個性的な自転車メーカー RIDLEY(リドレー)
RIDREY(以下リドレー)は1997年、ベルギーで誕生したスポーツバイクメーカーです。石畳(パヴェ)や悪天候といった世界有数の過酷なレース環境の中で生み出されるバイクは、耐久性と剛性、走行性能をバランスさせた、リドレー独自の品質基準で作られた高品質なバイクとなっています。
リドレーの歴史
創業者、ヨーキム・ アーツは、ユースライダーの有望株だった兄の自転車を塗装したのをきっかけに、フレームの製造や塗装といった自転車製造の下請けを経て1997年に「自分の理想のバイクを作る!」とリドレーを設立しました。2003年、リドレー独自のテクノロジーとヨーキムの理想を詰め込んだDamocles(ダモクレス)を発表、2006年には初代Noahと、リドレーを代表するバイクが誕生しています。
プロチームへのバイク提供
リドレー立ち上げと同時期にロードレースの車両サポートを開始し、2005年には自国ベルギーのトッププロチームである「ダヴィタモン・ロット」にバイクの供給をおこないます。その後もいくつかのチームにバイク供給をおこない、2012年より再びロットチームとサポート契約を結び、2021年も「ロット・スーダル」にバイク提供をおこなっています。
日本でリドレーといえば箱学、東堂尽八
日本でリドレーのロードバイクが大人気となったキッカケは、漫画「弱虫ペダル」で箱根学園の東堂尽八が乗るバイクとして登場したことでしょう。白いDamocles(ダモクレス )ISPは2010年に日本では30本限定で発売され、漫画で登場したころにはすでにメーカー完売状態となっていました。漫画のアニメ化人気と共に白いリドレーのバイクを探す人が増えたため、2017年には後継車Fenix Aでリドレー×弱虫ペダル、コラボモデルが登場しています。
TEAMカラーや限定カラーも販売される
プロチームロット・スーダルカラーや、各ツアーでの上位入賞を記念したモデルなど、通常ラインナップにはないカラーも不定期ですが発売されています。他の人と被りたくない人は、こういった限定モデルの発売を待ってみてはどうでしょうか。
RIDLEY 2021年モデルの特徴
ロードモデルはラインナップをスリム化
2021年のラインナップは今までのものから一変し、エアロ、ライトウエイト、エンデュランスの3構成の中で、レース色の強いエアロ、ライトウエイトを各1車種のみ、ビギナー向けを含むエンデュランスで3車種と、スリムなラインナップとなりました。全車油圧ディスクブレーキモデルとなり、リムブレーキモデルは姿を消しています。
グラベルロードが充実
近年、汎用性の高さから、グラベルライドはもちろん通勤や通学など、幅広い用途で使えると人気のグラベルロード。リドレーでも細分化された3つのカ-ボンモデルとアルミモデル1種が発売されています。また、オフロードの周回コースでおこなわれるシクロクロス用のモデルもラインナップしています。
お得なシステム Bike Craft
フレーム販売モデルはBikeCraftに対応しています。フレームモデルに組み付ける主要パーツを、シマノ製コンポーネントから好みに応じて選択できるシステムを設けています。これにより自分好みのカスタムバイクを作ることができ、手持ちのパーツやホイールなどは省くことで、予算を最低限に抑えることができます。
リドレーのロードモデル5選
おすすめ① フラッグシップ Noah Fast Disk(ノア ファストディスク)
出典:RIDREY/ミズタニ自転車
フレーム価格:495,000円 (税込) サイズ:XS / S / M
Bike Craft対応 カラー:Silver-Black-red
SHIMANO DURA-ACE SHIMANO ULTEGRA フレーム:50T/40T/30T HMカーボン
R9100 DI2 865,700円 (税込) R8000 DI2 687,500円 (税込) フォーク:フルカーボン
R9100 729,300円 (税込) R8000 607,200円 (税込) 最大タイヤ幅:28mm
リドレー史上最速、フラッグシップのエアロロードです。2018年にNoah SLからモデルチェンジし、現在で5代目となったNoah Fast 。徹底的な空力の改良により薄く、低いフォルムに変化しています。ケーブル類もフル内装され、目立った突起物はSTIレバーのみと、とてもシャープな外観となっています。また、フレームやフォークの軽量化によって、ヒルクライムもこなすエアロロ-ドに仕上がっています。
おすすめ② 計量モデル Helium SLX Disk (ヘリウム SLX ディスク)
出典:RIDLEY/ミズタニ自転車
フレーム価格:374,000円 (税込) サイズ:XXS / XS / S / M
Bike Craft対応 カラー:Light Blue-Orange
SHIMANO DURA-ACE SHIMANO ULTEGRA DI2 フレーム:60T/40T/30T HMカーボン
R9100 DI2 749,100円 (税込) R8000 DI2 570,900円 (税込) フォーク:フルカーボン
R9100 612,700円 (税込) R8000 490,600円 (税込) 最大タイヤ幅:28mm
エアロ形状のフレームが目立つリドレーのラインナップで、唯一オーソドックスなラウンドチューブ形状を採用する軽量モデルHelium SLX。全体的にスリムなフレームですが、ヘッドチューブやBBなどの剛性が必要な部分は大口径となっていて、ダウンチューブはテーパー形状となっています。フォークも細身のストレート形状に加え、F-Steererを採用し、ケーブル類がフル内装となったことで、より細くシャープな印象の軽量ヒルクライム向けバイクとなっています。
おすすめ③ エンデュランスモデル Fenix (フェニクス )
出典:RIDLEY/ミズタニ自転車
フレーム価格:308,000円 (税込) サイズ:XS / S / M
Bike Craft対応 カラー:Black-White-Red
SHIMANO DURA-ACE SHIMANO ULTEGRA フレーム:30T/24T HMカーボン
R9100 DI2 688,600円 (税込) R8000 DI2 510,400円 (税込) フォーク:フルカーボン
R9100 552,200円 (税込) R8000 430,100円 (税込) 最大タイヤ幅:28mm
Fenixといえば、リドレーを代表するエンデュランスレ―サーとして有名な1台です。FenixSLをブラッシュアップし、よりエアロ形状を増した2021年モデルとして登場しています。パヴェを快適に走破するため、30T/24Tといった低、中弾性カーボンを使用し、強度と剛性を必要とするトップチューブ、ダウンチューブにはダイアモンドシェイプチューブを採用、快適性を向上させるため、リアトライアングルは細くコンパクトになっています。
おすすめ④ 完成車 Fenix SL Disk (フェニックス SL ディスク)
出典:RIDREY/ミズタニ自転車
完成車価格:330,000円 (税込)
サイズ:XXS / XS / S / M
カラー:Red-Silver
フレーム:30T/24T HMカーボン
フォーク:フルカーボン
最大タイヤ幅:28
2013年、先代Damocles(ダモクレス)からモデルチェンジし、初代Fenixはデビュ―しました。そして2016年にはFenix SLとしてアップデートされました。ディスクブレーキを搭載したことで、振動級性向上と、剛性を最適化させたリアトライアングルは小さく、シートステーの接合部も低く変更されています。
おすすめ⑤ アルミエンデュランス Fenix SLA Disk(フェニックス SLA ディスク)
出典:RIDLEY/ミズタニ自転車
完成車価格:220,000円 (税込)
サイズ:XXS / XS / S / M
カラー:Red-Black
フレーム:トリプルバテッド 6061-T6 アルミニウム
フォーク:フルカーボン
最大タイヤ幅:30mm
上位モデルFenix SL Diskの特性はそのままに、フレーム素材をカーボンからアルミに変更し、気軽にロードバイクを楽しめるよう、価格を抑えたエントリーモデルです。耐久性に優れる6061アルミ素材を採用し、厚みを3段階で変更するトリプルパデット加工で作られたフレームは、強度と軽さを両立させています。
出典:RIDREY/ミズタニ自転車