ドロッパーポストとは?自転車のシート調整アイテムの特長と使い方をご紹介!

ドロッパーポストとは?自転車のシート調整アイテムの特長と使い方をご紹介!

ドロッパーポストは、自転車で走りながらシートの高さを調整できるパーツです。今回はその目的・仕組み、特長・メリットから、選び方・使い方の注意までをご紹介します。体重移動を駆使して、下りをスピードに乗ったまま駆け抜ける楽しさを実感しましょう。

記事の目次

  1. 1.ドロッパーポストって何?
  2. 2.ドロッパーポストの特長とメリット
  3. 3.ドロッパーポストのデメリット
  4. 4.ドロッパーポストの選び方と使い方
  5. 5.まとめ

ドロッパーポストの特長とメリット

メリット①下りで本領発揮

出典: Unsplash

ドロッパーポストは、急な下りで活躍します。下りではペダルをこぐ必要がないため、シートは不要になります。登り用の高い位置にシートがあると、腰とシートが干渉して、腰を移動することができません。ドロッパーポストがあれば、下りではシートを下げることができ、腰を自由に移動できるようになります。

メリット②段差に強く

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ドロッパーポストがあると、段差に強くなります。シートが高い位置にあると、段差を乗り越える際に、自転車が下から突き上げられ、身体が前にはね上げられてしまいます。シートを下げていることで、自転車が下から突き上げられても、シートが腰にぶつからず、スピードを保ったまま前に進むことができます。

メリット③ジャンプでも活躍

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ジャンプの際も、ドロッパーポストは活躍します。大きなジャンプの着地の際には、身体全体をサスペンションのように使い、腰を沈めて衝撃を吸収します。ダイヤに負担のかかる形で着地すると、転倒の原因になります。シートが下がっていることで、腰の位置を自由に設定でき、前後輪バランス良く衝撃を吸収することができます。

メリット④低重心で安定化

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下りでシートを下げると、重心が低くなって安定化します。やじろべえは、傾いても転びません。重心が低い位置にあるためです。ワイングラスとマグカップを想像してみてください。登りのシートの高さがワイングラス、下りのシートを下げたポジションがマグカップと考えれば、当然マグカップのほうが安定感がありますよね。

メリット⑤コーナーでも自由に

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ドロッパーポストは、コーナーリングでも役立ちます。スピードに乗ってコーナーを回る際、遠心力に対抗するために、自転車を内側に倒し、バランスをとるために身体を外側にもっていきます。シートを下げていると、身体と干渉せず、自由に外側に位置することができます。

メリット⑥登りも適切に

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ドロッパーポストは、登りにも貢献します。登りでは、ペダリングが必要になります。脚の力を最大限に発揮するため、ペダルが下に来たときに足が伸びるよう、シートの位置は高くなります。下りでシートを自由に下げられるため、登りでは登りのことだけを考えて、高い位置に設定することができます。

メリット⑦街乗りでも役立つ

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ドロッパーポストは、街でも役立ちます。信号待ちで止まる際、通常はシートから腰を下ろすか、縁石の段差を探して足を着くかします。ドロッパーポストはレバー式なので、手元のレバー1つでシートが下がり、両足をしっかり着いて、ゆっくり青信号を待つことができます。こんなちょっとした便利さも嬉しいポイントですね。

ドロッパーポストのデメリット

デメリット①重量

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ドロッパーポストを使う際の注意点として、重量があります。一般的には600g前後あり、固定式軽量シートポストの200gよりも重くなっています。ペットボトル1本余りの違いです。緩やかな下りにしか遭遇しない場合は、軽量化を優先して従来型のシートポストでよいかもしれません。なおドロッパーポストにも240gと超軽量のものもあります。トラベル量は60mmと狭くなっていますが、軽量ドロッパーポストもおすすめかもしれません。

デメリット②費用

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自転車乗りは軽量化が命ですが、財布まで軽くなるのは場合によりけりです。ドロッパーポストの価格は、安価なメーカーでは1万円前後から、トムソンなどのメーカーは6万円以上します。安い自転車なら買えてしまいそうな値段です。でも、一度乗ってしまうと手放せない。それだけの価値があるカスタマイズです。

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ドロッパーポストの選び方と使い方

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