記事の目次
- 1.しまなみ海道とは
- 2.しまなみ海道のコース概要
- 3.しまなみ海道ルート別(8つ)の距離と所要時間
- 4.ルート別距離と所要時間① 全走破ルート
- 5.ルート別距離と所要時間② 2日間以上で走破ルート
- 6.ルート別距離と所要時間③ 来島海峡大橋と大島ルート
- 7.ルート別距離と所要時間④ 今治から大三島(折り返し)ルート
- 8.ルート別距離と所要時間⑤ 今治からハーフライドルート
- 9.ルート別距離と所要時間⑥ 多々羅大橋ルート
- 10.ルート別距離と所要時間⑦ 尾道から向島ルート
- 11.ルート別距離と所要時間⑧ 向島から因島ルート
- 12.尾道か今治か、スタートはどちらがいい?
- 13.しまなみ海道サイクリングルート作成上のポイント
- 14.まとめ
しまなみ海道ルート別(8つ)の距離と所要時間
しまなみ海道のサイクリングロードすべてを走破すれば約70㎞ですが、それだけの距離を走るのは無理! という人もいるでしょう。また、所要時間もそれなりに掛かってしまいます。自転車で走るだけがしまなみ海道を訪れた目的ではない、という人もいるに違いありません。そこでルート別に所要時間や走行距離を紹介していくので、プラン作りの参考にしてくださいね。
ルート別距離と所要時間① 全走破ルート
尾道か今治のいずれかを起点または終点として、大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島の6つの島を走る、一般的に「しまなみ海道サイクリングロード」としてイメージされるルートです。走行距離は全長約70㎞で、本気のロードバイクなら3時間で走る人もいます。
1日で全走破はもったいない
自転車に乗り慣れていない人や体力に自信のない人でも走れない距離ではありませんが、しまなみ海道の島々には美しい景色や見どころ、グルメなどの魅力がたくさんあります。1日で走破しては、それらに触れる機会も限られてしまうこととなります。また、サイクリングロードは、予想以上にアップダウンが多いという点も、認識しておく必要がありますよ。
しまなみ海道サイクリングロード全走破ルート
- 走行距離:約70㎞
- 走行時間:本気ライダー 約3時間
- 自転車に乗り慣れている人、普段運動をしている人 約5~6時間
- 自転車に乗り慣れていない人、体力に自信のない人 約8~10時間
ルート別距離と所要時間② 2日間以上で走破ルート
2日間以上に分けて、尾道から今治までの全サイクリングロードを走るルートです。たとえば、出発を尾道に設定し、向島、因島、生口島と走り大三島で1泊し、翌日は伯方島、大島と渡り、今治をゴールとするといったプランです。今治出発なら、この逆を走ればOKです。これで、各日の走行距離は約40㎞なので、時間も体力もかなり余裕ができるでしょう。
自転車とフェリーを組み合わせるのもあり
全走破したなら、また起点に戻る必要があります。しかし、もう走りたくない、時間がないという場合には、フェリーを利用する方法があります。その場合、芸予汽船で今治⇔因島の本庄(乗換)⇔三原というルートでの移動となります。他にもそれぞれの島を結ぶフェリーや快速船、渡船などたくさんあるので、スケジュールにあわせて移動方法を選ぶことができます。
2日間で走破ルート
- 走行距離:1日約40㎞
- 走行時間:1日約5~6時間
ルート別距離と所要時間③ 来島海峡大橋と大島ルート
あまり時間の余裕がない、とりあえずしまなみ海道サイクリングロードを経験してみたい、といいう人なら、今治から最も近い島「大島」だけを往復するのはいかがでしょう。このルートのポイントは、しまなみ海道で最も大きく長い橋「来島海峡大橋」を渡る点です。
お手軽サイクリング
来島海峡大橋は全長約4,000mの世界初の3連吊り橋です。橋の上から急潮流や渦潮、そして美しい島々を自転車で走りながら眺めることができます。橋の途中には、休憩スペースが2か所設けられています。ルートの走行距離は、片道10~15㎞なので、往復でも2~3時間あれば十分でしょう。
初心者向けと上級者向けがある
走行は島内外周をぐるっと廻るルートと、島の中心を縦断して「よしうみバラ公園」を経由するルートの2つがあります。外周ルートはアップダウンが多いのでどちらかというと上級者向け、もう一つのルートは初心者向けといえます。ただし、初心者向けといえども、最低1か所は峠を越えなければならない点は、覚悟しておきましょう。
来島海峡大橋と大島ルート
- 走行距離:往復約20~30㎞(片道10~15㎞)
- 走行時間:約2~3時間
ルート別距離と所要時間④ 今治から大三島(折り返し)ルート
せっかくだからある程度長い距離を走りたいけれども、全行程は無理…というなら、しまなみ海道サイクリングロードの真ん中に位置する大三島で折り返すという方法があります。これなら走行距離は往復で30~50㎞なので、4~5時間程度で走ることができるでしょう。
自転車以外にも手段はいろいろ
大三島からは、路線バスやフェリーなどが出ているので、それらを利用して帰ってくることができます。路線バスやフェリーに自転車を乗せることもできますが、レンタサイクルならレンタサイクルターミナルで乗り捨てができるので便利です。また、疲れて大三島までたどり着けない場合には、棄権して途中の島からバスやフェリーに乗るといった手段も可能です。
今治から大三島(折り返し)ルート
- 走行距離:約30~50㎞(片道15~25㎞)
- 走行時間:約4~5時間
ルート別距離と所要時間⑤ 今治からハーフライドルート
しまなみ海道サイクリングロードのほぼ半分を走破するルートです。自転車で走るのは生口島までで、そこから先は生口島の瀬戸田港から旅客船で尾道へ向かいます。走行距離は約40~50㎞なので、1日だけのサイクリングでも途中の島を観光する余裕は作ることができるでしょう。
今治からハーフライド(尾道へ)ルート
- 走行距離:約40~50㎞
- 走行時間:約4~5時間
ルート別距離と所要時間⑥ 多々羅大橋ルート
しまなみ海道サイクリングロードに掛かる7つの橋の中で、スタイリッシュなフォルムが人気の多々羅大橋を渡るサイクリングです。多々羅大橋は愛媛県の大三島と広島県の生口島を結ぶために、橋の上に県境を示す標識があるのも観光のポイントです。走行距離は約10㎞と短いので、初心者でもすぐに走り終えることができます。
サイクリストの聖地の記念碑のある公園
スタート地点は、サイクリストの聖地の記念碑や人の形をしたサイクルスタンドがある大三島の道の駅「多々良しまなみ公園」です。多々羅大橋は上り下りが少ないので、初心者でも楽に走ることができます。生口島は国産レモン発祥の地なので、ルート上にたくさんのレモン畑を発見できるでしょう。
見どころの多いルート
橋を渡って生口島に入る場所には生口島特産のレモンのオブジェがあり、橋と緑の山並み、青い海を一緒に撮影すれば、インスタ映えすること間違いなしです。その後、夕景のきれいな瀬戸田サンセットビーチで折り返して、スタート地点へ戻りましょう。このルートは距離は短いですが、見どころがたくさんありますよ。
多々羅大橋ルート
- 走行距離:約10㎞
- 走行時間:約1~2時間
ルート別距離と所要時間⑦ 尾道から向島ルート
時間がない人や、距離は短くてもしまなみ海道を走ってみたいといった人向けにおすすめなのが、尾道から向島へのサイクリングルートです。向島へは渡船を使って渡ります。自分のスケジュールや興味の対象などによって、サイクリングの距離や時間を調整すればいいでしょう。
尾道観光と組み合わせ
目ぼしい場所を巡るだけなら、7㎞程度で小一時間ほどを見ておけばOKです。尾道駅周辺にはレンタサイクルのお店も多いので、向島へのサイクリングと尾道観光を組み合わせるのもいいでしょう。
尾道から向島ルート
- 走行距離:約7㎞
- 走行時間:約1~2時間
ルート別距離と所要時間⑧ 向島から因島ルート
せっかくしまなみ海道を走るのだから、やはりひとつは橋を自転車で走ってみたいという人には、向島から少し足を延ばして因島へ渡るルートもおすすめです。走行距離は約15㎞で、観光を含めて2時間程度をみておくといいでしょう。
海岸線をサイクリング
海岸線を走るルートなので、潮風を感じながら快適なサイクリングができます。もちろん島をくるっと廻って尾道に戻るのもいいのですが、時間がなかったり疲れてしまったなら、因島の重井東港から尾道に行く船が出ていますよ。
向島から因島ルート
- 走行距離:約15㎞
- 走行時間:約2時間
尾道か今治か、スタートはどちらがいい?
しまなみ海道を走破するにあたって、まず決定しなければならないのが「尾道と今治のどちらをスタート地点にするほうがいいか」という点です。どんな交通手段でしまなみ海道へアクセスするかによっていずれかに決まってしまうこともありますが、いずれもが選択肢にある場合、果たしてどちらをスタートにすればいいのでしょうか。
尾道、今治、それぞれのメリット
しまなみ海道へやってくる人は、四国よりそれ以外からのほうが断然多いです。したがって、新幹線やJRなど交通アクセスのしやすい尾道をスタートとしているケースが多数を占めているようですが、尾道スタートと今治スタートのそれぞれのメリットを紹介するので、ルート作成の参考にしてみてください。
尾道スタートのメリット
- レンタサイクル店が多いので、借りられる自転車数が多く種類も選べる
- 尾道港のレンタサイクル店は7:00からオープンと、朝早くからレンタサイクルが借りられる
- 今治港のレンタサイクルの乗り捨てターミナルは、終日乗り捨て可能なので、到着が遅れても安心できる
- 夕日の絶景スポットとして有名な来島海峡大橋や亀老山展望台を夕方に走行できる
今治スタートのメリット
- 上りのきつい来島海峡大橋や峠の多い大島を最初にクリアできる
- 強い風は今治側から吹くことが多い(向かい風になるリスクが低い)
- 尾道側のほうが船の運航が多いので、途中でリタイヤしやすい
- サイクリングを終えた後、帰宅する手段が多い
続いて、ルートを作成する際のポイントを紹介!
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