「速い」折りたたみ自転車10選！スピード重視で選ぶ場合のおすすめは？

折りたたみ自転車といえばBirdyとされるほどのドイツの歴史ある名作自転車のDNAを引き継ぎ、さらに進化させたのが、この「Birdy Classic」です。

ホイール径は18インチ、フロント52T、リア11-32Tのシマノのコンポーネントにより、ひと漕ぎ最大6.79m進むことができ、700Cのクロスバイク並みのパフォーマンスを見せます。ただ単に走るだけでなく、いろいろとカスタムする楽しみがあるのが特徴の折りたたみ自転車といえるでしょう。

BROMPTONというと、日本でも人気の高いイギリスの折りたたみ自転車のブランドです。M6Lモデルはもっともスタンダードな内装3段のM3Lモデルに外装2段を追加したものです。M3Lの内装3段だけでも十分な走りをしますが、さらに外装2段をプラスしたことで、坂道などでの取り回しがとても楽になっています。

BROMPTON が人気があるのは、おしゃれでかわいらしいその見た目も理由のひとつです。確かにM3Lの3段変速なら、ギヤ比はママチャリに近い感覚です。ところが、変速を2段加えることで、スポーツタイプの自転車並みの走りを見せてくれます。それは、フレームの剛性や低重心、安定性の良さも大きな要因といえます。

OEM（外部受注生産）が多くを占める自転車メーカーにおいて、自社工場を持つ数少ないアメリカのブランドKHSのクロモリフレームの折りたたみ自転車です。

ディレイラーやブレーキなどの主要コンポーネントには、ロードバイクで使用されるティアグラを搭載、またフォークはカーボン+アルミスレアラーとなっています。ハンドルはブルホーンバーと、スポーティな走りやロングライドにも適しています。

この自転車の折りたたみ機構は、まずフレームを作成したうえで真っ二つに切り、切った部分に留め具を取り付けるというものです。したがって、折りたたみ部分の精度が高く、丈夫で剛性に優れているのが特徴です。

フランスの自動車メーカーとして、世界中で有名なルノーの販売する折りたたみ自転車です。そもそもルノーの折りたたみ自転車は軽量さが魅力なのですが、このPLATINUM LIGHTの重量は8.8㎏と抜群に軽い点が特筆すべきです。

この軽量さは、オリジナルのアルミフレームや変速のないシングルスピードといった点から実現しているのでしょう。スペック的には軽量さ以外に特に際立ったものはないのですが、やはり軽いことでスポーティかつ軽快な走りを生み出しています。高さ調整機能のついたアルミハンドルステムにより乗りごこちがよい点や、お手頃価格なのも魅力です。

四国香川県にある国産スポーツ自転車メーカー アイヴエモーションの折りたたみ自転車です。こだわりを持って作られている自転車は、日本製という信頼感と併せて安心できます。FSXの特徴は、コンポーネントをはじめ、多くのパーツを自分好みにカスタマイズできる点にあります。

基本設計は、低重心でロングホイールベース、さらに9.3㎏の軽量ボディの速さを求めた設計になっています。コンポーネントにシマノティアグラからアルテグラまでが選べたり、ハンドルはフラットバーだけでなく、ドロップハンドルの選択も可能といった点も、この自転車がいかに速さにこだわっているかがわかるでしょう。

FSXの魅力は走行性能の高さだけでなく、フレームデザインやディテールにもあります。ハンドメイドによるフレームは溶接部分が、とてもきれいに処理されています。また、肉抜き構造やケーブル内蔵などの技術は、日本製であるが故の見た目にもこだわったフォールディングバイクといえるでしょう。

アメリカオレゴン州に本拠を置く「グリーン・ギア・サイクリング」のフォールディングバイクが「Bike Friday」です。この会社のバイクの特徴は、販売が基本的にオーダーメイドであるという点です。

その中で、Poket Rocketは最も人気のある折りたたみロードバイクで、本格的なツーリングからレースまで使用することができます。完全オーダーメイドなので、コンポーネントはもちろん、ギア構成や軽量化のための思い通りのカスタムが可能です。

折りたためばスーツケースに収納できるという点もポイントです。ただし、完全オーダーメイドなため、選択するパーツなどカスタマイズ次第で金額が変わってきます。予算に応じてコンポーネントを変更するなどの対応をするのがいいでしょう。

折りたたみ自転車といっても、選ぶ際の目的はいろいろです。持ち運びしやすいことが最重点なのか、収納する際にコンパクトなことを優先するのか、軽量が最も重要なのか、などなど。ここでは、スピード重視で選ぶ際に注目するポイントを紹介しましょう。

通常モデルの折りたたみ自転車よりスピードが出やすいモデルとして挙げられる特徴は、パーツが軽い、抵抗が少ない、そして精密さが高いという点です。これらの点を満たすには、より多くの予算が必要となります。つまり、速さを求めると、そのブランドの上位モデルに行き着くということになります。

しかしながら、上位モデルを選んでおけば必ず速い折りたたみ自転車が手に入るというわけでもありません。フレーム材質や技術的な点で付加価値を高めて価格が高くなっている場合もあるからです。

したがって、注目すべき一つ目の点として挙げられるのが「重量」です。軽ければ軽いほど漕ぐ力が少なくて済むので、快適に走ることができます。一般的な折りたたみ自転車は12～13㎏くらいですから、できれば10㎏以下を選ぶとかなり快適さが異なるでしょう。

ふたつ目は、ギア比です。折りたたみ自転車は普通の自転車よりホイール径が小さいので、ペダルひと漕ぎで、いかに多くホイールを回転させるかが重要です。

たとえばロードバイクの場合、一番重いギアに入れたときにひと漕ぎで進む距離は10m弱程度（ギア比による）、シティサイクルなら5～6m程度です。したがって、折りたたみ自転車に速さを求めるなら、最低6～8mほどの走行性能が好ましいといえるでしょう。

もはや、折りたたみ自転車はスピードが出ないといった時代は終わりました。走行性能もアップし、持ち運びしやすい、スペースを取らない、などメリットの大きい移動手段が、折りたたみ自転車です。速さを求めてロードバイクが欲しいけれども、収納やスペースの関係で無理という人でも、十分ロードバイクの代わりを務めてくれるほどの実力を持つ折りたたみ自転車もあるのですよ。