サイクルジャージとは
サイクルジャージとは、サイクル(自転車)のためのウェア(ジャージ)のことです。野球やサッカーなど他のスポーツでも専用のユニフォームがあるように、自転車専用のユニフォームがサイクルジャージになります。自転車に乗るのに適したさまざまな機能や特性を持たせ、快適かつロスが少なく済むようにつくられています。
サイクルジャージが向いている自転車
自転車専用のウェアであるサイクルジャージは、主にロードバイクなどのスポーツ自転車に乗ることを想定して設計されています。もちろんどのようなタイプの自転車でも問題ありませんが、スポーツ自転車ならではの特性に対応するようにつくられているため、サイクルジャージの恩恵を最も受けられるのはスポーツ自転車ということになります。
サイクルウェアとサイクルジャージ
自転車用のウェアは、「サイクルウェア」や「サイクルジャージ」と呼ばれます。基本的にどちらも同じ意味なのですが、「サイクルウェア」はカジュアルなものも含めた自転車用ウェア全般を指し、「サイクルジャージ」は身体にぴったりとフィットするレーシングタイプのものを指すことが多いようです。
サイクルジャージの特徴
スポーツ自転車は長時間乗っていることも多く、近所を走るだけの場合とは違った機能・性能が必要になってきます。その必要な要素を取り入れているサイクルジャージには、自転車走行を快適にするためのさまざまな特徴があります。それぞれ具体的にみていきましょう。
特徴①吸汗速乾性
自転車はかなりの運動量なため、相当な汗をかきます。普通の服だと汗を吸ってびしょびしょになってしまいますが、サイクルジャージは速乾性なので吸った汗を素早く蒸発してくれます。この速乾性がとても重要で、いくら汗をかいてもサラサラの状態をキープしてくれるので、終始快適なライドが楽しめます。
特徴②空気抵抗の軽減
サイクルジャージは身体にピタッとフィットするつくりになっていますが、これは走行中の空気抵抗を軽減させるのが最大の目的です。身体との隙間に余裕のある服だと、風でバタついて不快なことに加え、徐々に体力を削っていまします。
特徴③ストレッチ性
サイクルジャージは空気抵抗を軽減させるため身体にぴったりフィットしていますが、ストレッチ性に優れているのでどのような姿勢でも程よく伸び、身体の動きを邪魔しません。長時間のライドや激しいペダリングでも柔軟に対応してくれ、ストレスなくすごせます。
特徴④パッド入りパンツ
スポーツ自転車に乗るにあたり、お尻の痛みはほとんどのサイクリストが通る道です。これはスポーツ自転車に慣れていなかったり、長時間のライドなどでサドルとの摩擦抵抗を受けたりすることによるものです。そんな悩みを解決するべく、サイクルジャージには陰部やお尻部分に柔らかいパッドが入っているので、痛みを軽減する効果があります。
特徴⑤背中のポケット
サイクルジャージには背中の腰の部分にポケットがついています(無いものもあります)。スポーツ自転車は乗車姿勢が前傾しているので、ペダリングなどの走行の邪魔にならず、走りながらでも中のものを取り出しやすい位置として考えられたのが背中ポケットです。ポケットは2つ、もしくは3つ付いているものが多く、ファスナーがついたものもあります。
特徴⑥紫外線カット
ほとんどのサイクルジャージは、屋外を長時間走るのには欠かせない紫外線(UV)カットの素材でできています。UVカットのアームカバーやレックカバー、サイクルキャップなどを合わせて装備するとさらに効果的です。紫外線はお肌のトラブル以外にも体力を奪ってしまう効果があるので、しっかりとした対策が大切です。
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