電動自転車のバッテリーを長持ちさせるコツ
充電回数を減らす
バッテリーは充放電を重ねると劣化します。バッテリー残量が十分あるときに継ぎ足し充電をしても、充電回数としては1回。充電が必要ないときは、充電器に乗せないことが長持ちのポイントです。昨今のほとんどのモデルで、自転車のハンドル手元の操作パネルでバッテリーの残容量が確認できます。20%程度まではバッテリーを減らしてから、充電器に乗せるようにしましょう。
保管状態に気をつける
バッテリーは過放電の状態が苦手です。長い休みに入るときなど、電動自転車を使わない期間がある場合には、電池残量を半分ほど残して保管するようにしましょう。また、直射日光や熱がこもる場所、反対に地面が凍るような低温の場所では電池が変質してしまい、アシストが効かなくなる、電池の減りが異常に早いなどのトラブルにつながります。「人が過ごしやすいくらいの環境」で保管することがおすすめです。
台風や大雨の日は安全な場所へ置く
大雨が降る日や台風などで自転車が転倒する恐れがあるときは、室内で保管するようにしましょう。理想は、自転車ごと雨風の影響を受けないところで保管することです。電動自転車のモーター・スイッチパネル・バッテリーともに生活防水程度の防水機能はありますが、風雨によって転倒・破損し、雨水が流れ込んで故障するケースもあるので気をつけましょう。
バッテリーの容量は使用頻度で選ぶ
バッテリーの交換を検討している場合や、新車購入を検討している場合には、乗る人の使用頻度・走行距離に合わせたバッテリー容量を選びましょう。容量の小さなバッテリーで長い距離を酷使すると、バッテリーの交換サイクルが早まり、結果的に無駄な出費となりがちです。バッテリーは小サイズ〜大サイズにかけて価格が1万円ほど前後しますが、後の買い換えのサイクルを整える効果も期待できますよ。
自転車の機能を使いこなす
変速機をこまめに切り替える
電動自転車は軽い力で重たいギアも踏めるため、変速機が内装3段式の場合、一番踏み込みが重くてよく進む3段だけを使用する方が多い傾向にあります。しかし、人が踏みこむ力を補助するアシスト機構には、このとき強い負荷がかかっていて、その分バッテリーも多く消費しているのです。坂道は1速、平地は2〜3速で、こまめに変速機を切り替えることが、バッテリーの長持ちにつながります。
走行モードを走る道に応じて変える
また走行モードの強モードも弱い踏み込みを強くアシストしてくれる機能で、バッテリー消費量が大きくなります。バッテリーを必要な回数だけ充電器に乗せるのと同様に、必要なだけ補助してもらう習慣をつけましょう。具体的には、坂道は1速で強モード、平坦な道は2〜3速でノーマルモードなど、使用する場所によって切り替えを行うことが大切です。
まとめ
電動自転車のバッテリーの寿命は「充放電が700回〜900回を超える」こと、「使用期間が3〜4年を超える」ことが目安といえます。また充電の頻度や保管方法に留意することで、バッテリーはもっと長持ちするのです。使用方法によっては、電動自転車そのものを廃棄するまでの期間もぐっと伸ばすことができます。今回ご紹介した長持ちのコツを、是非皆さんの自転車生活にも取り入れてみてくださいね。
バッテリーの寿命と保管のコツ(まとめ)
- 充放電700~900回でバッテリーの充電能力は約半分になる
- 使用期間3~4年での交換が目安
- 充電は残量がしっかり減ってから行う(こまめにやりすぎない)
- しばらく電気自転車に乗らないときは、バッテリー残量をある程度残した状態で保管する
出典:写真AC