自転車のタイヤ交換を自分でやる方法
材料と道具がそろったら、いよいよタイヤ交換。ホイールを外すので、自転車を上下ひっくりかえしてから作業を始めましょう。
ホイールを自転車から外す
ホイールの外し方は、シティサイクルと、ロード・クロスバイクやマウンテンバイクで異なるので、それぞれについて説明します。
シティサイクルのホイールの外し方
シティサイクルは、ホイールがナットでフレームに固定されています。これをスパナやモンキーレンチで緩め、ホイールを外しましょう。前輪はカゴや泥除けを支えているアームを広げて外すことで、比較的簡単に外せます。後輪はスタンドやブレーキ、さらには変速機と、ちょっと複雑な構造をしていて、場合によってはマイナスドライバーなど、さらに道具が必要になる場合もあります。あとでホイールをつける際に手順を間違えないよう、スマホなどで外し方を順番に写真に撮っておくとよいでしょう。
ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなどのホイールの外し方
クイックリリースレバーを手で緩めれば、前輪後輪とも簡単に外れます。ロードバイクやマウンテンバイクといったスポーツバイクは、レースでパンクした際に素早くホイールごと交換してレースに復帰できるようにするため、道具を使わずホイールが外せるようにできているのです。
タイヤの空気を抜く
空気を抜くにはバルブを操作します。バルブには上のイラストに示すような3つの種類があり、それぞれ空気の抜き方が違います。
- 左:シティサイクルに使われる英式バルブ。上のリングを緩めて中のコアを抜きます。
- 中:ロードバイクやクロスバイクなどに使われる仏式バルブ。先端のリングを緩めて押し込みます。
- 右:マウンテンバイクなどに使われる米式バルブ。中にある突起を押しこみます。指で押しにくければドライバーなど先の細いもので押し込みます。
自転車・ロードバイクのバルブの種類と仕組みを一覧でご紹介!
タイヤとチューブをホイールから外す
次にタイヤとチューブの外し方を説明します。前輪、後輪とも同じやり方です。
タイヤの片側をホイールから外す
タイヤレバーの先をタイヤとリムの隙間に入れて、タイヤの縁を引っ掛けるようにしてリムの外側に引っ張り出します。タイヤがリムの内側に戻ってしまわないように、タイヤレバーの端をスポークに引っ掛けておきましょう(写真上)。2つ目のタイヤレバーで、1つ目と同様にビードを持ち上げます。ここからレバーを横に滑らせていけば、タイヤ片側がリムから外れます。
チューブを外して、タイヤも外す
チューブの外し方は簡単。タイヤの中に見えているチューブを引っ張り出すだけです。ただしバルブの部分は要注意。ナットで止まっていないか?止まっていたらナットを外してからバルブ部分をそっとホイールから抜きます。あとはタイヤを外す。これも簡単ですね。すべて外れたら、ホイール、特にリムの部分を綺麗にして異常がないかチェックしておきましょう。
次のページでも、タイヤのセルフ交換(続き)をご紹介します。
出典:筆者