ロードバイクメーカーをマイナーとする基準
ロードバイクのマイナーメーカーといってもそれこそ星の数ほどありますので、あまり見かけない、人とかぶらないという基準だけではとても絞り切れません。そこで今回は独自のものにはなりますが、もう少し細かい基準を設けてメーカーを絞り込みます。
マイナーメーカーとする基準①プロチームへ供給した実績
ロードバイクはロードレースの機材として開発されてきた歴史があります。そのため、知名度に関係なく多くのメーカーがプロチームに機材としてロードバイクを提供しています。ツールドフランスなどのビッグレースでも、限られたプロチームしか参戦できないにもかかわらず、日本ではあまり見かけない、人とかぶらないようなマイナーメーカーが参戦していたりもしますので、1つの基準とします。
マイナーメーカーとする基準②入手可能か?
日本に代理店が無いメーカーは入手困難ですが、通販で対応しているメーカーもあります。普段見かけないメーカー=人とかぶらないという理論は成り立ちますが、そもそも入手手段が無いのであれば意味はないので、今回は日本からでも入手可能なメーカーを紹介します。
マイナーメーカーとする基準③評価されているかどうか?
マスコミやジャーナリズムに取り上げられていないメーカーでも、素晴らしいフレームビルダーやメーカ―はあります。しかし、ユーザーや専門家の何らかの評価が無いと、選択が独断になってしまいますのでしっかりと評価も確認していきます。
おすすめのロードバイクマイナーメーカーランキング【イタリア編】
ロードレース大国と言われるイタリアには、ロードバイクを製造、販売するメーカーが多数ありますので、日本ではあまり見かけないメーカーを探す醍醐味があります。伝統ある老舗から新興メーカーまでレースモデルの評価が高く、高性能なロードバイクを手に入れることができます。
イタリアのおすすめマイナーメーカー第3位:CARRERA(カレラ)
カレラは1989年に2人の元ロードレーサーによって創業された、ロードバイクに特化したメーカーです。かつてプロチームにはそうそうたるメンバーが名を連ね、500勝以上を積み重ねた実績があります。ラインナップはカーボンフレームで、デザインもかっこいいレースモデルのフレームセットが中心です。
おすすめモデル:PHIBRA NEXT
あまり見かけない独自性のある流線形のトップトップチューブがかっこいい、ミドルグレードのレースモデル
イタリアのおすすめマイナーメーカー第2位:CIPOLLINI(チポッリーニ)
チポッリーニはツールドフランスで12勝するなど、イタリア最強スプリンターと呼ばれたマリオ・チポッリーニが立ち上げたメーカーです。国内生産にこだわるカーボンフレームは、1台づつハンドメイドされています。初心者向けのエントリーモデルはなく、ライダーがあこがれとして位置づけるメーカーでもあります。
おすすめモデル:BOND2
「ペダリングの推進力を逃がさない」というチポッリーニ共通のコンセプトを極めた、かっこいい軽量オールラウンダー
イタリアのおすすめマイナーメーカー第1位:PENNAROLA(ペンナローラ)
ランキング第1位のペンナローラは、老舗が多いイタリアの中では1985年創業と新興メーカーの部類ですが、高級フレームを中心にヨーロッパ全土で高い評価を受けています。美しいデザインとペイントが特徴で、特にフレームのペイントは他メーカーから依頼が来るほど高く評価されています。
おすすめモデル:RS-5
イタリアのメーカー「コロンバス社」のチューブを使用した、正真正銘メイドイン・イタリアのスチールフレーム
おすすめのロードバイクマイナーメーカーランキング【ヨーロッパ編(イタリア除く)】
スペインやフランスなどは最高峰のグランツールが開催されますし、ベルギーなどは自転車が国技です。ヨーロッパ諸国にもロードバイクを製造するメーカーはとても多いので、マイナーメーカーのランキングを紹介します。
ヨーロッパのおすすめマイナーメーカー第3位:ベルギー/THOMPSON(トンプソン)
1921年創業の老舗トンプソンは、カーボンフレームのバイクでは4万通りほどの組み合わせが選べるカラーオーダーなども行っており、人とかぶらないカラーリングが可能です。ベルギー国内のプロチームやかつては日本のプロチームにも機材提供をしており、質実剛健で乗りやすいと評価されています。
おすすめモデル:カペラ ディスク
バランスの取れたオールラウンダーモデル「カペラ」のディスクブレーキモデル
ヨーロッパのおすすめマイナーメーカー第2位:オーストリア/KTM(ケーティーエム)
モトクロスなどを扱うオフロードバイクメーカーであるKTMには自転車部門もあります。そのため、MTBやグラベルバイクなどに強みがありますが、オンロードのロードバイクでも、UCI・プロチームに機材を提供するほど高い評価を受けており、そのチームは2020年のツールドフランスに出場を果たしています。
おすすめモデル:REVELATOR LISSE
ツールドフランスを走ったエアロロードで、どのメーカーともかぶらないシートチューブがかっこいい!
ヨーロッパのおすすめマイナーメーカー第1位:ドイツ/CUBE Bike(キューブバイクス)
ランキング1位のキューブは創業約20年弱の新興メーカーですが、ツールドフランスに出場経験のあるプロチームに機材を供給しています。日本では2016年に代理店が決まったばかりですので、まだあまり見かけない、人とかぶらないメーカーでありながら、「ツールドフランスを走ったメーカー」という優越感が味わえるのでおすすめです。
おすすめモデル:LITENING C:68X PRO
ツールドフランスを走った、現代のトレンドに合わせてエアロダイナミクスを追求し、デザインも洗練されてかっこいい、オールラウンダーのレースモデル
出典:写真AC