レーサーパンツとは
ロードバイク専用のパンツ
レーサーパンツとは、スポーツバイク、特にロードバイクに乗る際に着用する専用のパンツです。サイクルパンツともいわれますが、多くは略して「レーパン」と呼ばれています。ロードバイクに乗る人の多くが履いている体にぴったりしたパンツだといえば「ああ、あれね」とわかるのではないでしょうか。
長距離はお尻が痛くなる
レーパンはロードバイクで快適に走行できるように作られた専用ウェアです。もちろん、ジーンズなどのカジュアルなスタイルでロードバイクに乗ることはできます。ただ、少しの距離ならさほど問題はないかもしれませんが、長時間や長距離を走るとなると、サドルの硬さでお尻が痛くなったり、ズボンと太ももや股部分がこすれて痛くなりがちです。
ストレス解消にレーパン
そういったトラブルを防いでくれるのが、レーパンです。ロードバイクをストレスなく楽しみたいのであれば、レーパンは必需品といってもいいアイテムでしょう。
レーサーパンツのメリット
メリット①お尻が痛くならない
ロードバイクのサドルは硬い
ロードバイク初心者が初めてロードバイクに乗ったときに驚くもののひとつに、サドルの硬さがあります。ロードバイクのサドルは、ママチャリやシティサイクルとは違って、クッション性がほとんどなく硬いです。したがって、長距離や長時間乗り続けていると、お尻が痛くなったり股部分がサドルとこすれて痛みを感じてしまう人がたくさんいます。
ロードバイク乗りの永遠の悩み
中にはあまり痛みを感じない人もいるようですが、ほとんどの人はこの痛みに悩まされています。初心者だからとか、ベテランだからというわけではなく、痛みを感じる人はいくら長い期間乗っていても慣れることはありません。
衝撃を吸収してくれる
レーパンは、お尻から股のサドルのあたる部分にパッドが入っていてクッション性があるので、硬いサドルに長時間座ってペダルを漕いでいても痛みが出にくいです。またクッション性が路面からの衝撃を吸収してくれるので、非常に楽です。
レーパンのメリット②疲れにくい
レーパンは体にぴったりとフィットして筋肉を締め付けているため、コンプレッションウェアほどではありませんが筋肉の疲労を抑制してくれます。ペダリングで足の筋肉が疲れるだけでなく、走行中の路面からの衝撃や振動は筋肉を疲労させますが、レーパンを着用することでロングライドでも疲れにくくなります。
レーパンのメリット③空気抵抗を抑える
ロードバイクはスピードが出る
ロードバイクでは初心者でも簡単に時速20km以上で走れますし、慣れてくれば時速30km以上での巡航も難しくはありませんが、走行速度が高くなるとどうしても空気抵抗が増してしまいます。
レーパンは空気抵抗を抑える
なるべく速く走りたい、できるだけ疲れないように走りたいのであれば、空気抵抗は可能な限り少なくしたいものです。体にぴったりフィットしたレーパンなら、空気抵抗を最小限に抑えてくれます。
レーサーパンツの種類
レーパンの種類①ショーツタイプ
膝の上くらいの丈の最もスタンダードなタイプのレーパンです。脱ぎ着がしやすく、体にぴったりしている以外は普通のハーフパンツのようなルックスなので、レーパン初心者にとって抵抗は少ないでしょう。春先から秋口くらいまで使用可能です。
レーパンの種類②ビブショーツ
ショートパンツのレーパンに肩ベルトがついたタイプです。ショートパンツタイプのレーパンは、走行中にずり下がるリスクがありますが、ビブショーツなら肩ベルトがあるのでそんな心配は無用です。また、ウエスト部分の締め付けもありません。ただし、トイレの際の脱ぎ着が面倒なことや見た目が多少大げさなのがデメリットといえるかもしれません。
レーパンの種類③ロングタイプ
ショーツタイプの長いタイツバージョンで、足首までを覆います。日差しの強い夏には速乾性や通気性を重視したモデルもあり、日焼けや紫外線対策として使用できます。冬や風の冷たい時には、裏起毛のタイツをはけば防寒・保温対策となります。
レーパンの種類④ビブタイツ
ロングのタイツタイプに肩ベルトがついたものです。脱ぎ着は最も面倒ですが、冬のロングライド時の防寒対策には非常に有効です。
レーパンの種類⑥ニッカー
ショーツタイプとロングタイプの中間の7分丈のレーパンで、肩ベルトのついたビブニッカーもあります。
レーパンを穿くときに下着(アンダーパンツ)の上に穿く人がいますが、それはNGです。下着の上に穿くと、お尻とサドルの位置がしっかり安定しないのでペダリングがうまくいかなくなってしまいますよ。
レーサーパンツの選び方
選び方①目的に合ったものを
長距離にはビブ、短時間ならショーツ
ロングライドなら、ずり下がりにくくウエストの締め付け感のないビブタイプがおすすめです。トレーニングや短時間のライドなら、脱ぎ着のしやすいショーツタイプがいいでしょう。
機能性のあるものもたくさん
夏の紫外線対策のためなら夏用のUV対策機能や速乾性・通気性機能のあるタイツタイプを選ぶといいでしょう。また、秋から冬にかけて空気が冷たくなる時期の寒さ対策には、裏起毛などの防寒機能のあるロングタイツがおすすめです。
選び方②パッドの種類に注目
パッドで衝撃吸収
レーパンの最大のメリットはパッドによりライド時のお尻の痛みを抑えられることですが、パッドの厚さや素材によって乗り心地や履き心地が異なります。短距離や短い時間のライドなら、薄めで通気性のよいスポンジ製のパッドがおすすめです。また、レーパンが初めてという人でも違和感なくはくことができるはずです。
材質で衝撃吸収度合いが異なる
長距離や長時間のライドなら、シリコン製や3Dゲルの厚めのパッドのほうが地面からの衝撃や振動を吸収してくれるので快適なライドが期待できます。ただし、厚すぎると歩きにくい、蒸れやすいといったデメリットが伴う可能性もあります。
選び方③初心者にはインナーパンツもアリ
下着代わりのインナーパンツ
レーパンは、ピチピチの見た目がちょっと…とはくのをためらっている人もいれば、ライドの途中でおしゃれなカフェやレストランに立ち寄りづらいという人も少なくないでしょう。そんな場合におすすめなのが、下着代わりに穿く「インナーパンツ」です。
カジュアルに乗ろう
普通のアンダーパンツと同じように、ズボンの下に着用するので、特別なパンツを穿いているのは外からわかりません。また、値段もレーパンより安いのもメリットです。フィット感や機能性は本格的なレーパンのほうが上ですが、レーパンに抵抗がある人や、カジュアルなスタイルでロードバイクに乗りたいけれども、お尻の痛みは何とかしたいという人におすすめのアイテムです。
https://www.amazon.co.jp/パールイズミ-UPF50-3DRパッド-T225-3DR-日本サイズM相当/dp/B07MC6R2D3/ref=sr_1_10?