B.B.BASEとは?自転車持ち込みが可能なサイクルトレインを徹底紹介!

B.B.BASEとは?自転車持ち込みが可能なサイクルトレインを徹底紹介!

日本には数多くのサイクリングスポットがありますが、自転車のみで巡るには限度があります。そんな時にサイクルトレインが活動範囲を広げてくれるでしょう。ここではサイクルトレイン「B.B.BASE」について解説し、エリアから車両までB.B.BASEの魅力をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.B.B.BASEとは?
  2. 2.B.B.BASEの4つの運行コース
  3. 3.B.B.BASE電車内の特徴
  4. 4.手ぶらもOK!お気軽な旅も可能
  5. 5.B.B.BASEの予約申込方法と利用料金
  6. 6.B.B.BASEで自転車と旅に出よう

B.B.BASEとは?

出典:写真AC

B.B.BASEは、正式名称をBOSO BICYCLE BASE(房総バイシクルベース)と言います。その名から想像がつく通り、「房総地区」を中心に「自転車」で旅するための、「移動基地」というコンセプトで誕生したJR東日本のサイクルトレインです。房総半島は、比較的温暖な気候で、緑と海の豊かな自然に包まれた、サイクリングにうってつけのスポットです。B.B.BASEは、そんなサイクリングスポットとサイクリストを繋ぐための専用車両として、2018年1月よりデビューしました。

B.B.BASEの4つの運行コース

Photo by _temaki_

B.B.BASEは、東京都の両国駅を出発駅としています。行先は、千葉県の4つのエリアに分かれます。

房総4エリア

  • ①房総の西岸沿いを進む内房コース
  • ②房総の東岸沿いを進む外房コース
  • ③北東の県境へと向かう佐原・鹿島コース
  • ④銚子半島に向かう銚子コース

基本的に運転日は、週末になります。週替わりごとに行先が、それぞれ変更されます。そのため、JR東日本よりB.B.BASEの運行スケジュールや時刻表を事前に確認し、自身の好みや都合に合わせて、4種類いずれのコースを選択するのか吟味しましょう。

①内房コース

Photo by 8ch

東京湾側の内房に向かうコースで、内房サイクリングでのおすすめの場所は館山です。館山の北条海岸は、天気のよい日の富士見や夕陽を眺める絶景ポイントとして有名です。また、内房には「日本の道100選」の房総フラワーラインがあり、そこは季節によって色鮮やかな花々が道路を飾ってくれています。変化に富んだ景色を楽しみながら気持ちよく漕ぐには絶好のエリアです。

内房コース概要

  • 運行区間:両国駅から和田浦駅
  • 途中停車駅:本千葉駅、館山駅
  • 片道の所要時間:およそ3時間

②外房コース

フリー写真素材ぱくたそ

外房は、太平洋の大海原に面しているところです。内房と同様にシーサイドのロングライドも楽しめますが、外房では海に限らず、緑を堪能できるスポットも多くみられます。いすみ市には、濃い緑の懐かしい田園風景がいっぱいに広がります。鴨川は、美しい棚田で知られ、圧巻の水田風景を眺めることができ、海と緑に包まれながら日本の原風景に思いを寄せる穏やかな時間が訪れるでしょう。

外房はサポートも充実

外房では、外房サイクルサポーターズ(SCS)が、サイクリストを応援すべく、各所でサポートしてくださってます。協力施設が非常に充実しており、他のエリア以上に外房エリアでは、サイクリングするのによい環境が整えられてます。初級者から上級者までおすすめのエリアです。

外房コース概要

  • 運行区間:両国駅から安房鴨川駅
  • 途中停車駅:本千葉駅、上総一ノ宮駅、勝浦駅
  • 片道の所要時間:およそ3時間

③佐原・鹿島コース

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

2020年10月より、佐原コースは、佐原・鹿島コースとなり、鹿島神宮駅まで向かうようになりました。こちらのコースでは、茨城と千葉の県境エリアへと運んでくれます。佐原は、小江戸とも呼ばれ、その古風な町並み、まるで江戸時代にいるかのような雰囲気を味わえます。そこでの散策は、現代的な都市部での街乗りとは、また違った趣深い体験が訪れます。

佐原・鹿島コースの概要

  • 運行区間:両国駅から鹿島神宮駅
  • 途中停車駅:東千葉駅、佐原駅、潮来駅
  • 片道の所要時間:およそ2時間半

鹿島神宮も見どころ

鹿島神宮は東日本でも指折りの古社です。香取神宮、息栖神社と由緒のある東国三社巡りしてもよいでしょう。歴史情緒あふれる場所が好きな人には、おすすめのエリアとなっています。

④銚子コース

Photo by veroyama

千葉県東部の銚子半島に向かうコースです。房総の最東端岬の犬吠埼や、「東洋のドーバー」と呼ばれる屏風ケ浦は迫力満点で、ダイナミックな自然を感じられる場所となってます。また、銚子は水揚げ量日本一として国内でも屈指の漁港の町として有名なだけでなく、醤油の生産地として名高いところです。グルメを楽しみたい人にとっても、おすすめのエリアとなっています。

銚子コース概要

  • 運行区間:両国駅から銚子駅
  • 途中停車駅:東千葉駅、佐倉駅、松尾駅、佐原駅、干潟駅
  • 片道の所要時間およそ2時間半

コースに関する注意点

停車駅などは追加されたり、変更されたりします。コースや時刻表など最新の情報は必ずJR東日本のB.B.BASE公式サイトで確認しましょう。

B.B.BASE電車内の特徴

フリー写真素材ぱくたそ

人と自転車を共に運んでくれるのが、B.B.BASEの一つの大きな役目です。しかし、それだけならば普通の車両とそれほど差はありません。B.B.BASEはサイクルトレインで、サイクリストにとって自転車との旅をより快適にする工夫が随所になされています。ただ運ぶだけでは終わらないB.B.BASEの魅力とはなんのでしょうか? その電車内の特徴について紹介します。

特徴①専用ラックで愛車をそのままに

自転車を輪行状態にすることなく、そのまま車内にもちこめるのが、サイクルトレインとしての最も重要な機能です。B.B.BASEでは、それを可能とするためのサイクルラックをJR東日本が独自に開発し、設置されています。そこには、「手軽さ」と「頑丈さ」と「省スペース」のための工夫がなされています。

1.手軽さ

輪行袋を必要としないサイクルトレインの利点は何といっても手軽さです。

輪行状態にするために自転車を解体したり、畳んだりというのはやはり手間

慣れるまで大変で、それを覚えたり、輪行袋など道具を買ってそろえたはいいけど、結局やらなくなってしまった

都心のような人が密集するゾーンでは輪行というのは邪魔にならないか、どうしても気を使って疲れてる

電車への乗車時間と作業時間を計算に入れる必要もあって、意外と余裕がありません

こうした悩みを持つ人は多く、そうした余計な部分を極力排除し、駅から電車まで自転車をそのまま運べるというのはありがたいものです。そして、その手軽さを極限まで実現するためB.B.BASEのサイクルラックは、シンプルに開発されています。誰でも簡単操作で自転車をラックに搭載することが可能です。旅を楽しむのに煩雑な工程は不要。この手軽な簡単さがサイクリストにとって嬉しい配慮です。

2.頑丈さ

愛車を預ける以上、サイクルラックに頑丈さは必須で、電車の揺れでホールドがずれたり安定しなくなっては大きな問題です。B.B.BASEのサイクルラックは、シンプルなつくりながら、長い電車の旅でも耐久できる安全な設計となっています。固定はがっちりとして、ちょっとやそっとの揺れではびくともしません。安心して愛車との旅をすることが可能です。

3.省スペース

B.B.BASEのサイクルラックは、縦置き積載スタイルです。これによって横置きと違い、無駄にスペースを大きく取りすぎないようになっており、邪魔にならない範囲を守りながらも、全部で99基のラックの搭載を可能としてます。100近い数多くの自転車を旅に連れていけることを実現しました。

特徴②広々としたスペース

B.B.BASEはサイクルラックの省スペースを実現をしたことにより、車内を広く使えるようになっています。自転車を乗り入れ、ラックに搭載する際も取り回しよく、問題ありません。ラックに合わせ99ある座席も、足元をゆったりとできるぐらいのスペースが確保されて快適に過ごせます。

4号車にはフリースペースあり

さらに4号車では、丸々フリースペースが設けられています。ここでは、同じ趣味を持つ仲間同士で交流をとったり、あるいは、向かう房総エリアに関する情報を得たりと自由に過ごすことが可能です。場合によっては、イベント等が開催されることもあり、楽しい旅を演出してくれます。

特徴③充実の設備

B.B.BASE車内には、トイレと洗面台が完備されております。こちらもしっかりと広いです。また、座席のテーブルのサイドにはコンセントが設置してあります。スマホはもちろん、撮影に使うカメラ、自転車のライトなどのバッテリー残量も気にする必要がありません。そして、車内の床はなんと凹凸のある滑りにくいゴム製でできてます。これにより、自転車シューズのまま乗り込めるというサイクリストにとって大変嬉しい配慮がなされています。

手ぶらもOK!お気軽な旅も可能

Photo bymohamed_hassan

B.B.BASEに興味が湧いたけど、スポーツ自転車を持っていない人やサイクリング自体に興味を持ち始めたばかりでまだ自転車を用意できてない人。あるいは、自分がそうではないけど、周りにそういう方がいる場合でもB.B.BASEは楽しめます。電車と自転車の旅であるにも関わらず、自転車なしで楽しむことが可能なのかと思うでしょうが、その答えはレンタサイクルショップにあります。サイクリングの盛んな房総半島でももちろん、出発駅である両国駅にも自転車をレンタルできる施設があります。

出発駅からレンタルできる!

両国駅のすぐそばには「B.B.BASEバイシクルステーション」があり、B.B.BASEの運行日にあわせて営業しています。スポーツバイクからヘルメットまでしっかりそろっており、多彩なモデル、サイズが用意されています。初心者の方でも、扱い方のレクチャーを受けられますので、心配はいりません。レンタルは完全予約制ですので、事前にしっかり予約をとることが必要となってます。料金やご予約については、公式サイトから可能です。自転車なしで出かけるお手軽な旅も楽しみましょう。

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B.B.BASEの予約申込方法と利用料金

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