季節ごとサイクリングの服装を紹介
サイクリングを始めたいけど、どんな服装をしたらいいのかわからない。本格的なピチピチの服にサングラスをかけて自転車に乗るのは恥ずかしい。そんな方たちのために、初心者でもお洒落に、快適に、サイクリングを楽しめる服装を季節ごとに紹介していきます。
サイクリングにおける服装の重要性
初心者の方でも適切な服装選びをする事で、サイクリングをより快適に楽しむことが出来ます。反対に、サイクリングには適さない服装も存在します。そのような服装で長距離のサイクリングを続けると、怪我や事故につながる可能性があることを知っておきましょう。
怪我から体を守る
サイクリングに適した服装をすることの1番のメリットは「怪我や事故から体を守る」ことです。転倒した際に、適した服装をしていないと大怪我に繋がります。季節によっては、脱水症状や低体温症を引き起こし、命に関わりかねません。体を守るためにも適切な服装を選ぶ必要があるのです。
サイクリングに必要な装備
各季節ごとのアイテムを紹介する前に、どの季節でも共通して使うことのできる便利なアイテムを紹介します。これから紹介する5つのアイテムは、怪我の防止や疲労軽減に役立つものばかりです。男性女性を問わず、特に初心者の方は必見です
必要な装備①命を守るヘルメット
ロードバイクやマウンテンバイクといったスピードの出る自転車に乗る際に、ヘルメットの着用は必須です。転倒時に頭を直接強打すると、最悪の場合死に至ります。最近では、軽量でシャープなフォルムをしたものも多くあるので見栄えも悪くありません。命を守るためにも、ヘルメットを着用するようにしましょう。
必要な装備②疲れを軽減してくれる手袋
手袋は衝撃を和らげ、疲れを軽減してくれます。舗装されていない道や段差を超える時、衝撃の大部分は腕にかかりますが、ハンドルは常に握り続けなければなりません。長距離に渡る旅行では、手のひらへ疲労が蓄積しやすくなります。衝撃を吸収し、ダメージの蓄積を軽減してくれる手袋は、季節を問わず利用するようにしましょう。
必要な装備③快適さ抜群・アンダーシャツ
アンダーシャツもまた季節を問わず使用できるアイテムです。中にはクール素材のものや、発熱素材のものもあるため、季節によって使い分けることが必要です。1枚中に着るだけで体温調節がしやすくなり、より快適にサイクリングができます。
必要な装備④疲労軽減・怪我防止にもレギンス
レギンスには足の筋肉を引き締める効果があります。長距離のサイクリングや連日の旅は、足に疲労が蓄積し、筋肉の痙攣を誘発します。レギンスで筋肉を適度に引き締めることによって、痙攣を未然に防止することが可能です。また、素足では転倒時に深い傷を負うリスクがあるため、夏でも着用する事をおすすめします。
必要な装備⑤デザイン・機能性◎スニーカー
最後にスニーカーですが、ランニング用のスニーカーなど家にあるもので十分です。厚底の物や革靴などは足裏への負担が大きいことから、避けた方がいいでしょう。ひもが長いとタイヤに巻き込み、大怪我に繋がりますので注意してください。スニーカーはカラーバリエーションが豊富ですから、自分の車種に合わせて選ぶのもおしゃれです。
初心者におすすめ【春・秋】の服装
では、ここから先は各季節ごとの服装について解説していきます。
春・秋は体温調節がしやすい
春と秋は比較的暖かく、夜になってもある程度の気温があることから一日を通して体温調節がしやすいことがメリットとしてあげられます。初心者の方でも安心して一日を通してのサイクリングが楽しめるため、おすすめです。桜や紅葉といった景色を旅先で楽しむこともできます。
1日中暖かく景色もきれいな春
3月~4月は暖かくなり、サイクリングを始めるには格好の時期です。基本的な服装として、長袖のアンダーシャツとレギンスを履き、その上から薄手の長袖や長ズボンを合わせることがお勧めです。また、3月上旬は寒いこともあるので、風を通さない薄手のランニングジャケットを用意しておくなど、対策することをおすすめします。
花粉症の方は注意
春のサイクリング唯一の懸念点が花粉症です。花粉症の方はメガネの着用や、目薬を常備しておきましょう。折角のサイクリングが台無しになってしまいます。
シーンに合わせてズボンを選ぼう
長距離を走る場合には、ジャージ素材のズボンがおすすめです。ジャージ素材は柔らかく伸縮性があるため長時間のサイクリングでも疲れにくいことが特徴としてあります。ママチャリで近くの公園にお花見に行く程度であれば、ジーンズ素材のものも可能です。素材が固く、お尻が痛くなりにくい特徴があります。普段着用の物をそのまま使えることもメリットとしてあります。
少し寒い時にはランニングジャケット
薄手のランニングジャケットは風を通さないため、少し肌寒い日には一躍買ってくれます。シャカシャカとした素材は軽く、小さく畳むこともできるため便利です。デザイン性も高く、訪問先で上から羽織ればそのままお店にも入ることが出来る優れものです。肌寒くなってきた秋にも重宝します。
観光に重点を置いた街乗りをしよう
春と秋は特に季節を感じながらのサイクリングが可能です。近場の観光地を目標に、その近辺で観光をしながら街乗りを楽しむにはぴったりの季節になります。インスタ映えとの相性も抜群で、女性にはうれしい季節です。男性も初心者の方は、まず春か秋にサイクリングを始めることをおすすめします。
慣れてきたら【夏・冬】にも挑戦
慣れてきたら、夏や冬のサイクリングにも挑戦しましょう。気候が極端で、1日を通しての気温差も大きいことから難易度はやや高めです。適切な服装選びが重要となります。
長距離の走行や旅に出るなら夏がおすすめ
日の出が早く夜でも気温が高いことから、1番長い活動期間を確保できるのが夏です。基本的な服装は、長袖のアンダーシャツにレギンス、その上から半袖とハーフパンツを履くスタイルがおすすめです。アウターを持っていく必要もなく、荷物を減らすこともできるため、長距離の旅行をするなら夏がねらい目の時期になります。
夏でもレギンスは履く
夏のサイクリングは非常に暑く、少しでも涼しく走りたいはずです。特に男性は、半ズボンでいることにさほど抵抗がありません。しかし、レギンスを脱いで、半ズボンでサイクリングを行うことはすすめできません。転倒時に怪我を負うリスクを考え、自転車に乗る際は男女を問わず「長袖・長ズボン」を心掛けるようにしましょう。
熱中症に注意
夏のサイクリングの天敵となるのが熱中症です。熱中症を防ぐために小まめな水分補給は当然ですが、服装の観点からも予防する必要があります。冷感タオルや、クール素材のアンダーシャツがその例です。冷感タオルは水にぬらすと冷たくなる特殊素材でできており、動脈の通る首に巻くことで体全体の温度を下げる役割を果たしてくれます。
冬の服装ファッションは体温調整が重要
最後に冬の服装です。冬は自転車に乗る前は寒く、漕ぎ始めると暑くなる、そんな最も体温調節の難しい季節となっています。ロードバイクやクロスバイクに乗る方はバックを、ママチャリであればカゴを活用しながら、冬でも快適なサイクリングを行える恰好を紹介します。
涼しいくらいがちょうどいい
冬の基本的な服装は、厚手のアンダーシャツに防寒性能のレギンス、その上から長袖のスウェットと長ズボンの組み合わせがおすすめです。自転車を漕ぎ始めると体温は上昇するため、若干薄着かなと感じる程度にとどめておくといいでしょう。途中で暑いと感じても容易に脱ぐことが出来ないため、注意が必要となります。
アウターは別に持っておく必要あり
冬は基本の服装に加えて、コンパクトで厚めのアウターを用意しておく必要があります。自転車から降りて観光をする際にアウターを取り出せるよう、ロードバイクやマウンテンバイクに乗る方は、邪魔にならない程度のバックを用意して置くといいでしょう。ママチャリの場合には前カゴがあるため、そこに直接入れても構いません。
寒風から顔を守ろう
冬のサイクリングでは、凍てつくような風を顔で受け続けることになります。女性は特に顔の乾燥を防ぐためにも、鼻先まで隠れるような薄手のネックウォーマーをつけることをおすすめします。ネックウォーマーをつけるだけで顔へのダメージが大幅に軽減されるため男性にもおすすめです。
快適なサイクリングを楽しもう
これまでの内容を振り返ります。
- 春と秋は街乗りに最適。初心者にもおすすめ。
- 夏は熱中症対策が必要。
- 冬は厚着のしすぎに注意。
- 季節に応じた服装選びが大切。
この記事では各季節ごとの服装について見てきました。長距離の旅行をするのか、ぶらっと街乗りをするのか、シーンによってベストな服装は変わります。自分に一番合う服装を探してみてはいかがでしょうか。
ロードバイクを買ったのはいいけど、どんな服装で出かけたらいいんだろう。本格的な服を着るのは敷居も高いし、お金もないし…