シクロクロスバイクの選び方
ロードバイクとは、似て異なるシクロクロス。自分にあった1台を見つけるために、選び方のポイントをご紹介します。
選び方①フレーム素材で選ぶ
ロードバイクに比べ、上体を起したアップライトなフレームが多いのが特徴です。フレーム素材もさまざまですが、大きく分けて、カーボン・アルミ・クロモリの3種類。ここでは、各フレーム素材の特徴をご紹介します。
カーボンフレームの特徴
軽量なカーボンフレームは、レースの途中で自転車を担いで走るシクロクロスでは、たいへん有利な素材です。さらにペダリングのチカラをのがさず伝えるので、ロードバイクにも多く採用されています。しかし大変高額です。また、転倒などの衝撃で割れてしまうことがあるので注意しましょう。
アルミフレームの特徴
アルミフレームは、カーボンフレーム並みに軽量でありながら、コストに優れたフレームです。もちろんデメリットもあります。まず振動が伝わりやすいので、長時間の自転車ライドでは、乗り手に疲労がたまります。また金属疲労により、フレームにヒビが入ることもあります。
クロモリフレームの特徴
クロモリとは「クロームモリブデン鋼」とよばれる合金です。ペダリングのチカラをのがさず伝えるので、出足のよさに定評があります。またクロモリは丈夫で長持ちします。しかも価格も安い。デメリットは重さです。カーボンやアルミに比べると、クロモリはかなり重いフレームになります。しかし、クロモリフレームは、見た目もスタイリッシュなので、おしゃれな街乗りにぴったりです。
選び方②ブレーキの種類で選ぶ
オフロードを走るシクロクロスにとっての天敵は、泥詰まり。そのため、泥詰まりしづらいブレーキが搭載されています。おもに装備されているブレーキは2種類。ここでは、それぞれのブレーキの特徴を、ご紹介します。
ディスクブレーキの特徴
ディスクブレーキは、ホイールについた円盤状の金属板を、油圧式パッド等で挟み込んで、ブレーキをかけます。ディスクブレーキのメリットは、軽量であること。また雨天でも制動力が落ちず、確実にブレーキがききます。シクロクロスを街乗りメインで乗る方におすすめ。デメリットは重たいことです。
カンチブレーキの特徴
カンチブレーキは、ホイールのリムとパッドとの摩擦でブレーキをかけます。泥詰まりしづらいことから、シクロクロスに多く採用されています。メンテナンスも楽で、料金も、ディスクブレーキより安い価格です。ディスクブレーキよりも軽量ですが、デメリットは雨天走行の際、制動力が落ちることです。
選び方③タイヤの種類で選ぶ
自転車の部品の中でブレーキと同じく重要度の高いタイヤ。シクロクロス完成車にはもちろん、タイヤが装着されていますが、購入した後タイヤ交換も可能です。しかし、タイヤの選び方は、初心者には難しいかも知れません。ここではタイヤの選び方をご紹介します。
構造別タイヤの選び方
タイヤの種類 | 特徴 |
クリンチャー | タイヤの中に、チューブが入っているタイアのこと WOタイヤとも呼ぶ、最も一般的なタイヤ |
チューブラー | タイヤとチューブが一体になっているタイヤ |
チューブレス | タイヤとリムが密着したタイヤ チューブを使わず空気を入れるタイプ |
自転車のタイヤの種類は、大きくわけて3種類あります。ロードバイクは一般的なクリンチャータイヤですが、シクロクロスは「チューブラータイヤ」が使われています。これは段差でもパンクのリスクが少ないためです。街乗り・初心者は、まずはお手頃なクリンチャータイヤをおすすめします。
路面状況別タイヤの選び方
タイヤの種類 | 特徴 |
MIX | 全天候型の汎用タイヤ 初心者におすすめ |
DRY | 砂地でのレースにぴったりなタイヤ 砂地でのグリップ力が高い |
WET | 泥はけのよいタイヤ スピードはでづらいが、柔らかい地面をしっかりグリップする |
またシクロクロス用のタイヤは、走行状況にあわせてタイヤを選ぶ必要があります。特にレースに参加しない初心者は、汎用性の高いMIXがおすすめ。慣れてレースに参加したくなったら、走行状況にあわせてタイヤを準備しましょう。
選び方④予算で選ぶ
【2020年モデル】GIOS(ジオス) NATURE CARBON(ナチュール カーボン)【プロの整備士による整備組付済】シクロクロスバイク
参考価格: 295,020円
選び方の最も基本である、価格での選び方。シクロクロスの価格帯は、完成車の価格で安いモデルは、約10万円台から。シクロクロス初心者の方は、20万円以下が売れ筋です。シクロクロスレースにも参加したいという初心者には、30万円台がおすすめです。
次ページでは、シクロクロスバイクを展開しているメーカーをご紹介します。