風張林道とは?屈指の激坂って本当?自転車で走れる場所やルートは?

風張林道とは?屈指の激坂って本当?自転車で走れる場所やルートは?

ロードバイク乗りの間でも有名な風張林道。その場所は、とにかく「やばい激坂」です。いくつもの山をヒルクライムしてきた屈強なクライマーでも、風張林道に挑むには相当の覚悟と体力が必要です。日本屈指の激坂に挑戦して、自分の限界を突破し、その先の絶景を見に行きませんか?

記事の目次

  1. 1.風張林道とは
  2. 2.風張林道の難易度
  3. 3.風張林道の自転車で走れる場所やルート
  4. 4.風張林道へのアクセス
  5. 5.まとめ

風張林道とは

ヒルクライム好きの間で、激坂としてその名を轟かす風張林道は、東京都檜原村という場所にあり、檜原きのこセンターから風張峠へと続く猛烈な坂道です。風張林道は、Googleマップにすら情報が載っておらず、航空写真に切り替えて初めて風張林道らしき細い道を視認できます。総距離は4.2km、標高差は491m、そして平均斜度が11.7%という日本の坂道では最難関クラスの激坂です。

風張林道の難易度

首都圏近郊で有名な激坂として、都民の森・和田峠・子の権現、そして風張林道がありますが、風張林道は別格の難易度を誇ります。他の3つの峠は、根性さえあればロードバイクの初心者でも登り切れますが、風張林道は、根性や小手先のテクニックが通用しない難易度の坂です。ほかの峠をクリアした実績があり、ヒルクライム時の自分なりのペース配分や峠攻略のテクニックを身に着けておく必要があります。

難関の理由①下からとてつもない激坂が続くのが分かる

序盤から、頂上に向けて激烈な坂道がずっと続いているのが分かり、登り始めから、行く先の不安が襲います。その難関さから、周辺に風張林道をクリアした人がおらず、詳細な情報がほとんど入ってこないこともあり、ヒルクライミング中に、今ルートのどのあたりにいるのか、この先どのようなルートが待ち受けているのか、あとどれくらい続くのかが分からない状況は辛いです。

難関の理由②登攀中の景色を楽しむ余裕がない

道中の景色はすばらしいのですが、とにかく必死にペダルをこがないと止まってしまうので、ヒルクライムの最中に堪能している暇はありません。楽しみがなく、精神的に辛くなります。

難関の理由③テクニックが必要

ダンシングのテクニックなしでは、登れないでしょう。脚力や根性ではどうにもならない激坂です。シッティングしかできない場合は、少し強く踏み込んだ勢いでロードバイクの前輪が浮いてウイリー状態になってしまうことがあります。脚には力を入れずに体重でペダルを回すダンシングをするテクニックが必要です。

難関の理由④風張林道にたどり着くまでの坂

風張林道は、山の中にあり、最寄の駅から風張林道の入口にたどり着くまで、13~21km程度の距離の坂道を登らなければなりません。その道中の標高差は500mにもなります。風張林道のスタート地点に立つのも容易ではありません。

難関の理由⑤天候の影響を受ける

陽が差し込む区間が半分ほどをあり、暑い日は体温が上昇し熱中症のリスクもあります。しかし、登攀中は、ボトルに手を伸ばす余裕すらもなくなります。山の中であり、風がある日は横風を受け、向かい風の場合にはダンシングをしても前に進むことはかなり困難になります。

難関の理由⑥道中の面白味のない景色

風張林道の後半は山の中であり、同じような景色の坂道を延々登ることになります。どれだけ進んだのか実感もなく、面白味のない風景といつもで続くとも知らない急勾配の坂道に苦行感が高まります。

難関の理由⑦情報が錯綜している

その難関さから頂上まで上り詰めた者はおろか、周りに実際に挑戦した実情を知っている人も少ないはずです。情報が錯綜し、正しい情報を得ることが困難であることも風張林道の難易度を上げている理由ではないでしょうか。

風張林道の自転車で走れる場所やルート

風張林道までのルート

風張林道は、風張峠へ登る途中にある激坂のルートです。都民の森へ向かうルートで、まずは檜原村役場を目指します。そして、檜原村役場前の分かれ道を右へ曲がり、次は檜原きのこセンターを目指します。風張林道の開始地点までは、川沿いのアップダウンを繰り返す道を西に13km以上進みます。檜原きのこセンターを抜けると、小さな集落があり、そこから風張峠に続く道が、風張林道です。

風張林道のルート

路面はきちんと舗装されているので、ロードバイクでも走ることができます。ただ、林道ですので、落石があったり、土砂崩れや工事中のために通行止めになっていることもあります。

風張林道の頂上

風張林道を制覇できた先には、やはり絶景があります。一つの山に登った後と同じ達成感も感じることができます。この絶景と達成感のためには、風張林道に挑戦する人も多くいます。頂上は、車が入れないように門が閉まっているのですが、歩行者や自転車は門の脇から抜けることができます。

風張林道へのアクセス

風張林道は、アクセスが容易ではない場所にあるということも難関といわれる所以です。電車でも車で行くにしても武蔵五日市駅か八王子駅が最寄となるのですが、風張林道までは八王子駅からは13km、武蔵五日市駅からは21kmほどの坂道のルートになっています。

マイカー

マイカーで行くのであれば、武蔵五日市駅がおすすめです。武蔵五日市駅の横に巨大な駐車場があり、1日600円で駐車することができます。

電車

武蔵五日市駅か八王子駅が最寄り駅になります。そこまで輪行できますが、そこから風張林道の入口まではかなりの距離があり、その道中は坂道でもあります。

まとめ

首都圏の激坂を代表する最強の風張林道。そこに至るまでの道中の距離と、道中の勾配のきつさ、そして道中の変わり映えのない景色という三重苦の先を乗り越えた者だけに見せてくれる絶景というご褒美。一端のロードバイク乗りなら、風張林道に挑戦して、自分の限界を突破し、絶景を見に行きませんか?

アクティブ少女の非日常
ライター

アクティブ少女の非日常

関西出身のチャリ旅ガール。主に一人で自分のペースで旅するのが好き。全都道府県制覇、その内、自転車では、日本半周行きました。

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