パーツ(素材別)の重量も各種解説!
ロードバイクは様々なパーツを組み合わせてできています。これらのパーツにはスチール、アルミ、チタン、カーボン、プラスチック、セラミックなどの素材が使われています。ここでは主なパーツについての素材と重量について説明していきます。
コンポの重量はグレードによってどれくらい違うの?
コンポは、クランク、シフター/ブレーキレバー、ディレーラなどのパーツセットからなります。各パーツにより違いはありますが、ハイグレードになるほど、素材がスチール→アルミ→カーボンとより軽量なものに、さらに各パーツ内の部品も肉抜き加工や削り出し加工により、軽量化が図られています。
代表的コンポの重量比較
上の表に各コンポのパーツ別の重量を示します。グレード別でみると、最上級グレードのシマノDURA ACE、スラムREDで1700g台、上級グレードのシマノULTEGRAで2000g台、ミドルグレードのシマノ105で2200g台と、上級グレードほど軽いことがわかります。シマノはDURA ACEとULTEGRAの機能的な性能差はほとんど無いとアナウンスしているので、その差は素材や加工による重量差であると言えます。
ホイールの重量はどれくらい?
出典:インターマックス
ZIPP 202 NSW CLINCHER
重量:前615g/後760g
ホイールはリムの素材により、アルミホイールとカーボンホイールの2種類に分けることができます。やはり素材が軽い分、カーボンホイールの方がアルミホイールより軽いものができます。一方、ホイールはリム、ハブ、スポーク、ニップルで構成されているので、パーツ別の重量によりホイールの重量は変わってきます。ヒルクライム用のカーボンホイールで前後セット1500gを切るものもあれば、入門用完成車付属のアルミホイールで3000gに近いものもあります。
サドルの重量にも差がある
出典:Amazon
SELLE ITALIA(セライタリア) SLR C59
重量:61g
サドルは座面、シートレール、クッションでできています。廉価モデルでは、プラスチック(ABS)の座面、スチールパイプのシートレール、ウレタンのクッションといった組み合わせで、おおむね3~400g程度の重量があります。一方軽量モデルでは、座面、シートレールがカーボン製、さらにクッションは無しとなり、100gを切るものもあります。
ハンドル・ステムの重量
出典:3T BIKE JAPAN
3T SUPERLEGGERA LTD STEALTH
重量:166g
ハンドルの素材はアルミかカーボン。やはりカーボンハンドルのほうが軽く作ることができます。またカーボンは様々な形状がアルミに比べて作りやすく、空気抵抗を減らすために断面が扁平な翼断面形状になったものや、さらにはステムと一体として、空力とトータルでの軽量化を狙ったものもあります。
ボルト・ネジは素材によって重量と強度が違う
ロードバイクにはパーツを固定するためあるいはパーツ内部に多くのボルトやネジが使用されています。これらボルト・ネジは、スチール(ステンレス)、チタン、アルミなどの素材が用いられます。廉価モデルではスチールが多く、ハイエンドになるとチタンとなってきます。アルミはボルト・ネジとしては強度が弱く衝撃等で折れることもあるため、固定用としてはあまり使われず、調整部分のネジなどで使用されます。
まとめ
ロードバイクの完成車の重量と、パーツ別(素材別)の重量について説明してきました。グレードごとに素材やパーツ重量が平均化されていて、目安となる重量がご理解いただけたでしょうか。これからロードバイクを購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
出典:筆者