zwiftとは
zwift(ズイフト)とは、ローラー台に固定した自転車にセンサーを付け、PCやスマホなどの端末と接続して自転車を漕ぎ、画面上のコースを走っているような体験を味わうバーチャルのサイクリングゲームです。2015年からサービスが始まり、またたく間に世界中に登録者数が広がるまでになりました。
zwiftの魅力とは?
室内でのローラー練習というのは非常に退屈ですが、ズイフトがその概念を覆しました。自分が実際に自転車を漕げば画面内のアバターが同じように走り出し、リアルタイムにプレイ中の複数のライダーたちも、同じ画面で一緒に走っている。さまざまな風景が現れるコースで実際に走っているかのよう。その感覚が多くのユーザーを虜にしているのです。
魅力①いつでもどこでもお手軽にサイクリングができる
忙しい現代の人にとって、サイクリングのために毎日まとまった時間を取ることは難しいですね。家庭のある方だと、家族サービスそっちのけで走りに出かけることに、理解が得られない場合もあります。ズイフトなら、朝の出勤前、夕方帰宅後など、少しの時間でも手軽にバーチャルトレーニングができます。また最近は、厳冬、猛暑、梅雨、花粉など外を走るには億劫な気候条件も多いですが、そんな時でも気にすることなくライドを楽しめます。
魅力②安全に走れる
外に出ずに走れるということは、落車や交通事故もありません。ズイフトのバーチャルコース上には、信号もないので、車や通行人を気にしたり、信号のたびに脚を止めて待つ必要もありません。急な下り坂をおっかなびっくり下る必要もなく、思う存分走ることができます。ご家族にしてみれば、ライドの度に事故や怪我の心配をする必要もないので安心です。
zwiftの始め方①必要なもの
必要なもの①自転車
ズイフトはランニングでも使えますが、サイクリストがズイフトを始めるには、まず自転車がなければなりません。もちろんロードバイクが一番なのですが、クロスバイクやMTBでもかまいません。各センサー類がペダルやハブの回転データを転送できればよいので、理論上はスタンドを立てたママチャリでも使えなくはないですが、あまりおすすめはできません。
必要なもの②PC・端末
ズイフトは画面上でライドを楽しむオンラインゲームアプリなので、端末と画面、それとネット回線も欠かせません。PC(Windows/Mac)、iPhone、iPadの他、最近ではandroidのスマホアプリでもプレイ可能になりました。スマホやタブレット端末の画面は小さいので、端末に接続する大きなモニター画面があるとさらに臨場感が増します。また機種や端末によっては、BluetoothやAnt+対応の受信センサーも必要になってきます。
必要なもの③サイクルトレーナー
ズイフトに必要なものが、サイクルトレーナーです。この器具に自転車を固定したままペダルを漕ぐことで、回転から得られる速度やパワーなど複数のデータが画面上のプレイヤーの動きに反映される仕組みになっています。サイクルトレーナーには大別して2種類あります。
種類①スマートトレーナー
自転車の固定部分にスピードやケイデンス、パワーなどを計測するセンサーが最初から内蔵されているタイプです。これだとセンサーやメーターなど、複数の器具を後で買い足さなくても、すぐにズイフトを始めることができます。性能に応じて価格もまちまちですが、初期費用は高くなりがちです。
種類②クラシックトレーナー+センサー
一方でクラシックトレーナーは、そうしたセンサー類が装備されていない、自転車の後輪をはさんで固定するだけの簡素なものが多いです。値段も安いものが多いので、少ない初期費用でズイフトを始めるには、このトレーナーと併用するためのBluetoothやAnt+という通信規格に対応したセンサーも必要です。
必要なもの④トレーニングマット
室内で自転車を漕ぐわけですから、当然床にはマットが必要になります。騒音や振動だけでなく、タイヤの汚れや削れカス、さらには汗なども発生するので、ご家族やご近所、下の階の住人など多方向に迷惑をかけることになります。こうした問題をクリアするために、トレーニングマットにもぜひ気を配ってください。
その他に必要なもの
ローラー台でのトレーニングは予想以上の汗をかきます。フレームに汗が付かないガードやタオル、そして扇風機もあった方がいいでしょう。より正確な数値を求めるなら、心拍計やパワーメーターも欲しいところです。
zwiftの始め方②初期費用
まずはzwiftを体験してみたいビギナー向け
ズイフトを始めるための最低限度の初期費用を紹介しましょう。対象とするのは、本格的に機材を揃える予算はないがズイフトがどんなものか試してみたい、という方、本気でトレーニングはしないけどゲームとして楽しんでみたい、という方などです。
GARMIN(ガーミン) スピードセンサー ケイデンスセンサーセット 010-12104-00 [並行輸入品]
参考価格: 15,180円
クラシックトレーナー+スピードセンサー+スマートフォン
クラシックトレーナーとは、センサー類が何もついていないサイクルトレーナーのことです。1万円台前半から2万円半ばの価格帯が中心で、これにスピード/ケイデンスセンサーを付けると初期費用は2万円〜3万円というところでしょうか。スマートフォンは既にほ、とんどの人が持っているのでまずは、これで始めることができます。
もう少ししっかり使いたいホビーライダー向け
ロングライドやヒルクライム、イベントやグループライドなどで他の人についていける脚力が欲しい。そうしたホビーライダーの方に、必要なものはより客観的な数値ですね。より正確でリアルな実走感を求めるなら、一段階高めの初期費用を投じましょう。
スマートトレーナー+iPad・ノートPC
最初からセンサーが内蔵されているスマートトレーナーなら、購入してすぐにズイフトを始めることができます。各メーカーからズイフト対応のトレーナーがたくさん発売されていますが、値段の相場としては5万〜10万となります。高額で高性能のモデルは自動負荷の機能があり、坂などの勾配に応じて負荷がかかるようになっています。
本格的に取り組むシリアスレーサー向け
強くなるための練習としてズイフトを取り入れる人なら、より正確なデータと高い強度のトレーニングのできる機材が不可欠です。当然そのための初期費用も高額になってきます。
WAHOO KICKR Smart ワフー キッカー スマート 自転車トレーナー WFBKTR118
参考価格: 167,805円
インタラクティブトレーナー+iPad・ノートPC+大型モニター
インタラクティブトレーナーというのは、スマートトレーナーの中でも双方向通信の機能があるものを言います。普通のスマートトレーナー同様の自動負荷機能の他、パワーメーターが内蔵されているので、パワーやデータがより正確にアバターのパフォーマンスに反映させられます。このレベルになると10万円からのスタートと敷居は高いですが、それに見合った機能が約束されます。
zwiftの始め方③プレイ方法
zwiftアカウントを作成・登録
最初にzwiftの公式サイト(https://zwift.com/ja/)から、新規登録を行いアカウントを取得します。始め方は、画面右上の「アカウントを作成」に入り、名前、メールアドレス、パスワード(任意)を入力して登録します。パワーメーターがない場合は身長と体重からだいたいのデータを割り出してゲームに反映するので、身長・体重も入力しましょう。
zwiftアプリをダウンロード・設定
アカウント登録が終わったらアプリのダウンロードです。PC用、iOS用、android用と、お使いの機種に応じたアプリストアでダウンロードしましょう。アプリ内課金あり、と書かれていますがダウンロード自体は無料なのでお気になさらず。アプリを立ち上げたら、先ほど登録したアカウント情報を入力してログインしてください。
トレーナー・ローラー台と端末を設定
ログインと設定の最後に、パワーメーターやスピードセンサーなどを接続するよう求められます。これがつながらないとライドを始めることができません。お手持ちのスマートトレーナーや、センサー類の種類に合った物を選択してペアリングしてください。アプリ側でうまく認識できれば機材が登録されます。
実際に自転車を漕ぎ出そう
アプリのホーム画面には色々なメニューが出てきます。一番上にいま走れるルートの選択、トレーニングを希望する場合は行いたいメニュー、参加したいイベントがあれば画面右上から選択し、「ライド」をクリックします。画面中央に自分のアバター(分身)が現れるので、実際に自転車を漕ぎ始めればアバターも一緒に動き始めます。さあ、プレイ開始です。
続いて、zwift(ズイフト)の楽しみ方の紹介!
出典:https://zwift.com/ja/