GTとは
未舗装路や山道などもしっかり走行できると、マウンテンバイク(MTB)は全世界で人気があります。マウンテンバイクを作るメーカの中でも特に代表的なのが、アメリカの自転車メーカーGTです。日本でも人気が高く、マウンテンバイクの購入を考えたとき、必ず候補に挙がるくらい定番中の定番的なマウンテンバイクのブランドといえます。
GTの歴史
GTのはじまり
GTは正式名称を「GT Bicycles」といい、1979年にカリフォルニア州サンタアナに設立されました。「GT」は創始者であるゲイリー・ターナーの頭文字から取ったもので、そもそもは高度な溶接技術を持つ楽器の修理職人である彼が、自分の息子にマウンテンバイクを製作し、その評判が広まったことがはじまりです。
MTB世界を席巻するGT
その後、マウンテンバイク人口は増え、GTは世界的MTBレースのスポンサーとなり、GTの製作したMTBはレースの上位を独占するだけでなく、さまざまな先端技術や素材をMTBの世界にもたらしました。特に「トリプルトライアングルフレーム」という独特な構造のフレームは、快適な乗り心地と高剛性という相反する特徴を高いレベルで両立させています。
マウンテンバイクを選ぶ際のポイント
マウンテンバイクは、フルサスペンション、ハードテイル、フルリジッドの3種類に大別でき、その種類によってある程度用途も限定されます。したがって、購入する際には、マウンテンバイクをどんな用途で使いたいのかをしっかり考えて選ぶ必要があります。
マウンテンバイクの種類
- 【フルサスペンション】前後ともにサスペンションのあるモデル。未舗装路や山道の凸凹を苦にせず安定した走りができる
- 【ハードテイル】前のみにサスペンションのあるモデル。スピードが犠牲になりにくいので街乗りにもOK
- 【フルリジッド】前後ともにサスペンションのないモデル。最近はほとんど見かけない
マウンテンバイクは用途も大きく分けて、クロスカントリー、ダウンヒル、オールマウンテン/エンデューロの3種類が挙げられます。
マウンテンバイクの主な用途
- 【クロスカントリー】上り下りのあるコースを走る。フルサスペンションやハードテイルが最適
- 【ダウンヒル】コースを一気に走り下り、基本的に上りの概念はなし。主にフルサスペンションが用いられる
- 【オールマウンテン/エンデューロ】どちらかというと長距離を走る。クロスカントリーより機動性が求められるトレイルバイクが適している
GTのマウンテンバイク ダウンヒルにおすすめ3選
マウンテンバイクには、主にクロスカントリー、ダウンヒル、オールマウンテン/エンデューロの3つの用途があるうち、ここではダウンヒルに適したGTのおすすめモデルを紹介していきましょう。最大のチェックポイントは、フルサスペンションであるかという点です。
GTのマウンテンバイク ダウンヒルにおすすめ①
おすすめ① GT FURY TEAM
世界最速のダウンヒル専用設計のマウンテンバイクが、このFURY TEAM(フューリー チーム)です。走破性や路面追随性、ブレーキ性能を高めた新LTSサスペンションにより、コントロールしやすくかつ動きがつかみやすいため、スムーズなライディングを可能にします。
レースで勝つための1台
ケーブルすべてがダウンチューブ上部に収められたことで、小枝の引っ掛かりや岩のヒットなどからケーブルを守るだけでなく、メンテナンス性も向上しています。コンポーネントは、ワールドカップDHレース専用に開発されたShimano Saintを採用。ダウンヒル専用なので、上り坂や街乗りには適しておらず、レースでの勝利だけが目的という人におすすめします。
FURY TEAMのスペック
- フレーム カーボン
- コンポーネント Shimano Saint (10速)
- ブレーキ Shimano Saint 油圧ディスク
- タイヤ 29×2.35” チューブレスレディ
- 価格 1,080,000円(税抜)
GTのマウンテンバイク ダウンヒルにおすすめ②
おすすめ② SENSOR COMP
FURY TEAMはダウンヒルで速いのはいいけれども「価格がとてもじゃないけれども手が届かない」「ダウンヒル専用はちょっと…」というなら、SENSOR COMP(センサー コンプ)はいかがでしょうか。
トレイルライドのためのMTB
FURY TEAMで採用された新しいサスペンションプラットフォームLTSとともに誕生した新SENSORは、登りだけでなく下りも含めたすべての状況にすばやく反応する、トレイルライドのためのマウンテンバイクです。
上級グレードより手が届きやすい
基本的なコンセプトはFURY TEAMと同じですが、フレーム素材やコンポーネントが変更されているのでFURY TEAMより安いため、手の届きやすい金額になっています。
SENSOR COMPのスペック
- フレーム アルミ
- コンポーネント SRAM SX Eagle(12速)
- ブレーキ Tektro 油圧ディスク
- タイヤ 29×2.35” チューブレスレディ
- 価格 288,000円 (税抜)
GTのマウンテンバイク ダウンヒルにおすすめ③
おすすめ③ FORCE ELITE
新FORCEも、走破性、路面追従性、ブレーキ性能を高めた新しいサスペンションプラットフォームLTSとともに誕生しました。激しいダウンヒルはもちろん、ダートと下りを楽しむロングライドをもこなすポテンシャルを秘めたオールマウンテンバイクが、Force Elite(フォース エリート)です。
乗っていて楽しいバイク
GTらしいライドフィールを実現した4バーリンケージにより、キックバックやフレームのスムーズな作動、サスペンションの動きなどがつかみやすいので、まるで体の一部のように扱いやすい、乗っていて楽しいバイクになっています。
FORCE ELITEのスペック
- フレーム アルミ
- コンポーネント SRAM(12速)
- ブレーキ TRP Slate T4 油圧ディスク
- タイヤ 27.5×2.35” チューブレスレディ
- 価格 368,000円(税抜)
続いて、GTのおすすめマウンテンバイク(4選)を紹介!