菰野ヒルクライムとはどんなレース?
菰野ヒルクライムは、「こもの」と読み、正式名称は、「菰野ヒルクライムチャレンジin鈴鹿スカイライン」と呼ばれています。2013年から始まり、毎年3月の最終日曜日に開催されており、三重県を代表する自転車レースです。中学生以上の健康な男女で、完走できる自信があれば誰でも参加できます。
菰野ヒルクライムの種目
菰野ヒルクライムの種目としては、シクロクロスバイクを含むドロップハンドルのフリーホイールのロードバイクで競われる「ロードクラス」とクロスバイク、小径車、MTBの自転車で参加できる「オープンクラス」の二つの種目があります。また、チームトライアルでも競われます。
マスコットキャラクターの「こもしか」
菰野ヒルクライムのマスコットキャラクターとして「こもしか」がいます。カモシカをモチーフにしたゆるキャラでとてもかわいいです。第7回大会では、「こもしか」を全面にデザインしたサイクリングジャージが発売されました。
2020年の菰野ヒルクライムが中止になった理由とは!?
実は、2020年の菰野ヒルクライムは、開催中止が決定されました。開催中止の発表は2019年の11月に行われたので、世界中のスポーツ大会に広く影響を及ぼしている「新型コロナウイルス」とは無関係です。発表では、
開催を予定いたしておりました、第8回大会(2020年3月下旬予定)ですが、大会全般に渉る安全対策を構築することができないため、誠に勝手ながら今般、開催を中止させていただくこととなりました。なお再来年度以降の開催も未定となっております。
とされていますが、安全対策を構築することができなくなったのはどういう理由で、なのでしょうか。二つの理由が考えられました。
中止の理由①ボランティアスタッフの不足
菰野ヒルクライムの運営スタッフは、大半がボランティアスタッフでまかなわれています。早朝、寒い中で準備・運営するのはとても大変です。ボランティアスタッフが集まらず、安全の確保が困難になったことが考えられます。
中止の理由②路面凍結によるリスク
もともと、菰野ヒルクライムは、鈴鹿スカイラインの冬季通行止の期間を利用して開催されていました。冬季に通行止になるということは、路面凍結のリスクが高いということです。3月下旬という春目前の時期の開催とはいえ、実際、2019年のレースでは、前日にゴール近辺で降雪、路面凍結がありました。30分程度の遅延とコース短縮により、なんとかレースは開催されましたが、今後の安全面を考慮すると、2020年は中止という判断になった可能性があります。
菰野ヒルクライムのコース概要
菰野ヒルクライムは、鈴鹿スカイラインの愛称で親しまれている国道477号線を利用して開催されます。走行距離は8kmで、最大標高差は660mです。平均斜度は8.4%で、最大勾配は11%です。菰野ヒルクライムのエントリー場所からゴールまでのコース概要を簡単に紹介します。
コース概要①スタート地点まで自走
エントリーは、菰野町役場で行われ、その後カテゴリーごとに列になり、バイクの先導に従ってスタート地点まで自走します。スタート地点までは3.6kmとそこそこの距離がある上、結構ペースが早いことがあり、ここでバテないように注意してください。
コース概要②蒼滝トンネル
最初は比較的平坦な道が続きますが、鳥居道山キャンプ場を超えた辺りからグンと傾斜がアップします。蒼滝トンネルを超えると最大傾斜になるので、そこまでに体力をどれほど温存しておけるかがポイントになってきます。
コース概要③フィニッシュの武平峠
蒼滝トンネルを越えるとそこは武平峠。急傾斜が立ちはだかり、勝負ところです。つづら折りが連続し、高所恐怖症の人には苦手な場面が続きます。しかし、ここを乗り越えたらゴールは目前!踏ん張りところです。
まとめ
鈴鹿スカイラインで開催される菰野ヒルクライムは、いろんな自転車で参加できる幅の広い大会です。表彰もあり、モチベーションにつながります。2020年は残念ながら中止になってしまいましたが、今後開催が再開されたらぜひ参加を検討してみてください!