ツール・ド・美ヶ原(うつくしがはら)とは
ツール・ド・美ヶ原(うつくしがはら)とは長野県松本市の東美ヶ原高原を会場に2000年より開催し、今年で20回目となり浅間温泉から美ヶ原頂上を目指すヒルクライムレースです。20回と歴史は浅いですが、毎年2000人以上を集客する大人気ヒルクライムレースの1つです。
ツール・ド・美ヶ原のコース紹介
ツール・ド・美ヶ原のコースはスタート地点「松本市野球場駐車場」からゴールの「天狗の露路」までの全長21.6km、平均勾配5.9%、標高差1270mのコースです。CP毎にコースの紹介をしていきます。
ツール・ド・美ヶ原のコース
- 全長21.6km
- 平均勾配5.9%
- 標高差1270m
このコースを平均勾配5.9%だとなんとなくイメージして参加する方は痛い目にあいます。コースの場所によっては勾配20%を超えることもあるからです。
コース行程① START~第1チェックポイント(第1CP)
STARTから第1CPまでは4.4kmです。足切り時間は9:45となっており、特徴は「ツール・ド・美ヶ原」を象徴する1つの激坂区間です。勾配が20%を超える場所もあり、初めての方はもちろん経験者でさえも苦しむ区間となっています。
勾配20%を超える激坂区間!
コース行程② 第1CP~第2CP
第1CPから第2CPまでの距離は3.8kmです。足切り時間は10:15となっており、この区間の特徴は平坦に近い箇所がある事です。第1を通過してもしばらくは勾配15%超えの激坂ですが、それを超えると10%から5%付近まで下がり、平坦と錯覚するぐらい勾配が緩い箇所があります。
後半勾配が緩い所もあるが、それ以外は勾配10%超え!
コース行程③ 第2CP~第3CP
第2CPから第3CPまでの距離は7.1kmです。足切り時間は11:00となっており、この区間の特徴は前半の九十九折(つづらおり)と後半の平坦なコースです。九十九折では勾配10%付近ですが最後の直線付近ではほんの少し平坦の箇所があります。
前半は勾配10%付近の九十九折、最後の直線でほんの少し平坦区間!
コース行程④ 第3CP~GOAL
第3CPからGOALまでの距離は6.3kmです。足切り時間は11:45となっており、この区間の特徴は下りと景色です。ヒルクライムレースでは珍しい下り箇所があり、今までの雑木林から一気に開けた場所に出ます。「ツール・ド・美ヶ原」の名所の1つです。
最初の方に下りがある絶景区間!!勾配は2~8%
ツール・ド・美ヶ原のチェックポイント
- 勾配10%区間が多いが「平坦」や「下り」があるために「平均勾配5.9%」まで下がっている。
- 第1から第3までの15kmは景色がずっと「雑木林」なうえに勾配が急です。
ツール・ド・美ヶ原の特徴
開催20回目にして、2000人以上の参加数を誇るヒルクライムレース「ツール・ド・美ヶ原」の特徴を紹介していきます。
ツール・ド・美ヶ原の特徴① 最大の難関
ツールド美ヶ原の激坂
— watari (@watari_wata) August 5, 2017
悪夢がよみがえるー pic.twitter.com/avrtvYqXxz
「ツール・ド・美ヶ原」は全長21.6km、平均勾配5.9%っと決して楽ではありません。そして、最大の難関はスタートしてから4kmの激坂です。この激坂ではスタートして体力や脚に余裕があるにも関わらず降りて自転車を押す方や止まって休む方が続出する区間なのです。また、この激坂に挑戦する全国のクライマーが毎年後を絶ちません。
ツール・ド・美ヶ原の難関
- 最大の難関はスタートして4km間の勾配「20%」超えの激坂
- この激坂区間に挑戦したく毎年全国のクライマーが集まるほど
ツール・ド・美ヶ原の特徴② 絶景
快晴のツール・ド・美ヶ原、94分で完走!
— カルタゴ (@carthag0) July 1, 2018
スタート直後の20%の激坂、樹海の中のワインディング、森林限界を越えて急に開ける視界、絶景、吹き寄せる高地の風。
今までに参加したヒルクライム大会の中で一番険しく、美しく、そして楽しい大会になった。来年も出るぞ!#ツール・ド・美ヶ原 pic.twitter.com/obYVx2JIOZ
ツール・ド・美ヶ原の特徴は最初の15kmまでは雑木林で太陽の日が当たらない場所は暗かったりしますが、第3CPを超えてからは辺り一面見渡せる絶景になります。ただ雑木林がなくなる事により風を遮るものがなくなり、この辺りから気温も下がります。
ツール・ド・美ヶ原のゴール付近
- 頂上付近は辺り一面見渡せる絶景!
- 頂上付近は気温に注意
ツール・ド・美ヶ原の特徴③ 天候
2019年6月30日(日)、「ツール・ド・美ヶ原2019」が開催された。荒天のため短縮コースに。チャンピオンクラス優勝は加藤大貴さん。https://t.co/5V1bKxKSwG#ツール・ド・美ヶ原2019 #ヒルクライム #ヒルクライムレース #加藤大貴 #サイクルスポーツ pic.twitter.com/pbc8kVElxv
— サイクルスポーツ【公式】 (@cyspo) June 30, 2019
毎年6月の終わり付近に開催される「ツール・ド・美ヶ原」ですが、時期的にも「梅雨」と重なりコース短縮される事が多々あり、路面コンディションも悪い状態で行われる事があります。雨天参加される方は十分注意が必要です。
ツール・ド・美ヶ原は「松本ヒルクライム」の1つ
長野県の松本市では西と東で行われている2つのヒルクライムレースを合わせて「松本ヒルクライム」と呼びます。東で行われるのが「ツール・ド・美ヶ原」、西で行われるのが「マウンテンサイクリングin乗鞍(のりくら)」です。
松本ヒルクライム
- 松本市の東の大会「ツール・ド・美ヶ原」
- 松本市の西の大会「マウンテンサイクリングin乗鞍」
- 松本市の2大会を合わせて「松本ヒルクライム」と呼ぶ
マウンテンサイクリング ㏌ 乗鞍(のりくら)とは
松本市の西で行われているヒルクライムレースの「マウンテンサイクリング㏌乗鞍」、特徴は国内では最高所を走る事から「空に一番近いバイシクルロード」と言われており、ゴールの標高は2720mです。国内では1.2位を争う難易度のヒルクライムレースです。
マウンテンサイクリングin乗鞍
- 全長「20.5km」 平均勾配「6.1%」 標高差「1260m」
- Mt.富士ヒルクライムと並ぶ国内最大難易度のヒルクライムレース
最後に
松本市東のヒルクライムレース「ツール・ド・美ヶ原」を紹介させていただきました。国内のヒルクライムレースでは高難易度のレースです。脚に自信がある方でも最初の激坂で撃沈なんて事もあります。ですが雑木林を抜けた後の絶景は言葉になりません。脚に自信がある方や興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょう。
平均勾配5.9%は「あくまでも平均です。きつい勾配があります!」