50〜100km、200kmもの距離を走るのは当たり前で、軽さや頑丈さが重視され、乗り心地は二の次でした。そんな大変な物に、私たち普通の人が何時間も乗れば「お尻が痛い」「腫れて赤くなる」となるのは当然です。そのため、より座りやすいサドルを求めることになります。

「サドル沼」とは?

Photo byBroesis

サドルの交換しても、しっくりこない、お尻の痛みが引かない、など自分の理想のサドルを求め、あれこれ試し続け、隣の花は赤いとばかり、他人のサドルまで気になってしまう。こうしたサドル選びをやめられないことを「サドル沼」にはまる、と言います。

フィジークのサドルの特徴

ロードバイク乗りの間で、とても高く支持されているブランドが、fi’zi:k(フィジーク)です。イタリアのパーツメーカー、Selle Royal社のハイエンドブランドで、サドル以外にもシューズやパーツなど、多くの商品を発売しています。多くのサイクリストが、おすすめサドルに必ずその名をあげるのがフィジークです。

世界のトッププロを支える信頼性

ワールドツアーの選手たちもフィジークのサドルを愛用しています。ツール4度制覇のクリス・フルーム、ブエルタで赤いジャージを獲ったナイロ・キンタナ、22歳でジロを制したダミアーノ・クネゴなど、数多のトップ選手もフィジークの上で3週間を戦い抜きました。また、ヴィンチェンツォ・ニバリ選手がチーム指定メーカーのサドルを使わず、赤いカバーでロゴを隠したフィジークを使っているのも有名な話です。

イタリアの職人の手による確かな品質

デザインと品質にこだわる芸術と工芸の国イタリア。熟練の職人の手仕事と、最新技術の組み合わせで仕上げられたフィジークの機能美も、多くのサイクリストに支持されています。パッケージもグロスとマットの黒、赤の文字を使い分けて高級感を演出するなど、細部まで手は抜きません。

非常に種類の多いサドルラインナップ

フィジークのサドルは、非常に多種多様なパターンのモデルがあります。自分に合うサドルを探し悩んでいる人も、それだけ種類があれば、自分におすすめの一つにめぐりあえると期待してしまいます。ただし、それは逆に言えば種類が多すぎて、どれを選んだらよいかわからない、ということでもあります。

フィジーク3本柱:アリオネ・アリアンテ・アンタレス

出典:筆者撮影

フィジークのロードバイク用サドルの柱となる3種類を紹介します。実際に使用したユーザーのインプレも参考に、それぞれのタイプはどんなライダーにおすすめなのかを、詳しく見ていきましょう。

フィジークのサドル「アリオネ(ARIONE)」

Fizik(フィジーク) ARIONE R3 kiumレール for スネーク レギュラー ブラック/ホワイト サドル 331160001

参考価格: 18,381円

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体(脊椎)が柔らかいライダーに適したタイプです。座面が広く平らなひし形の形状で、サドル前部が細く長いことと、横幅もお尻がホールドされるくらいの余裕があるので、サドルのどこに座ってもよいという点を評価する声が多いです。

サドルの世界に話題を巻き起こしたアリオネの大ヒット

2008年、フィジークは「スパインコンセプト」という概念を発表しました。これに基づいて作られたのが、アリオネ、アリアンテ、アンタレスの3種類のサドルです。この独自の測定法で違いを明確にし、最も話題になったのが最初に紹介するアリオネです。このモデルの大ヒットで、スパインコンセプトの信頼性は確たるものになりました。

インプレに見るアリオネの特徴①

全体的に長く平らな作りで、前後移動しても安定するので、よく座る位置を変える人向きで、レースや100km前後のライドにおすすめできます。ただし座る位置が安定しないと、坂を上る時に苦労するという声もあります。

インプレに見るアリオネの特徴②

体が柔らかく、骨盤を立てて乗るタイプに適しているので、ペダリングで脚をよく回すライダーが、その恩恵を実感しているようです。アリオネはウィングフレックスという内腿の動きを妨げないカッティング形状を採用しているので、その回しやすさに違いを感じるライダーが多いです。

フィジークのサドル「アリアンテ(ALIANTE)」

Fizik(フィジーク) ALIANTE R3 kiumレールforブル レギュラー ブラック サドル 331210001

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アリオネとは逆に、体(脊椎)が硬いタイプ向けとされているのが、このアリアンテです。形は幅広で、横から見た時には、はっきりとウェーブ状に後ろから見ると丸く弧を描いているのが大きな違いです。
 

インプレに見るアリアンテの特徴①

サドル後部の凹みがお尻にしっかりフィットするため、座る位置が決まりやすいというメリットがあります。ヒルクライムでシッティングで上る時に有効です。また、平らでなく丸い形なので、サドルの中央に位置が落ち着く構造になります。座る位置を頻繁に変えるライダーには少し使いづらいかもしれません。

インプレに見るアリアンテの特徴②

他の2つに比べてパッドの量が多く、座面が気持ち柔らかめです。そのウェーブ状の形とも相まって、包み込むような快適さが得られるのが評価が高い点です。なので150kmを超える長いロングライドを目的とするユーザーに人気があります。骨盤を倒して前傾姿勢を取る、体が硬めのタイプに向いていることから、尾てい骨への負担も比較的少ないようです。

フィジークのサドル「アンタレス(ANTARES)」

Fizik(フィジーク) ANTARES R3 kiumレール forカメレオン レギュラー ブラック/ホワイト サドル 331180001

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体(脊椎)の柔軟性は普通な人向けがアンタレスです。サドルの特徴もアリオネとアリアンテの中間で、ややフラットでワイドな形状となっています。

インプレに見るアンタレスの特徴①

アンタレスは、アリオネとアリアンテ、両者の特性をバランスよく兼ね備えています。アリアンテより先端が太いので、骨盤を立てて前乗りでもよいですし、フラット&ワイドな形状なので、後ろに腰を引いてもしっくりくる、オールマイティなタイプのサドルといえるでしょう。

インプレに見るアンタレスの特徴②

比較的座る位置を変えやすく、前でも後ろでも安定して座れることから、短距離のレースやヒルクライムに向いていると感じる人が多いです。腰を引いて動いても座骨をサドルに残せるので、坂を上る時でも、逆に下りで体を伏せる時でも、不安定に感じることは少ないという感想もあります。

続いて、フィジークのサドルの選び方を紹介!

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フィジークのサドルの選び方①

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