現在のマウンテンバイク事情
マウンテンバイクは男性にも女性にも人気
環境にやさしくエコ、かつ健康にもよい乗り物として自転車が注目されています。そんな中、アウトドアアクティビティ人気もあってかマウンテンバイクが人気です。マウンテンバイクというと、泥だらけで野山を駆け回るといったイメージから男性が多く乗っていたのですが、最近は女性のライダーも増えています。
おしゃれなモデルも急増中
また、女性ライダーが増えるに伴い、おしゃれでスマートなモデルもメーカーから多く販売されるようになってきました。おしゃれなモデルが発表されるとさらに女性が注目するということで、今では男性・女性にかかわらずマウンテンバイクに乗る人が急増しています。
コスパ最強のマウンテンバイクが欲しい!
マウンテンバイクの値段は幅広い
ひと言でマウンテンバイクといっても、価格の幅は非常に広いです。ママチャリと変わらないくらいの値段で販売しているものもあれば、軽自動車が買えるほどのモデルもあります。
限られた予算でコスパのいいバイクを
もちろん高額なモデルには高いだけの理由があります。しかし、マウンテンバイクに興味のある人すべてが何十万円もの予算を持っているわけではありません。限られた予算の中でできるだけ優れた1台、つまりコスパの高いモデルを手に入れたいと考えているはずでしょう。
中古や型落ちってどうなの?
マウンテンバイクを安く手に入れるには、中古や型落ちを購入するという方法もあります。ただ、ダートを走り回るマウンテンバイクにおいて中古はフレームやコンポーネント、パーツ類にダメージを受けている可能性も否定できません。
できればコスパのいいモデルのほうがおすすめ
また、マウンテンバイクをはじめとするスポーツバイクにおける技術は日進月歩で、新しいモデルほどさまざまな部分をアップデートしてくるケースが多いです。現行モデルに気に入ったものがない、型落ちモデルでなければ予算的に手が出ないというのでなければ、コスパに優れた現行モデルを購入するほうがおすすめです。
マウンテンバイク選びのための基礎知識
コスパに優れたマウンテンバイクを探すにしても、マウンテンバイクに関する基本的な知識がなければ、何がどうコスパが高いのかがわかりませんよね。そこで、ここではコスパに優れた1台を選ぶために必要なマウンテンバイクの基礎知識を紹介しましょう。
①カテゴリー
マウンテンバイクにはサスペンションがついているのが特徴のひとつです。そのサスペンションの位置によってカテゴリーが異なり、3つのタイプに分類されます。
フルサスペンション
サスペンションが前後に装備されたマウンテンバイクで、「フルサス」と呼ばれます。前のサスペンションで路面からの衝撃を吸収し、後ろのサスペンションでリアタイヤが跳ねるのを防ぎます。悪路での走破性が非常に高いのが魅力の本格的なマウンテンバイクです。
ハードテイル
フロントのみにサスペンションが装備されています。悪路での走行性能はフルサスペンションには劣りますが、かえってリアにスペンションがない分軽量なので軽快な走りが出来る点やフルサスよりリーズナブルに手に入るといった点が、初心者向けとして人気があります。
フルリジッド
サスペンションがついていないマウンテンバイクです。サスペンションがないため本格的な悪路を走るのは苦手ですが、マウンテンバイク初心者やサスペンション付きの自転車に乗ったことがない人でも普通の自転車感覚で乗ることが出来ます。ただし、現在はほとんどのメーカーでフルリジッドモデルは販売していないので入手は困難です。
②フレーム素材
フレーム素材は3種類
マウンテンバイクのフレーム素材として使用されるのは主にアルミ、クロモリ、カーボンの3つです。アルミは軽くてサビにくく耐久性が高く価格が手頃、クロモリは価格はリーズナブルで耐久性や衝撃吸収性に優れている、カーボンは軽くて衝撃吸収性や耐久性が高いといった点が特徴として挙げられます。
デメリットも理解しよう
ただ、アルミは繰り返しの負荷にはダメージを受けやすいこと、クロモリは重量が重いことやサビへの注意が必要なこと、カーボンは転倒したときに割れるリスクがあり修理が難しいことや高価なことがデメリットとして挙げられます。なお、価格はクロモリ<アルミ<カーボンの順に高くなります。
③ブレーキ
ディスクブレーキがおすすめ
雨の中や泥のぬかるみを走ることもあるマウンテンバイクの多くは、そんな状況でも制動力の落ちにくいディスクブレーキが採用されています。ディスクブレーキのタイプには油圧式と機械式の2種類があります。
Vブレーキモデルもあり
油圧式はブレーキング時のレバーの引きが軽いので長時間・長距離のライドでも腕や手が疲れにくい点がメリットです。機械式のレバー操作はリムブレーキとさほど変わりませんが、メンテナンスが楽な点や油圧式より安価なことがメリットに挙げられます。コストを抑えたいのであれば、数は少ないですがVブレーキモデルを探すのもいいでしょう。
④コンポーネント
コンポはバイクの性能を左右する
クランクやブレーキ、変速機といった主要パーツの総称がコンポーネントです。コンポーネントのグレードにより、変速の快適さやブレーキング性能、走行性能などが大きく変わります。安いモデルの場合、メーカー名が不明であったり無名のメーカーのコンポーネントを使用していることが多いです。
シマノブランドなら間違いなし
マウンテンバイクに限らず世界中の多くのスポーツバイクのコンポーネントに日本メーカーのシマノ製が採用されています。価格が安くてもシマノ製のコンポーネントが使用されていれば安心できますが、シマノ製にもさまざまなランクあります。できればALTUS以上のマウンテンバイク用コンポーネントを採用したモデルを選びたいものです。
⑤タイヤ
650bタイヤのブロックタイヤが主流
700cのスリックタイヤが装着されることの多いロードバイクとは異なり、マウンテンバイクでは650bのブロックタイヤが主流です。これは悪路での走破性や取り回しのよさを考慮したものですが、舗装路では路面抵抗や走行音が大きいのでデメリットとなります。
装着できるサイズに注意
通勤や通学、街乗りがメインという人は、スリックタイヤなどブロックタイヤ以外を選ぶといいでしょう。また、太めのタイヤのほうが悪路でも安定して乗れますが、モデルにより装着できるタイヤ幅が決まっているので注意しましょう。
価格帯別コスパ最強マウンテンバイク6選
マウンテンバイクの価格は幅広いので、特に初心者の人はなかなか選ぶのが難しいでしょう。ここでは、3万円台、5万円台、10万円台からそれ以上と価格帯別にコスパの高いおすすめモデルを紹介するので参考にしてください。
コスパ最強マウンテンバイク 3万円~編
3万円台で購入できるコスパ最強とおすすめのマウンテンバイクを紹介しましょう。ただし、このクラスのマウンテンバイクはいわゆる「ルック車」とされるモデルで、本格的にダートや悪路を走破することはおすすめできません。あくまでも、初心者がマウンテンバイクの雰囲気を味わうためや街乗りメインで乗ると考えたほうがいいでしょう。
おすすめ①HUMMER DH2618-E
オフロード車で有名なハマーブランドの、前後にサスペンションのついた3万円台で買える「フルサス」マウンテンバイクです。極太のアルミフレームに太めのブロックタイヤ、フレームサイドの「HUMMER」のデカールなど、街乗りで目を引くこと間違いなしです。変速は安心のシマノ製Tourneyの18段が装着されています。
おすすめ②CANOVER CAMT-043-DD ATLAS
CANOVER CAMT-043-DD ATLAS
参考価格: 31,316円
シマノ24段変速にブロックタイヤ、機械式ディスクブレーキを搭載したフルサスペンションマウンテンバイクです。カノーバーはコスパの高いモデルを販売していることで一定の人気があります。オフロード走行はおすすめしませんが、日常の足やサイクリングにはピッタリです。LEDフロントライトが付属していたり、1年間のメーカー保証があるのもうれしいですね。
コスパ最強マウンテンバイク 5万円~編
5万円を超えるクラスとなると、有名メーカーのモデルも視野に入ってきます。初心者向けのモデルでコンポーネントなどはエントリークラスのものを採用していますが、通勤・通学や街乗りだけでなく、オフロード走行もこなしてくれるので、マウンテンバイクへの入門としての楽しみ方には十分でしょう。
おすすめ③MERIDA MATTS 6.5-V
世界的ロードレーサー新城幸也選手の所属する「チーム メリダ」で人気のスポーツバイクメーカーメリダの初心者用マウンテンバイクです。リーズナブルな価格ながら、基本的な性能はしっかり押さえられている点は、さすがメリダといったところでしょう。ブレーキがVブレーキなのが残念ですが、入門モデルとして乗るには十分です。
おすすめ④CAPTAIN STAG ビッグバイク 29er
アウトドアメーカーとして人気のキャプテンスタッグの29インチタイヤ装着モデルで、5万円以下で手に入ります。マウンテンバイクは舗装路でスピードが出しにくいのがネックともされますが、29インチタイヤは漕ぎ出しが重い、車体重量が増すといった点もある一方、スピードが出しやすく速度維持も容易、段差も乗り越えやすくなるなどのメリットも多く、一度乗ると病みつきになる人も続出です。
商品 | ||||
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商品名 | HUMMER DH2618-E | CANOVER CAMT-043-DD ATLAS | MERIDA MATTS 6.5-V | CAPTAIN STAG ビッグバイク 29er |
価格 | 35,990円 | 31,316円 | 48,931円 | |
商品リンク |
コスパ最強マウンテンバイク10万円台編
乗り方に合ったモデルを
10万円台となると選択肢もグッと広がり、本気でオフロード走行の可能な入門以上のモデルも狙うことができます。ただし選択肢が広がることでいろいろなモデルが選べるようになるので、自分はどんな乗り方をしたいのかという点が重要となります。
ショップでの購入がおすすめ
たとえばダウンヒルを速く走りたいのか、クロスカントリーを目指すのか、レースにチャレンジしたいのか、街乗りも楽しみたいのかといった点をしっかり認識したうえで選ぶことが大切です。また10万円以上のモデルとなると、通販よりショップの対面販売で購入するほうがアフターケアなどの点で安心です。
おすすめ⑤GIANT TALON 0
自転車大国台湾のメーカージャイアントは「コスパのジャイアント」といわれるほどで、これもその例外ではありません。オフセットシートステイの軽量アルミフレームは振動吸収性や路面追従性に優れています。本格的マウンテンバイク用コンポシマノ製DEOREを採用するほか、油圧式ディスクブレーキなどワンランク上の装備を備えながら100,000円(税抜)という高コスパを実現しています。
おすすめ⑥GT AVALANCHE EXPERT
マウンテンバイクの定番メーカーとして本国アメリカはもちろん、日本でも人気の高いGTの有名なモデルのひとつです。新設計のフレーム形状により、ハードテイルながらリアタイヤの路面への食いつきや衝撃吸収力は非常に高まっています。ヒルクライムもダウンヒルもこなす万能モデルで、価格は138,000円(税抜)です。
有名ブランドにこだわって探すのもアリ
マウンテンバイクで野山やダートを駆け抜けるのもよし、街乗りにおいてロードバイクでは注意の必要な段差を気にせず乗れるのも大きなメリットです。マウンテンバイク選びはどんな乗り方、楽しみ方をするのかが大切なポイントですが、有名なブランドにこだわってみるのもいいかもしれません。探せばコスパの高いモデルもいろいろありますよ。
オフロードの坂を綾く走ることに特化した「ダウンヒル」というモデルもあります。ただ、上り坂が苦手、街乗りでは使いづらいなど用途が限られてしまうので選択時には注意しましょう。