クランク長の選び方
クランク長の値の目安は、身長の10分の1、もしくは股下(cm)×1.25+65mmで算出できます。しかし、乗り方やペダリングの癖、どんな状況でライドするのか、また脚の筋力など、さまざまな要素が加味されて、適正なクランク長が定まるので、それに合わせた選び方が重要となります。
プロはシビア
レースに出場するような本格的なライダーなら、これらの要素を総合的に考慮してクランク長を設定する必要があります。実際プロレーサーの中では、ほぼ同じ身長と股下の長さの選手同士でも、クランク長が異なるケースも珍しくありません。
ホビーレーサーは体への影響が一番
しかしながら、プロでもなくレースにも出場しないホビーレーサーの場合なら、まず注意するのは膝や脚など体に負担のかからないクランク長を選択することが大切です。数ミリの違いですが、体に合わないクランク長では万全のパフォーマンスが得られないだけでなく、ケガやトラブルの元ともなりかねません。
実際に使って判断する
クランク長は、股下(cm)×1.25+65mmで算出した数値を基本に、±25mmで設定するといいでしょう。あとは実際に使ってみて、ペダリングしやすいか、違和感がないか、傷みは出ないかといった点を判断するしかありません。
左右の長さが異なってもOK
クランクの長さが左右違っていても構いません。右脚と左脚の長さが違うという人もいますし、脚力が異なるケースも珍しくありません。左右のクランク長を違えることでペダリングがやりやすいなら、左右の長さを変えるのもOKです。しかし、極端に長さを違えるとバランスが悪くなるので、一間隔差、つまり2.5mm差でとどめておくほうがいいでしょう。
まとめ
プロのライダー以外では気にされることの少ないクランク長ですが、実はペダリングに大きな影響を与えています。ホビーライダーといえども、自分のロードバイクへの乗り方、走り方などによって、自分に合ったクランク長を選ぶことが好ましいです。パフォーマンスの向上だけでなく、膝や脚のトラブル回避のためにも、ぜひクランク長にも注目したいものですね。