これまでのオリンピックのロードレース会場は魅力たっぷり!
ロードレースは、距離が長く、さまざまな場所をめぐるため、開催国の魅力を伝える格好の競技です。2008年に行われた北京五輪では、万里の長城が空撮され、2012年のロンドン五輪ではバッキンガム宮殿が、2016年のリオ五輪ではイパネマやコパカバーナなどの有名な美しいビーチリゾートがテレビ画面に映し出され、競技だけでなく、景色も楽しむことができました。東京オリンピックでは、世界遺産に登録された富士山が、その雄大な姿を世界中に披露します。
東京オリンピックのロードレースはいつ行われるの?
日程 | ・男子 7月25日11:00〜18:15 ・女子 7月26日13:00〜17:35 |
会場 | 東京、神奈川、山梨、静岡 |
東京オリンピックでのロードレースの日程は、男子がオリンピック開幕日である7月25日、女子は、開幕の翌日である7月26日に開催されます。7月中旬でかなり気温が高いことが予想されますので、水分や日除けは用意しておいたほうがよさそうです。
東京オリンピックのロードレースの会場はどこ?
東京オリンピックのロードレースは、東京、神奈川、山梨、静岡の4つの都県にまたがって行われます。東京都の武蔵野の森公園からスタートし、そこから神奈川県と山梨県を通過し、静岡県にある富士スピードウェイでゴールです。その総距離は、男子が244km、助詞が147kmとなりかなりの長距離です。
東京オリンピックのロードレースのコース
東京都の武蔵野の森公園からスタートし、稲城市、多摩市、八王子市を通って神奈川県へ向かいます。相模原市、山北町を通り、山梨県では山岳区間「道志みち」に入り、静岡県に向かいます。山中湖の西側から、富士山スカイラインへ入り、標高1,451mの「富士山麓」山岳ポイントに登ります。それから富士スピードウェイを2周し、三国峠を登ります。そして、山中湖の東側から籠坂峠を降り、富士スピードウェイでゴールです。女子は富士山麓と三国峠のヒルクライムを除いたコースです。
五輪史上屈指の難関コース!?
総距離が長いのはもとより、日本最高峰の富士山麓をめぐる男子ロードレースのコースは、五輪史上屈指の難関コースと言われています。
難関ポイント①5つの山越え
コース上には、5つの山越えがあり、スタート地点の海抜47メートルから、最高で標高1451メートル地点まで登らなければいけないので、単純な標高差だけでも1400mを超えます。山越えは、道志みち(山伏峠)から始まり、籠坂峠、富士山麓、三国峠、籠坂峠と5つ峠があります。
難関ポイント②富士山を超える標高差
さらに、スタートからゴールまでの5つの山越えの標高差をすべて足すと、標高4,865mに達し、富士山の標高さえも超えます。ちなみにそれぞれの標高は、道志みちが1,121m、籠坂峠が1,111m、富士山麓が1,451m、そして三国峠が1,171mです。最後に籠坂峠をもう一度超えるので、合計が4,865mになります。籠坂峠は、道志みちや三国峠とセットになっているので、一から超えるわけではありませんが、きついコースであることには間違いありません。
難関ポイント③終盤の超急勾配
東京オリンピックのロードレースが難関と言われているのは、走行距離が200kmを超えて、疲労も溜まってきたところへ、三国峠の急勾配を登らないとならない点もあります。三国峠を登るためにどれほどの体力を残せているか、というところがこの大会での勝負の決め所になるのではないでしょうか。
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