自作ロードバイクにかかる費用
では、ロードバイクを自作するのに必要な費用は合計でいくらくらいかかるのでしょうか。ここでは、一般的なスペックのロードバイクを例にあげて説明します。
パーツ別の費用
フレーム/ハンドル周り
製作費用の大半を占めるのがフレームです。カーボンフレームの値段は上を見たらキリがありませんが、安いものは10万円台後半〜20万円で購入できます。無名メーカーのカーボンやアルミなら、10万円以下でも手に入りますが、出所の不確かな物にはたとえ安くとも手を出さない方が賢明です。
ホイール/足回り
最も安いもので前後セット3万円台、ハイエンドなら20万円以上と、こちらも価格に幅があります。10万円台の予算ならかなり満足のいくホイールが買えるでしょう。タイヤは15,000円もあればハイエンドなモデルが購入できます。
コンポーネント
コンポーネントの価格はメーカーやグレードによって差があります。カンパニョーロは比較的高価ですが、シマノ105なら7万円弱で買えます。
- フレーム/ハンドル周り
製作費用の大半を占める。安いものは10万円台後半〜20万円で購入可。 - ホイール/足回り
10万円台の予算ならかなり満足のいくホイールが買える。 - コンポーネント
メーカーやグレードによって価格に大きな差がある。
合計(フレーム・パーツの種類は一例)
フレームセット | Willier GranturismoR | ¥175,000 |
ハンドル | PRO PLTコンパクトエルゴノミック | ¥7,000 |
バーテープ | Lizard Skins DSP2.5 | ¥3,300 |
ステム | PRO LT ステム | ¥3,500 |
ボトムブラケット | SHIMANO DURA-ACE BB-R9100 | ¥3,500 |
ホイール | Mavic キシリウムエリートUST | ¥95,000 |
タイヤ | コンチネンタル グランプリ5000 | ¥11,000(2本) |
コンポーネント | SHIMANO 105 | ¥66,000 |
サドル | Fizik ARIONE k:iumレール | ¥15,000 |
シートポスト | Fizik Cyrano R3 アルミ | ¥3,500 |
シートクランプ | PRO シートポストクランプアルミ | ¥1,300 |
ペダル | SHIMANO SPD-SL PD-RS500 | ¥5,500 |
シフト/ブレーキワイヤー | 各¥1,600×2 | |
工具類 | CYCLISTS 自転車専用工具23点セット | ¥7,000 |
合計 | ¥399,800 |
ということで、ミドルグレードのロードバイクを組み上げて作るには、約40万円ほどの予算が必要ということになります。完成車に比べると割高なようですが、ホイールやサドルなど各パーツを後から交換するつもりなら、決して高いとは言えません。また上記の金額はあくまでも定価ですので、自転車店のセールや通販サイトなどを上手に使えば、より低価格に抑えられます。
フレームも自作できる?
既存のパーツを組み立てて自分だけの一台を作るのも十分楽しいものです。ですが中には、どうせ作るならフレームも自分で作ってみたい、という強者もおります。はたしてそんなことが可能なのでしょうか。
密かな人気の自転車フレーム作り
実は最近では、フレームのセルフビルドを趣味で行う人が増えています。特殊な設備や技術が必要なカーボンやアルミと比べ、クロモリ鋼のパイプを使うフレームは素人にも敷居が低いのです。強度も高く溶接や曲げ加工も容易なので、ホビーとして自転車を楽しむ人たちの間で人気になっています。
セルフビルドをサポートしてくれる所もあります
本来フレーム作りには、正確な材料加工や溶接技術、本格的な器具や加工設備も必要になります。そうした溶接や加工の機械を個人で用意するのは簡単ではありません。ですが小規模なフレームビルダーの中には、フレームを自作したい人に工房や設備を貸して、作り方を教えてくれる所もあります。自転車や溶接の素人でもセルフビルドに挑戦ができるのです。
まとめ
ロードバイクの自作について、必要なパーツやそれぞれにかかる費用を紹介しました。できるだけ安くあげたい人も、自分の望むパーツで最高の一台を作りたい人も、予算や用途に合わせて買うべき物を探すのは楽しいものです。そこから手間と時間をかけて自分の手で組み立てていくのも、乗る時とはまた違った楽しみが味わえます。もし既存の自転車に満足できないのなら、挑戦してみる価値は十分にあります。