GIANT(ジャイアント)とは?
GIANT(ジャイアント)は世界中の自転車メーカーの工場が集結しており、自転車大国とも言われる台湾に本拠を置くメーカーです。「コスパのジャイアント」といわれたほど他社の同グレード品に比べ低価格なことでも有名ですが、OEM生産で培ったフレームの製造技術も世界トップレベルです。特にカーボンフレームは、世界で唯一カーボン繊維から一貫で自社工場で作り上げられる技術力を持っています。
ジャイアントの歴史
創業から間もなく50年を迎えるジャイアントですが、ここでは世界一の自転車メーカーとまでいわれるほどになった礎ともいえるOEM生産や、ジャイアントのロードバイクが進化を遂げてきた過程において重要な歴史を紹介します。
ジャイアントの歴史①ジャイアントを発展させたOEM
1972年に創業したジャイアントですが、当初は欧米メーカーから委託を受け、そのメーカーの製品を製造するOEMのみを行っていました。特に1977年に当時世界最大級の自転車メーカーであった「シュウィン」と提携したことが、その後の大きな飛躍に繋がったといわれています。そこで培った技術でその後自社ブランドが世界トップレベルになりましたが、現在も積極的にOEMを行っており、世界のスポーツサイクル界を支える存在であり続けています。
ジャイアントの歴史②ロードレースとの関わり
ジャイアントは高いフレーム製造技術を活かし、世界トップレベルのロードレースチームに長年に渡りロードバイクを提供しています。ツール・ド・フランスでチーム総合優勝を果たしたこともある「チーム・オンセ」や「Tモバイルチーム」などを経て、現在はワールドチームの1つであるポーランドの「CCCチーム」にフレームを供給しています。
ジャイアントの歴史③ロードバイクの世界標準になったスローピングフレーム
今ではロードバイクの世界で一般的となっている「スローピングフレーム」は、ジャイアントが開発したものです。トップチューブがシートポストに向けて斜め下に傾いている構造上から、前三角が小さくなり軽量化や剛性の強化が図りやすくなっています。そのため、各メーカーが主要とするレースモデルに採用しやすかったこともあり、他のメーカーもこれに追随しスタンダード化しました。
ジャイアントのロードバイクの特徴
ここではジャイアントのロードバイクについて、全体像を中心に解説します。数あるメーカーの中からジャイアントを選ぶことについて、ラインナップやコスパ、女性モデルなどについて紹介していきます。
ジャイアントのロードバイクの特徴①高いコスパ!
ジャイアントは低価格帯の製品に強みがあり、低価格でもそこまで品質を落とさずに提供してきたため「コスパのジャイアント」と呼ばれるようになりました。ロードバイクでも同じ価格帯であれば、他のメーカーに比べ1グレード上のコンポやパーツが完成車に採用されているイメージで、初心者向けのエントリーモデルでも満足度の高いバイクが手に入ります。
ジャイアントのロードバイクの特徴②豊富なラインナップ
ジャイアントのロードバイクは、プロチームが使用するフルカーボンフレームのレースモデルから、ツーリングや通勤に最適なロングライド向けモデル、アルミフレーム専用モデルなど、乗り方や用途に合わせて選択できるようにシリーズ化されています。その中でフレーム素材をユーザーの経験や用途に合わせて最適化し、コンポやパーツなどのスペックを変えることでラインナップを充実させています。
ジャイアントのロードバイクの特徴③ディスクブレーキ対応
ロードバイクのトレンドになりつつあるディスクブレーキ搭載のモデルを、エントリーグレードにまで投入し充実を図る一方で、汎用性の高いリムブレーキ車も多くラインナップに残していますので、自分の乗り方に合わせやすいラインナップになっています。
ジャイアントのロードバイクの特徴④ジャイアントの女性ブランド「Liv」
ジャイアントの女性ブランド「Liv」は、どちらかと言えば男性目線で開発、製造されることの多いロードバイクにおいて、女性モデルを本体とは別ブランドとして扱っているのが大きな強みです。企画、デザインといった製品に関することはもちろん、購入後の楽しみ方まで含めて女性チームが女性のために考えているブランドです。日本でも直営のジャイアントストアにはLiv専用のコーナーも設けられており、幅広いラインナップが揃っています。
ジャイアントのおすすめロードバイク一覧
ここではジャイアントのロードバイクを、用途やシチュエーションで分類されたシリーズごとに紹介します。ジャイアントはラインナップが豊富ですがシリーズ化されていますので、自分の用途や目的に合ったものをチョイスしましょう。
おすすめロードバイク①TCR(ティーシーアール)
平地、ヒルクライム、下りと全てをこなす、トータルレースモデルになります。9世代目となる最新モデルは、TCRの最大の特徴でもある高い重量剛性比をキープしつつ、空気抵抗低減のために随所にエアロ化が見られる形状に進化しています。プロチームに供給されるフルカーボンフレームからTCRの原点でもあるアルミフレームまで、11種類がラインナップされています。
TCRシリーズの最新ラインナップ
- TCR ADVANCED SL 0 DISC
- TCR ADVANCED SL 1 DISC KOM
- TCR ADVANCED SL DISC FRAME SET
- TCR ADVANCED SL FRAME SET
- TCR ADVANCED PRO 0 DISC
- TCR ADVANCED PRO 1 DISC
- TCR ADVANCED PRO TEAM DISC
- TCR ADVANCED PRO 1
- TCR ADVANCED 2 DISC SE
- TCR ADVANCED 1 KOM
- TCR ADVANCED 2 KOM
- TCR SL 1
- TCR SL 2
おすすめロードバイク②PROPEL(プロペル)
ロードバイクのディスクブレーキ化に対応した、過去に例を見ない空力性能と剛性のバランスに優れたフルカーボンフレームのエアロロードです。オールラウンドモデル並の扱いやすさも兼備しているため、レース以外でスピードを求めるライダーにもおすすめです。最新全6種類の内5種類までがディスクブレーキモデルですが、ディスクブレーキモデルで培った空力性能を引き継いだリムブレーキモデルも注目です。
PROPELシリーズの最新モデル
- PROPEL ADVANCED SL 1 DISC
- PROPEL ADVANCED SL DISC FRAME SET
- PROPEL ADVANCED PRO 0 DISC
- PROPEL ADVANCED PRO 1 DISC
- PROPEL ADVANCED 1 DISC
- PROPEL ADVANCED 2 DISC
- PROPEL ADVANCED 2 SE
おすすめロードバイク③DEFY(デファイ)
タイヤサイズ35cまで対応可能なフルカーボンフレームに、大きなしなりで衝撃を大幅に吸収してくれる「D-FUSE」のハンドル&シートポストが組み合わされたエンデュランスモデルです。乗り心地がよく長距離走行に向いているモデルのため、レースに限らない走りをしたい方におすすめです。
DEFYシリーズの最新モデル
- DEFY ADVANCED PRO 1
- DEFY ADVANCED PRO 2
- DEFY ADVANCED 2
おすすめロードバイク④CONTEND(コンテンド)
ジャイアントのアルミフレームロードバイクのシリーズです。さまざまな用途に対応するオールラウンドモデルで、異なるアルミ素材を使用し、スペックも油圧式ディスクブレーキ搭載の上位グレードから、ロードバイク初心者に最適な補助ブレーキレバー搭載のエントリーグレードまで、全7種類ラインナップされています。
CONTENDシリーズの最新モデル
- CONTEND AR 1
- CONTEND AR 3
- CONTEND AR 4
- CONTEND SL 1
- CONTEND SL 2
- CONTEND 1
- CONTEND 2