自転車での荷物の運び方！重いものを上手く固定させて積む方法は？

スポーツバイクに乗ってみると、その軽快な走りから、いろいろな所を旅したくなり、普段の生活にも自転車を取り入れたくなります。しかし、スポーツバイクのひとつの弱点はかごが無いことです。今回は、かごが無くてもできるスポーツバイクの荷物の積み方・運び方について紹介していきます。

自転車に乗り慣れてくると、1日に100km以上乗れるようになり、自宅周辺のサイクリングから、ちょっと足を延ばした近くの観光地までなど、実際に行くことが出来る場所が増えてきます。また、宿を予約して1泊2日や2泊3日の旅など、目いっぱいサイクリングと観光を楽しめるものになります。

自転車旅でまず考える必要があるのが、着替えなどの荷物の持ち運びです。最初の内は大きなリュックを背負っていけばいいやと考えがちですが、大荷物を背負って自転車に乗ってると意外と肩が凝ったり、腰が痛くなります。そこで自転車に直接荷物をつけることで体を自由に動かすことができ、ストレスの溜まらない楽しいサイクリングができます。

普段の生活でも、ちょっと自転車で荷物を運べると便利なことが多いです。買い物に行くときなど、あらかじめ自転車に固定されたバッグに買い物袋を入れることで、簡単に荷物を運べてしまいます。自転車通勤などではリュックを背負うと、職場に着く頃には背中が汗まみれになりますが、前輪や後輪の横に荷物を取り付けて置けば問題ありません。

自転車に荷物を積む方法として一般的なのが、リアに固定する方法です。リアとは後ろのことであり、写真のように後輪の横にバッグを固定します。バッグを固定するために必要なのがキャリアで自転車のフレームにねじ穴があれば簡単に取り付けることが可能です。

リアキャリアは大きいものなら、左右で合計40L入り、着替えを一週間分入れてもまだ入るほどの容量があるため、大きいものでも入れることが可能です。また、リアのキャリアの上に積むことも可能で、紐などでしっかり固定できればどんなに大きいものでも重量がある大荷物でも積むことができます。

リアキャリアの一番の利点といえるのが、邪魔にならないことです。前輪の横に固定する方法と比べて、大きい荷物でも視界にも入らず、しっかり固定できていれば気にせず走行できます。リアバックを取り付けることによって、横幅が広くなり走行の邪魔になるかもと懸念されがちですが、乗ってみると普段のように走っていても全くぶつかることはありません。

自転車用品として信頼性のあるトピークのリアキャリア。もちろん自転車に固定するために必要な部品もすべてついてくるため、特に他に買う必要もなく簡単に取り付けが可能です。また積載重量も25kgとなっているため、大きいものでも載せることができます。

筆者が一ヶ月半の旅でお世話になったキャリアがこちらです。比較的安価でありながらその性能は申し分なく、ちょっと体重をかけてもびくともせず、旅中一度も気にすることなく使えます。突然キャリアが壊れ、それが人里離れた山奥だったらと、考えると怖いのでこの丈夫さはおすすめできます。積載重量もトピークのと同じ25kgで大荷物もらくらく運べます。

こちらも有名ブランドミノウラのキャリア。前の2つと比べてコンパクトな印象ですが、何といっても2470円と価格の安さに定評があります。積載重量が25kgなので前の2つのように横にバッグを固定して、上に大荷物を積むには少し厳しいかもしれませんが、日常使いのみなどどちらかだけを使うのであればまったくもって問題の無いものとなっています。

前輪の横に固定する積み方ですが、自転車ではハンドル操作と共に前輪が動くため、前輪が重いと操作しづらくなると思われがちですが、実は逆に安定してバランスが良くなります。

フロントに荷物を積む方法も基本的にはリアと同じで、キャリアをつけてそのキャリアにバックを取り付ける形なので、キャリアによってはリアと同じバックを使うことができます。よってリアと同じくらい荷物を積むことが可能になります。しかし、リアと違ってキャリアの上に積む荷物の量はかなり制限されます。

フロントキャリアは発売されている種類がそこまで多くなく、クロスバイクやランドナーなど乗っている人なら、ほぼこれ一択といった状態です。積載重量も10kgとリアに比べてだいぶ劣ります。やはり基本的にリアに積んでそれでも足りない場合のみフロントに積むか、もともと荷物の重量がそこまで大きくなく余裕がある時に積むのが良いでしょう。

値段がだいぶ高くなってしまいますが、別のタイプのフロントキャリアです。こちらは積載重量が16kgになるため、サイドバックも普通に載せることができます。このタイプであれば、前輪の横にサイドバックを取り付けるほかキャリアの上にも積むことが可能です。

キャリアに取り付けるバックには、左右別々につけるサイドバックと、左右セットになっていて一緒に取り付けるパニアバックがあります。今回は用途に応じた積み方のバックを紹介していきます。

自転車旅の定番のオルトリーブのサイドバックです。おすすめポイントは容量と防水性能です。長旅をすると、大荷物を運ぶことになります。40L入るバックであれば、着替えや食料、旅に必要なツールなども余裕で入りますし、作りが丈夫なので多少押し込んでも問題ありません。急な雨や、どうしても雨の中移動しないといけない時でも、中身が濡れる心配がありません。

長旅の際に大きいテントなど、リアキャリアの上に積む大荷物がある場合は、サイドバックがおすすめですが、小さいテントなどで持っていく場合は、収納が大きなパニアバックがおすすめです。これは75Lも入るのに、値段がたったの4580円とお買い得で、日中使わないテントなどを下のバック入れて、すぐ取り出したいものを上のバックに入れて置くことで、荷物が取り出せないストレスがなく、便利です。

普段使いで使用できる小型バックです。買い物に行く際に自転車に簡単に取り付けるだけで、荷物の持ち運びに困りませんし、前の2つと比べると容量は落ちますが、通勤や通学には十分な容量がありますので問題なく使えます。生活防水程度ですが少しの雨なら耐えられます。

サイドバックをつけているとなんだか旅っぽくて街乗りには似合わないと思われがちですが、レトロな趣のある商品もあります。日常使いを想定して、おしゃれに街並みを走りたい人におすすめです。