マウンテンバイクとは?
マウンテンバイクは山道など未舗装の道を走るために開発された自転車です。太くて表面がゴツゴツしたタイヤを履いており、路面からの衝撃を吸収するために「サスペンション」を備えています。また、路面状態が悪くてもしっかり止まれるように、制動力の強い「ディスクブレーキ」を装備しています。価格は安い初心者モデルからプロライダーが乗る高価なものまでピンキリですが、初心者は5万円から20万円前後のものをおすすめします。
タイヤ(ホイール)サイズに注意!
マウンテンバイクはタイヤ(ホイール)の大きさが機種によって異なります。主流はロードバイクとほぼ同じ大きさの29インチで、スピードを出して快適に走れる上に、段差なども気にせず走れるため、通勤などの街乗り向きです。また、近年はハンドリングがしやすく小回りも利く650B(27.5インチ)も人気で、通勤、通学などの街乗りで人ごみをかき分けて走る場合や、頻繁に路地に入るような乗り方におすすめです。
【初心者向け】シチュエーション別マウンテンバイクの選び方
マウンテンバイクにはさまざな種類があります。ひとくちにおすすめと言っても、通勤や買い物などの普段使いと、舗装されていない山道やガタガタの砂利道を走る場合では、選ぶものが違ってきます。そのため、まずはシチューエーション別にマウンテンバイクの選び方を解説します。
【初心者向け】シチュエーション別マウンテンバイクの選び方①街乗り
街乗りは通勤、通学や買い物など、いわゆる生活の足として利用します。街乗り向けのマウンテンバイクは、各メーカーが初心者向けにリリースしている「エントリーモデル」がおすすめです。価格も手ごろで、5万~10万円以下と最も安い部類になります。ただし、初心者モデルとはいえ、ママチャリとは別格のスピードや走破性(悪路を力強く走る特性)があり、上級者の2台目としても人気です。
街乗りにはハードテイルがおすすめ!
マウンテンバイクはサスペンションが2つ付いている「フルサスペンション」と、ハンドル下にのみ付いている「ハードテイル」に分けられます。地面からの衝撃がそれほど強くない街乗りではハードテイルがおすすめです。サスペンションは衝撃を吸収してくれますが、同時にペダルを漕ぐ力も吸収してしまうため、通勤などの街乗りで、ある程度スピードを出すような場面ではかえってマイナスになります。
【初心者向け】シチュエーション別マウンテンバイクの選び方②トレイルライド
トレイルは「山道」という意味で、トレイルライドは山道を走ることです。まったりと流すような乗り方なら街乗り向きモデルでも構いませんが、本格的に山に入って乗るのであればこのジャンルのモデルをおすすめします。ただし、価格も10万円以上で20万円に近づく機種も増えてきますので、慎重に検討する必要があります。
トレイル仕様の装備
トレイルは岩や木の根っこなどがゴロゴロしているところを走りますし、ぬかるんだ場所も走ります。そのため、制動力が強く軽くレバーを引いただけでブレーキが掛けられる油圧式ディスクブレーキ、また、ハードテイルでも大きな衝撃に対応できる、トラベル量(可動量)が大きいサスペンションを備えたモデルが理想的です。
【初心者向け】シチュエーション別マウンテンバイクの選び方③ダウンヒル、エンデューロ
初心者でも本格的な山道のコースに挑戦するなら、専用モデルを選ぶ必要があります。ダウンヒルは山の斜面を一気に駆け下る乗り方、エンデューロは下りを基調に上りやジャンプ、障害物を超えるコースなどもあります。値段も安い機種は無く、カーボンフレームにフルサスペンション、油圧式ディスクブレーキなどを備えており、20万円台後半から50万円単位になってきます。ただ高額な機種は競技用になってきますので、最初は専用モデルの中でも初心者向けを選ぶようにしましょう。
【2021最新】初心者におすすめのマウンテンバイク『10万円以下』6選
ここからは初心者におすすめのマウンテンバイクを、価格帯別に「10万円以下」、「10万~20万円」、「20万円以上」に分けて紹介します。まずは今回紹介する中では値段が安い部類で最も人気の価格帯である、10万円以下のモデルから解説します。
【2021最新】初心者におすすめのマウンテンバイク『10万円以下』①GIANT(ジャイアント):ATX
参考価格(税込):¥59,400
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:(XSサイズ)26インチ/(S・Mサイズ)27.5インチ
サスペンションタイプ:ハードテイル
重量:14.1kg
世界一の自転車メーカー「ジャイアント」で最も価格の安い人気マウンテンバイクです。軽量なアルミフレームに、機械式ディスクブレーキやスタンダードなパーツを揃え、初心者でも扱いやすく、街乗りに最適なモデルです。
【2021最新】初心者におすすめのマウンテンバイク『10万円以下』②MERIDA(メリダ):BIG.NINE 20-MD
参考価格(税込):¥72,490
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:29インチ
サスペンションタイプ:ハードテイル
重量:14.4kg
メリダはジャイアントと共に自転車大国台湾を代表するメーカーで、マウンテンバイクで名を高めていきました。このモデルはレースで培った軽量アルミフレームに、29インチのタイヤとディスクブレーキの組み合わせで、通勤でもトレイルでも余裕のある走りができます。
【2021最新】初心者におすすめのマウンテンバイク『10万円以下』③GT(ジーティ):AGGRESSOR SPORT
参考価格(税込):¥63,580
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:27.5インチ
サスペンションタイプ:ハードテイル
重量:14.88kg
GTはBMXのパイオニアであり、そのオフロード対応の技術を活かし、マウンテンバイクでもアメリカ初のアルミフレームを開発するなど、業界を先頭で引っ張っています。こちらはGTで最も価格の安いモデルで、軽量アルミフレームに標準的な75mmトラベルのサスペンションと機械式ディスクブレーキを組み合わせた、街乗り向きマウンテンバイクです。
【2021最新】初心者におすすめのマウンテンバイク『10万円以下』④SCOTT(スコット):ASPECT2 960
参考価格(税込):¥74,800
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:29インチ
サスペンションタイプ:ハードテイル
重量:14.8kg
ヨーロッパメーカーはどちらかというとロードバイク中心ですが、スイスのスコットは街乗り向けから競技用までマウンテンバイクも充実しています。こちらは通勤、通学などの街乗りから、山林道のトレイルまで幅広く使用できます。
【2021最新】初心者におすすめのマウンテンバイク『10万円以下』⑤Cannondale(キャノンデール):Trail 6
参考価格(税込):¥69,850
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:(XS・SM)27.5インチ/(MD・LG・XL)29インチ
サスペンションタイプ:ハードテイル
重量:未公表
キャノンデールはアメリカ3大メーカーの1つで、高性能なアルミフレームで常に時代をリードしてきました。Trail 6はそのアルミフレームの初心者グレードですが、油圧式ディスクブレーキを採用したコスパの高さが人気です。
【2021最新】初心者におすすめのマウンテンバイク『10万円以下』⑥TREK(トレック):Marlin 7
出典:TREK
参考価格(税込):¥84,000
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:(XS・S)27.5インチ/(M・ML・L・XL)29インチ
サスペンションタイプ:ハードテイル
重量:13.77kg
Marlin 7は世界最大級の自転車メーカー「トレック」で、最強のコスパを誇る人気モデルです。軽量アルミフレームに、油圧式ディスクブレーキ、さらに、フレームサイズごとにタイヤなどパーツのサイズも変え、どんな体格のライダーにもフィットするように設計されています。また、スタンドやキャリアを取り付けやすい仕様になっており、通勤、通学など街乗りも意識されている、初心者にぴったりのモデルです。
出典:写真AC