記事の目次
- 1.自転車人気の高まり
- 2.ロードバイクは車両という点を認識しよう
- 3.ロードバイクで車道を走るときに知っておくべき5つの交通ルール
- 4.車道でのルール①左側通行の順守
- 5.車道でのルール②安全ルールを守る
- 6.車道でのルール③左折レーンでも直進できる
- 7.車道でのルール④右折の場合は2段階右折
- 8.車道でのルール⑤自転車は歩道を走れないわけではない
- 9.ロードバイクで車道を走るときに知っておくべき7つのマナー
- 10.車道でのマナー①スピードの出し過ぎに要注意
- 11.車道でのマナー②ヘルメットの着用
- 12.車道でのマナー③周りとコミュニケーションをとる
- 13.車道でのマナー④信号が変わったときは車を優先させる
- 14.車道でのマナー⑤路肩に寄り過ぎない
- 15.車道でのマナー⑥大型車に近寄らない
- 16.車道でのマナー⑦ライドは大人数で連ならない
- 17.まとめ
ロードバイクで車道を走るときに知っておくべき7つのマナー
ロードバイクで車道を走るときには、ルールと別に知っておくべきマナーもあります。ルールとは、ロードバイクに乗る場合は道路交通法を差し、違反すると罰せられる守るべき事項です。マナーは世間一般における「決まり」ですが、法律ではないので守らなくても処罰されません。しかし、車道上を円滑に走行したり事故を防ぐためには必要な項目なので、ぜひ認識して守るよう努力するべきでしょう。
車道でのマナー①スピードの出し過ぎに要注意
ロードバイクは昔「ロードレーサー」と呼ばれていたように、非常にスピードが出ます。原付バイクくらいのスピードは、人によっては簡単に出せますし、いくら出してもスピード違反で取り締まられることもありません。ロードバイクで速く走りたいという気持ちはわかりますが、車や歩行者と共存する街中でのスピードの出し過ぎは非常に危ないのでNGです。
車道でのマナー②ヘルメットの着用
ヘルメットの着用は義務ではないけれども…
自転車では、乗車の際のヘルメットの着用は法律で定められてはいません。しかし、自転車乗車中の交通事故で亡くなった人の6割以上は、頭部の致命傷が死亡原因です。また、ヘルメット未着用者の致死率は着用者の2.5倍以上となっています。
命を守るためにヘルメットの着用を
オートバイと同じくらいのスピードの出るロードバイクにおいて、ヘルメットをかぶらないというのは、ある意味自殺行為といってもいいのではないでしょうか。いくら自分が注意していても事故に遭うリスクは潜んでいるという点をしっかり認識して、ヘルメットを着用するようにしましょう。
車道でのマナー③周りとコミュニケーションをとる
コミュニケーションをとってトラブルを回避
車道上には車やオートバイ、他の自転車も走っています。それらとコミュニケーションをとることで、事故やトラブルの回避も可能となります。
車にアピールしよう
自動車やオートバイの場合、自転車、特にスピードの出るロードバイクの動きは非常に気になります。突然スピードを上げないか、車線変更をしないか、などなど…。したがって「気づいていますよ」というアピールをすることが大切です。スピードを上げる、進路変更をするなど今までと違う行動をとるときには後ろを振り向き、態度で「後方も注意していますよ」と後続の車にアピールしましょう。
ハンドサインを使おう
前を走っているロードバイクを追い抜くときは、無理に追い抜いてはいけません。また、追い抜く際には相手に向かって、左の手のひらを向けます。これは「追い抜きます」という意味のハンドサインです。相手が気付いたなら何かしらの反応があるので、それを確認して、1.5mくらいの距離を置いて追い抜きましょう。
覚えておくべきハンドサイン
- 右折時:右手を右方向に指し示す
- 左折時:左手を左方向に指し示す(右手を直角に上げるのもOKですが、わかりづらいのでこちらがおすすめ)
- 停止時:右手を背中にまわして手のひらを広げる
右手を斜め下に伸ばす
車道でのマナー④信号が変わったときは車を優先させる
交差点で赤信号で停まって横に車が並んだとき、車と並んで走ると危ないからと、青信号になるのと同時にと猛ダッシュするロードバイクがありますが、これはNGです。絶対速度は車のほうが速いのですから、いずれ追いつかれます。それよりしばらく待ち、車を先に出発させてから遅れて走り出すほうが危険回避のためには効果的です。
車道でのマナー⑤路肩に寄り過ぎない
路肩走行にはリスクがある
自転車は路肩を走ってはいけません。路肩とは、白線の外側、つまり白線の歩道寄りの内側です。自転車は車道の左端を走るよう定められていますが、路肩を車道の左端と勘違いしている人も少なくないので要注意です。車の交通量の多い通りでは、車が怖かったり路肩のほうが走りやすかったりすることもありますが、路肩を走るといろいろなトラブル発生のリスクがあるのです。
パンクのリスク
路肩には、車の風圧や雨水の流れなどの影響で道路上のゴミが集まりやすいです。ゴミの中には、割れたガラスの破片や細かい金属片なども混じっており、パンクの原因ともなりかねません。
車を避けるスペースの有無
後ろから車が来たとき、少し路肩のほうに寄って車を通せばスマートです。しかし、路肩を走っていたなら、車が近づいてきてもすでに避けるスペースがありません。車は自転車のギリギリ横をすり抜けることとなり、却って怖い思いや危ない目に遭ってしまうでしょう。
車道でのマナー⑥大型車に近寄らない
バスやトラックなど大型車の後ろを走っていると前方の視界が遮られてしまい、交通状況や道路の状態などの情報が得づらくなりがちです。また、大型車からはロードバイクが見えにくいので特に左折時に巻き込まれる危険性があります。さらに、大型車両の風圧によりあおられるリスクも挙げられます。大型車両の近くの走行はなるべく避けたほうが無難です。
車道でのマナー⑦ライドは大人数で連ならない
グループライドは要注意
ロードバイク仲間たちとライドへ出かけたとき、大人数で連なって走っていると、車などに非常に迷惑を掛けたり危ない思いをさせる可能性もあります。そのひとつが、車が自転車を追い抜く際です。
3~4人でまとまって走る
たとえば、10人で連なって走っていると、その長さは20mくらいになっています。車が自転車を追い抜こうとしても、なかなか一気に20mを抜くのは危ないものです。できるだけ仲間同士連なって走りたいという気持ちはわかりますが、3人~4人ずつまとまり、その間に車1台分のスペースをとって走ることをおすすめします。
まとめ
道路交通法において車両扱いとなるロードバイクは車道を走らなければなりませんが、同じ車道を走る車やオートバイと比較して、最も弱い立場であるといえるでしょう。いくら自分で注意を払っていても、事故のリスクは付きまといます。とはいえ、そのリスクを少しでも減らし、また楽しいサイクリングライフを送るためにも、しっかり交通ルールやマナーを守るようにしましょう。
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