自転車の車体番号はどこにあるの?場所や見方は?防犯番号とは違う?

自転車の車体番号はどこにあるの?場所や見方は?防犯番号とは違う?

普段から自転車に乗っている人でも、意外と知らないのが自転車の車体番号です。今回はこの車体番号とはどこに付いているのか、どんな役割があるのか、また防犯登録番号とはどう違うかなど詳しく紹介します。意外と重要な番号ですので、ぜひ参考にしてみてください。

記事の目次

  1. 1.自転車の車体番号とは?
  2. 2.車体番号の位置
  3. 3.車体番号の見方
  4. 4.防犯登録番号との違いは?
  5. 5.盗難にあった時の対策
  6. 6.車体番号を確認してみよう

自転車の車体番号とは?

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家電製品や洋服などに商品の製造番号があるように、市販されている自転車のほとんどに、どんな車種か判別する【車体番号】が付いています。この番号は、自転車を識別するための固有の番号になり、各メーカーで異なります。アルファベットと数字の組み合わせの表記が多く、桁数や付いている場所もまちまちです。今回は、この車体番号とはどんな意味があるのか紹介していきます。

車体番号で何が分かるの?

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車体番号は自転車メーカーの型番

アルファベットや記号、数字の組み合わせで表記されている車体番号は各メーカーが独自で付けている型番になります。全国共通の形式やルールの決まり事はなく、桁数もメーカーごとにバラバラです。メーカーによって管理されている型番となり、知識を有している人が見れば何を表しているのか分かる数字になっています。

車体番号で製造年やモデルが分かる

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車体番号で自転車の製造年やモデル、製造工場がわかります。ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツバイクは同じモデルでも製造年が違うと使用しているパーツが違うこともあるため、修理やパーツ取り換えの際の特定に役立つことができます。

別の呼び方もある

車体番号はフレームナンバーとも呼ばれています。それは車体番号が自転車のフレーム部分に付いているからです。ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツバイクはフレームと他のパーツが別のメーカーの製品で作られることが多いため、自転車の本体であるフレームに車体固有の型番が付けられていることからそう呼ばれています。

防犯登録時や盗難にあった時に役立つ

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自転車の防犯登録は法律で義務化されていて、防犯登録をする際に車体番号が必要になります。また、万が一盗難にあった場合には、防犯登録カードに記載されている車体番号やメーカー名、車体の色、防犯番号などを紐づけて車両の特定をするので、この型番はとても重要な番号になります。

車体番号の位置

さまざまな情報が詰まっている車体番号ですが、実際に探してみるとすんなりと見つけられる人は少ないはずです。それは文字も比較的小さく、見つけづらい場所に表示されているからです。またメーカーや車種のタイプによっても場所が違います。ですが、これから紹介するポイントを知っていると、車体番号の確認がしやすくなります。

車体番号は刻印してある

市販の自転車の多くの型番はフレームに刻印されています。鉄製のフレームに刻み込まれているので番号を簡単に削られてしまうことを防止できます。海外製品やロードバイクやマウンテンバイクのカーボンフレームを使用している場合には打刻ではなくシールが貼ってあることもあります。

車体番号が同じ自転車がある可能性も

車体番号は各メーカーが任意の条件で付けている数字の組み合わせなので、他のメーカーや海外のメーカーの車体番号と被ってしまう可能性もあるかもしれません。ただし、同じ地域や都道府県で被ることはそうないので、特に気にする必要はありません。防犯登録時には車体番号の他にもメーカーや車種、車体カラーなども登録するため、判別する材料は多くあります。

ブリジストンのロココという車種は愛媛県で人気の通学自転車

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ブリジストンのロココという車種の自転車は全国的に販売されているのですが、愛媛県での販売台数が全国の半分も占めていて、ロココは愛媛県内の多くの学生さんに乗られています。このように人気のモデルに乗る場合は車体番号ではなく、パーツやアクセサリーを判別材料に使うことをおすすめします。

車体番号の位置は? どこにあるのか?

車体番号の位置①ヘッドチューブ

ヘッドチューブとはハンドルと前輪の間にあるパイプ部分になり、車体番号が打刻されているのはヘッドチューブの下の方が多いです。ママチャリやシティサイクル、電動自転車、マウンテンバイクや折りたたみのタイプでこの部分に打刻されていることがあり、前側や後ろ側、カゴの裏にあったりと場所はまちまちですが、比較的確認しやすい場所になります。

車体番号の位置②サドルの下

2つ目はサドルの下のフレーム部分です。上の画像のサドルパイプが刺さっているところになります。こちらもママチャリやシティサイクル、電動自転車や折りたたみ式のタイプでフレーム前側に打刻されていることが多く、使用していても汚れが付きづらい箇所で、位置的にも分かりやすいため、確認しやすい場所になっています。

車体番号の位置③ボトムブラケット

ボトムブラケットとはフレームの中心付近、上の画像のペダルの根元の部分になります。ロードバイクやピストバイク、マウンテンバイクなどでこの位置に付いていることが多く、一見すると見えづらい場所となります。かがんで覗き込む形か自転車をひっくり返す形での見方が一般的となります。カーボンフレームの場合、この部分にシールが貼られているものもあります。

車体番号の位置④後方泥除けの前のフレーム部分

後輪の泥除け部分とボトムブラケットの間に位置していて、ママチャリやシティサイクルでこの場所に付いているケースが見られます。ロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツバイクにはこの部分の刻印はあまり見られません。かがんで見ると車体番号も確認しやすい位置に記載されています。

車体番号の位置⑤品質保証書

車体番号が一番確認がしやすいのは自転車を購入した時にお店から貰える品質保証書です。サイクルベースあさひでは取り扱い説明書もセットになっていて保管もしやすくなっています。車体番号の他に商品名やサイズ、カラー等も記載されていて、年式や車種を調べる時にも便利な書類になります。

車体番号がない自転車もある

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海外で作られたフレームや個人のビルダーさんが作ったフレームなどには車体番号がないものもあります。車体番号はなくても問題はありません。防犯登録の際も車体番号はなくても登録は可能ですが、各都道府県で追加で必要な書類がいる場合があり、確認が必要になります。盗難の際も特定が難しくなるので、その点も注意が必要になります。

車体番号が削られているものは盗難車リスクが高い

ネットなどで中古のフレームを購入を検討する際に特に注意してもらいたいのは車体番号が削られている場合です。このケースは盗難車の可能性が高く、購入後の防犯登録も断られてしまうこともあります。万が一、警察の防犯確認があった時に、盗難車と証明できないと疑われてしまうのは所有者の方になるので車体番号が削られていないか確認をすることが大事になります。

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車体番号の見方

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