サイクルキャップとは
スポーツバイクに乗った時にかぶるヘルメットの下に、サイクルキャップを着用する方がいます。カラフルなデザインや色遣いなど、特に女性はファッションアイテムとして取り入れている人もたくさんいますし、バイクのフレームカラーやメーカーと揃えるなど、楽しみ方も人それぞれです。また、普段使い用のキャップとして使用している人もいます。
おしゃれアイテムとして人気
とはいえ、スポーツバイクに乗る時に、サイクルキャップをかぶらなくてもライドに特に支障はありません。むしろ、サイクルキャップをかぶっている人のほうが少数派ではないでしょうか。しかし、中にはたくさんのサイクルキャップを集めてライドのたびに違うものをかぶって走っているという人もいます。
おしゃれなだけでなく効果や機能もたくさん
サイクルキャップは価格もさほど高くなく種類も豊富で、かわいいデザインも多いですから、特におしゃれに自転車に乗りたいという女性には格好のアイテムなのでしょう。しかも、おしゃれなだけでなく、ライドの際に役立ついろいろな効果や機能があります。それらを一度体験してしまうと、サイクルキャップを手放すことができなってしまうに違いなのでしょうね。
サイクルキャップの特徴
特徴① つばが小さい
サイクルキャップの特徴として挙げられるのが、一般的なキャップよりつばが小さいという点です。つばが小さいのは、乗ったときに前傾姿勢をとるロードバイクにおいて視界が遮られないように、また、風の抵抗を受けにくくするという2つの効果を得るためです。
特徴② 作りが小さめで機能的
またヘルメットの中にかぶることから、小さめの作りになっているのも特徴的です。さらに、汗止めや頭の蒸れ対策に有効なように、速乾性や通気性といった機能的にも一般的なキャップより優れているといえます。
サイクルキャップは1年中役立つ
汗対策として使用されることの多いサイクルキャップだけに、夏だけのものと思っている人も少なくありません。しかし、冬の防寒対策としても有効です。また、春や秋にもいろいろなメリットがあり、1年を通してさまざまな役割を果たしてくれます。
サイクルキャップの選び方(3つ)
選び方で主に注目すべき点は「種類」「素材や機能」「サイズ」の3つです。ただ、これらすべてのポイントをクリアする商品があれば最も好ましいのですが、なかなか難しいかもしれません。自分の納得できる点さえクリアできれば、あとは自分の好きな色やデザイン、またブランドなどで選べばいいでしょう。また普段使いにするかも、選び方のポイントです。
サイクルキャップの選び方① 種類
選び方で最も重要視すべき点が、種類です。つば付きタイプ、ビーニータイプ、バンダナタイプの3種類に大別されます。自分の好みや走り方などを考慮して、どれが最もふさわしいか、メリットが得られるかといった点が選択基準のポイントです。
サイクルキャップの種類① つば付きタイプ
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サイクルキャップというと、つば付きのものが一般的でしょう。野球の帽子など普通のキャップよりつばの小さいタイプですね。この小さなつばがあることで、さまざまな効果やメリットが生まれます。生地は3枚パネルまたは4枚パネルの切り替えに応じて、素材を変えたりデザインを変えることが可能となります。
つば付きタイプの特徴・メリット
- 紫外線による日焼け防止・眩しさの軽減・雨避け
- カラフルでインパクトのあるものが多いので、おしゃれアイテムとしておすすめ
- 普段使いにもOK
サイクルキャップの種類② ビーニータイプ
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ビーニーとは柄や装飾のないシンプルなニット帽のことで、サイクルキャップではつばなしタイプを指します。シンプルなデザインや色が多く、ヘルメットをかぶると外からは見えません。額にフィットしやすいので、より汗止めとして効果が高く、つば付きより手ごろな価格で購入できるのがメリットですが、普段使いやかぶったままカフェなどに入るのには、特に女性は無理があるでしょう
ビーニータイプの特徴・メリット
- 特に汗止めとして使用したい人におすすめ
- ヘルメットの下にかぶると外から見えない
- 比較的価格が手ごろ
サイクルキャップの種類③ バンダナタイプ
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バンダナを巻いたようなデザインですが、キャップのようにかぶれます。つばがなく、襟足が長く首の後ろまで覆ってくれるため、夏の首筋の日焼けの防止や冬の防寒といった使い方にも有効です。後ろを自分で結んで着用するものは頭周りの長さを調整できるので、頭の大きい人にもおすすめです。
バンダナタイプの特徴・メリット
- 首筋の日焼けや防寒対策に効果的
- 装着時の圧迫の微調整が簡単
サイクルキャップの選び方② 素材や機能
サイクルキャップで最も一般的に使用される素材は、ポリエステルのほか、ウールやコットンなどです。夏は、やはり吸汗速乾性効果のあるポリエステル素材がおすすめです。また、メッシュ素材も通気性がよいので快適です。冬はウールや保温性のある素材、春や秋など季節はコットンといったように、季節に応じて使い分けるといいでしょう。
機能で選ぶ
夏のライドは汗が大問題です。そんなときには、やはり吸汗・速乾性効果に優れた機能を持つものがおすすめです。また、生地に紫外線吸収剤をなじませたUVカット効果のある素材のものや、汗や汚れによる臭いや雑菌の繁殖を抑えてくれる抗菌・防臭加工などの効果の期待できる機能のあるサイクルキャップも人気が高いです。カラーは白色が夏には人気です。
サイクルキャップの選び方③ サイズ
フリーサイズがほとんどだけれども…
サイクルキャップのほとんどは後ろがゴム素材などなのでフリーサイズです。また男性・女性の区別はないので、サイズの選び方で悩むことはないでしょう。ただし、メーカーによってはサイズの区別があったり、モデルでサイズが違う、またメーカーによって大きさが異なるといった場合もあるので注意する必要があるかもしれません。特に頭の大きい人は要注意です。
試着時にはヘルメットも用意しよう
かぶったときにサイクルキャップのサイズはピッタリでも、ヘルメットがきつく感じることもあるかもしれません。アジャスター付きのヘルメットならさほど問題はないかもしれませんが、できれば、購入時には実際にサイクルキャップを試着したうえでヘルメットを装着してみるのが好ましいです。
サイクルキャップのかぶり方
いろいろなかぶり方を楽しもう
サイクルキャップのかぶり方に、決まりはありません。つばの付いたサイクルキャップのかぶり方として、そのままかぶれば日差しや雨避けの効果が期待できますし、つばを立てればつばのデザインやロゴなどが見えておしゃれです。また、つばを後ろ向きにかぶれば首筋の日焼けの防止にもなるなど、いろいろなかぶり方・使い方が可能です。
かぶり方には注意も必要
ただし、かぶり方・使い方によっては安全性に問題が生じたり、身体の不調や疲れやすい走り方につながるケースもあるので要注意です。ライドで首や肩が凝るといった人も少なくないようですが、サイクルキャップのかぶり方に原因があるのかもしれませんよ。
サイクルキャップのかぶり方の注意点
注意点① つばが下がっていると視界が悪くなる
ロードバイクで走る際は前傾姿勢になり、自然と頭が下がります。その状態でつばが下がっていると、どうしても上側の視界は遮られがちです。そしてサイクルキャップを深くかぶると、さらに視界は狭くなってしまいます。つまり、前方視界が悪くなって危険な状態というわけです。
注意点② つばを立てれば視界が楽に
つばを立てるのは、視界を広げる効果もあります。ただおしゃれなだけではないのですね。中には、つばを立てると空気抵抗が増えるという人もいますが、さほど変わることはなく気持ちの問題程度です。それでも気になるという人は、かぶり方を後ろ向きにするのもひとつの方法です。後ろ向きにかぶれば、首筋の日焼け予防にもなって一石二鳥です。
注意点③ 首や肩の凝りはつばのせいかも…?
つばがそのままの状態だと上側の視界が遮られるために、あごは自然と上がり気味になります。ロードバイクは肩が前に出た姿勢で乗りますが、その状態であごをあげるのは非常につらいものです。ロングライドで首や肩が凝るという人は少なくありませんが、ひょっとするとこういった無理な姿勢を長時間続けているのが原因かもしれません。
注意点④ かぶり方は呼吸にも影響を与える
注意点⑤ あごが上げると呼吸がしづらい
マラソン中継を見ていると、疲れてあごが上がりあえぐように走っているランナーがいます。あごが上がる=姿勢が崩れるとなり、そのため呼吸をしても酸素がきちんと体内に送り込まれづらくなります。その結果、呼吸が浅くなりよけいにしんどくなってしまうのです。
注意点⑥ かぶり方をチェックしよう
バイクのライド中でも同様なので、あごが上がっている、呼吸がつらいと感じたら、サイクルキャップのつばを上げたり、後ろ向きにするなど、かぶり方を変えてみるといいかもしれませんよ。心当たりのある人は、ぜひチェックしてみてください。
続いて、おすすめサイクルキャップを紹介!