クロスバイクにヘルメットは必要なの?
通勤・通学からサイクリングまで
通勤や通学、買い物の足として利用している人も多いクロスバイク。また、移動手段としてだけでなく、街乗りや週末のサイクリング、さらにはちょっと遠出のライドなど幅広く楽しめることもあって、クロスバイクは年齢や性別を問わず大人気です。
気軽に乗れるのも魅力
クロスバイクの魅力のひとつとして、気軽に乗れる点が挙げられるでしょう。クロスバイクはスポーツバイクのカテゴリーに属しますが、同じスポーツバイクでもロードバイクはちょっとシリアスなイメージがあり、誰でも気軽に乗れるといった雰囲気ではありません。
クロスバイクはママチャリ代わり?
一方、クロスバイクならママチャリの代わりのおしゃれな自転車といった気分で乗っている人も少なくないでしょう。そういった理由もあってか、ヘルメットを着用してクロスバイクに乗っている人はあまり多く見かけません。
着用の義務はなし
道路交通法では、自転車乗車時のヘルメットの着用は13歳までが努力義務、それ以上の年齢では特に決まりはなく、着用しなくても法律上の問題はありません。つまりクロスバイクやロードバイクに限らず、どんな自転車でも乗車の際にヘルメットをかぶる義務はないのが現状です。
クロスバイク乗車時のヘルメットの必要性
ヘルメットで安全に
ヘルメットをかぶらない理由として、面倒くさい、カッコ悪い、ヘアスタイルが乱れるといった点が挙げられています。そして道路交通法において自転車乗車時にヘルメットの着用は義務ではありません。しかし、やはりヘルメットはかぶることをおすすめします。ヘルメットをかぶる必要性の理由は、何といっても安全性です。
自転車は「軽車両」
道路交通法の改定により、13歳未満や70歳以上、または体の不自由な人以外の自転車は、原則車道の左側を通行するよう定められました。つまり、自転車も自動車と同じ道路上を走行しなければなりません。そのため、歩道走行の場合より自動車と接触したり追突する事故のリスクが大幅にアップします。
ヘルメットをかぶっていれば助かったかも
自転車事故で死亡した人の約6割が頭部の損傷によるものです。そして、ヘルメット未借用者の致死率は着用者の約2.4倍高いというデーターもあります。これらにより、ヘルメットをかぶっていれば命が助かったかもしれないケースが非常に多いといえるでしょう。
クロスバイクでもヘルメットをかぶろう
「近所に買い物にいくだけだから」「いつもの通学路だから」「ちょっと街乗りするだけだから」など、慣れた道や少しの距離、時間でも、事故が起こる可能性はゼロではありません。ましてや、サイクリングなどで長距離や長時間乗るのであれば、なおさらヘルメットの必要性は大きくなるでしょう。
クロスバイクのヘルメットの選び方
クロスバイクのヘルメットを選ぶときの悩みや不安に「おしゃれなデザインのものってあるの?」「きちんとフィットするのか?」「通気性はどうなの?」といった点があるでしょう。しかし、しっかりとポイントを押さえて選べば、こういった悩みや不安は少なくなりますよ。
①お気に入りのデザインを選ぶ
クロスバイク用ヘルメットは、ロードバイクでも使えるようなレーシーなタイプもあれば、通勤や通学、街乗りにも違和感なく装着できたり、カジュアルファッションでのサイクリングにもピッタリなデザインのものなど、かえって迷ってしまうほどたくさんあります。自分の好みにあったおしゃれなものなら、ヘルメットをかぶってクロスバイクに乗る気分もアップしますよ。
②試着をしよう
ほとんどのヘルメットにはサイズを調整する機能がついていますが、最初に正しいサイズを選んでいないと機能だけで調整してもしっかりフィットしません。頭のサイズにあっていないヘルメットは見た目にカッコ悪いだけでなく、転倒時などにヘルメットが外れてしまうこともあり、非常に危険です。ヘルメットも靴を買うときのように試着をしましょう。
③アジアンフィットを選ぼう
キノコ頭に注意
ヘルメットをかぶると、ヘルメットが顔より出っ張ってキノコのように見える「キノコ頭」というカッコ悪い見た目になることがあります。これは欧米人と日本人の頭の形の違いが原因で、ヨーロッパやアメリカ製のヘルメットをかぶったときにおこりやすいです。
日本人向けのアジアンフィット
そこでおすすめするのが「アジアンフィット」のヘルメットです。日本人の頭の形に合いやすいデザインで作られているので、キノコ頭になりにくいだけでなく、フィットもしやすいメリットがあります。最近は、ヨーロッパやアメリカのブランドでもアジアンフィットモデルのラインアップが増えています。
④軽さも重要
自転車通勤や通学、街乗りくらいではさほど気になりませんが、長時間のサイクリングや長距離ツーリングなどの際にヘルメットが重いと、首や背筋に疲労が溜まってしまいがち、特に初心者にはつらく感じるでしょう。できるだけ軽量モデルを選ぶことをおすすめします。
⑤安全基準で選ぼう
高ければ安全というものでもない
クロスバイクやロードバイク用ヘルメットの価格幅は非常に大きいですが、高ければ高いほうがより安全というわけではありません。価格が高いヘルメットは、より軽量、より機能的といった点の差が大きいです。ただし、大半は安全性が考慮されていますが、あまりに安いヘルメットではそれが保障されていないものもあるので要注意です。
安全基準をチェック
したがって、一般社団法人製品安全協会が安全性を確認した証である「SGマーク」やJCF(日本自転車競技連盟)公認の「JCF公認ヘルメット」といった安全基準を満たしているものを選ぶことをおすすめします。特に将来レードバイクでレースや大会への出場を考えているなら、JCF公認ヘルメットでなければ出場はできませんよ。
⑥通気性や蒸れに注目
クロスバイクは汗をかく
クロスバイクに乗ると、体だけでなく頭も汗をよくかくので、蒸れに注意が必要です。クロスバイク用ヘルメットには通気性をよくするためのたくさんの穴があいていますが、穴の数や大きさ、配置などにより通気性が大きく異なります。
蒸れない工夫がいろいろ
素材や形状が蒸れにくく、できるだけ通気性のよいものを選びましょう。また、インナーパッドがついていて取り外しが可能なものもあります。ヘルメット自体は洗うことはできませんが、こういったモデルは汗をかいてもインナーパッドが洗えるので清潔さを保ておすすめです。
クロスバイク用ヘルメットおすすめ13選
①OGK KABUTO RECT
OGK KABUTO RECT
参考価格: 6,100円
ロードバイク用ヘルメットの国内シェアは海外メーカーを抑えトップを誇る、オートバイや自転車をはじめとする各種競技用ヘルメットの製造・販売をしているOGKカブトのスポーツバイク用のエントリークラスヘルメットです。常に人気ランキングの上位に挙がる、手頃な価格が魅力のJCF公認のヘルメットです。
②OGK KABUTO REZZA2
OGK KABUTO REZZA2
参考価格: 8,205円
クロスバイクだけでなくロードバイクにも愛用者の多いOGKカブトのヘルメットです。RECTより軽量で通気性に優れているうえに、後頭部を包み込むような装着感を実現するXF-8アジャスターによりワンランクアップのフィット感が得られます。フロントバイザーをつければマウンテンバイクにも使用可能です。
③OGK KABUTO CS-1
OGK KABUTO CS-1
参考価格: 5,060円
普段着での街乗りやファッションにフィットする帽子感覚で使えるモデルです。カジュアルなファッションに合うヘルメットとして必ず上位にランキングされています。見た目にスポーティーさはありませんが、JCF推奨で安全性はお墨付きです。インナーパッド、サイスアジャスターバンドが装備されていて、快適なかぶり心地です。
④OGK KABUTO FM-8
OGK KABUTO FM-8
参考価格: 7,057円
クロスバイクやマウンテンバイクなどのファンライドや街乗りにおすすめのヘルメットです。後頭部までしっかりとガードしているので万が一の場合にも衝撃を軽減してくれます。自転車通勤や通学、初心者、街乗り、サイクリング、さらにはスポーツライディングまでオールラウンドに対応するマルチなヘルメットです。
⑤OGK KABUTO FLAIR
OGK KABUTO FLAIR
参考価格: 17,300円
素材から部品細部までにこだわった、S/Mサイズでわずか170gとOGKカブト史上最軽量のモデルです。放射状のエアインテーク構造により低速度域でも熱気が頭部にこもることなくスムーズに放出されます。洗うことのできないあごひもに消臭繊維を使用している点は、地味ながら高ポイントです。
⑥GIRO SYNTAX MIPS AF
GIRO SYNTAX MIPS AF
参考価格: 17,380円
ロードバイクでも人気のアメリカの自転車用品ブランドGIROの、日本人の頭に適合しやすいアジアンフィットヘルメットです。GIROのヘルメットは、スタイリッシュでコンパクトと初心者からベテランまでシーンを選ばず多くのライダーに支持されています。転倒時に衝撃を緩和し頭部を守るすシステム「MIPS」を搭載しているのも大きなメリットです。
⑦GIRO ASPECT
GIRO ASPECT
参考価格: 25,080円
年齢や服装を問わず、さまざまなシーンにあわせることができる落ち着いた雰囲気のヘルメットです。見た目にはあまりスポーティーではありませんが、しっかりとフィットし通気性に優れているので、いろいろなシチュエーションで活躍することでしょう。
⑧LAZER Blade+ AF
LAZER Blade+ AF
参考価格: 7,620円
アジアンフィットモデルに加えて「アドバンスドロールシス」という頭頂部のダイヤルを回すことで頭部を包み込むようにフィッティングできる点が特徴的なベルギーの人気老舗ヘルメットメーカー「レイザー」の製品です。通気孔が22個あるので通気性が抜群、カッコよくて機能性などが高いのにリーズナブルな点が人気ランキング常連の理由です。
⑨KOOFU BC-ORO
KOOFU BC-ORO
参考価格: 19,657円
OGK KABUTOのカジュアル向けブランド「KOOFU」の通勤・通学や街乗り、サイクリングなどで帽子感覚で使える、遊び心満点の新スタイルのヘルメットです。スーツから普段着までスタイルを問わないので、ヘルメット初心者でも抵抗なく着用できますよ。
⑩KASK RAPIDO
KASK RAPIDO
参考価格: 8,830円
ロードバイク用ヘルメットとしても人気のイタリアンブランド「カスク」の常時ランキング入りするエントリーモデルです。エントリーモデルとはいえ、軽量性に優れ、24個のベンチレーションが通気性を高めます。KASK独自の保護システムや衝撃吸収性能がより安全性を実現します。
⑪KASK MOJITO X PEAK
KASK MOJITO X PEAK
参考価格: 20,295円
人気のイタリアンブランドKASKの定番商品「MOJITO」のニューバージョンモデルです。フィッティングは大型の調整ダイヤルにより走行中でも修正が可能です。特徴的なフォルムは街乗りでもスポーツライディングでもあらゆるシーンに対応します。機能も豊富で安全性に優れたおすすめモデルです。
⑫KARMOR PRENDA
KARMOR PRENDA
参考価格: 7,890円
軽さ、安全性を両立させたカジュアルな雰囲気のクロスバイクにおすすめのヘルメットです。大きく設けられたベンチレーションによる通気性能が高く、またハイブリッドシステムによる優れたフィット感や側頭部のハニカム構造による安全性能「ショックプロテクションシステム」が快適性、安全性を生み出します。
⑬Bern Macon 2.0 JAPAN FIT
Bern Macon 2.0 JAPAN FIT
参考価格: 10,780円
アメリカの自転車ヘルメットブランドBernの人気モデル「MACON」の改良モデルです。クロスバイクだけでなく、マウンテンバイクやBMXなどにもマッチするストリート感あふれたおしゃれなデザインですが、安全性やフィッティング性も高く、通気性、軽量性、耐衝撃性にも優れていて、幅広いシーンで活用できます。
きっとお気に入りが見つかるはず
手軽に乗れて通勤や通学、買い物から週末のサイクリングやロングライドまで幅広く使えるクロスバイク。面倒だから、カッコ悪い、といった理由でヘルメットをかぶっていない人も少なくありませんが、安全のためにはぜひ着用しましょう。本格的に走る人も、カジュアルに乗る人も満足できるモデルがたくさんありますよ。