つづら折りとは?意味や使い方を解説!つづら折りの道とはどんな道?

つづら折りとは?意味や使い方を解説!つづら折りの道とはどんな道?

日本には峠道がたくさん存在し、その峠道には必ずと言っていいほど「つづら折り」といわれる連続したへアピンカーブがあります。ここではつづら折りの意味や由来、自転車による走り方と著名なつづら折りのあるコースについて紹介していきましょう。

記事の目次

  1. 1.つづら折りとは 
  2. 2.つづら折りの特徴
  3. 3.つづら折りの走り方
  4. 4.つづら折りの楽しみ方
  5. 5.まとめ

つづら折りとは 

出典:http://www.pref.tochigi.lg.jp/c05/intro/tochigiken/miryoku/nikko/015.html

つづら折り(九十九折)とは、幾重にも折り重なって続く坂道のことです。峠道や登山道では、最短距離で頂上まで行こうとすると非常に急勾配となってしまい、体力的に上り切れなかったり、転倒、転落の危険が増大してしまいます。その危険を解消するため、横向きに近い方向へ蛇行させ、蛇行間の標高差を小さくすることで、斜度の緩和を図るもので、これがつづら折りとなります。

つづら折りの意味

つづら折りは「九十九折り」とも書くことから、何重にも折り重なっているという意味があります。急勾配の斜面を効率よく登るために緩やかな坂道を山肌に何重にも折り重ねて通行を楽にしています。このことから、つづら折りの道といえば長い坂道を意味しています。

つづら折りの語源

つづら折り(つづら折れ)の語源は、諸説ありますが、代表的なものとしては、

  • 葛篭(つづら)の元々の原料であるツヅラフジのつるが複雑に曲がりくねっていることにたとえたもの
  • 熊野古道の一つであるツヅラト峠を越える古道に折り返しのカーブが多かったことから
  • 鼓(つづら)の皮を止める糸が鋭角な切り返しで右左となっており、その様子に似ていることから
といったものがあります。

つづら折りの標識

つづら折りを示す交通標識の一つとして、「右(又は左)つづら折りあり」があります。この標識は連続する屈折屈曲部(つづら折り)の手前に設置されています。

つづら折りの特徴

特徴①一般的には峠道にある

つづら折りは、峠道、登山道などにあります。峠道では谷間に面した山肌や急斜面となる山肌に多くつづら折が設置されています。登山道では、山肌に沿って斜面を切り取るように設置されていることが多いでしょう。つづら折りに早く出会いたいなら、峠や登山道に出かけるのが一番の早道です。

特徴②市街地にもある

一方でつづら折りは、市外地にもあります。市街地の中でも小高い丘や、谷間を上下するような地域には、つづら折りの道路が設置されていることがあります。関東近辺では、鎌倉市の鎌倉霊園付近はつづら折りになっています。

つづら折りの走り方

つづら折れの道は、その道幅や高低差などによって走り方が変化したりします。ここでは、つづら折れの道を自転車で走る方法について紹介していきましょう。

走り方①上りと下りで大きく変わる走り方

つづら折りは、上りと下りでは走行時の速度が大きく変わります。上りでは斜度にもよりますが、非常に低速となり、下りでは逆に高速になります。

走り方②上りの走り方

つづら折れになっていることで、山肌を直線的に登るよりかは大幅に斜度は緩いですが、それでも上り坂はきついものです。交通量のある道路では、必ずキープレフトを守りましょう。また、なるべく一定のリズムとなるよう心がけて、無理のないペースで上りましょう。

つづら折りの内側と外側の斜度

つづら折りの折り返し部分の斜度には2パターンあります。

  1. 階段の踊り場のように一度平坦になるパターン
  2. 斜度が変わらず、上りながら折り返すパターン
1のパターンでは一度平坦路に戻るため、呼吸を整えたり、次に備えて加速をしたりすることができます。問題は2のパターンで、この場合ヘアピンカーブのイン側とアウト側では斜度が大きく変化します。イン側は斜度がきつく、アウト側は斜度が緩いのです。そのため、通常はアウト側を通ることで体力の消耗や足の消費を抑えられます。

イン側を通ると最短距離になる

一方で、イン側を通ると最短距離でコーナリングできるため、タイムの短縮が図れます。自分の脚力、体力と相談してインアウトを選択しましょう。

走り方③下りの走り方

つづら折りの下りは、加速と減速を繰り返しますが、適切なスピードコントロールとコーナリングの姿勢作りが重要です。

外足荷重

ダウンヒルにかかわらず、高速でコーナリングするときには外足加重が重要になります。外足加重というのは、コーナリング時にアウト側のペダルに加重をかけて、バイクをしっかりと安定させるスキルです。ダウンヒルかつ、急カーブとなるつづら折りで、気持ちのよいコーナリングを楽しむためにはぜひともマスターしてほしいスキルです。

速度の出しすぎに注意

くだりのつづら折りでは、次のヘアピンカーブまで一直線ということもあります。目標物が視認できている状態だと自然と速度も上がってしまうかもしれません。しかし、つづら折りのヘアピンカーブには通常エスケープゾーンはなく、下手をすると何十メートルも崖下に飛び出してしまう恐れもあります。

走り方④安全に走るために

つづら折れの峠道は、一般的に観光地であることが多く、たくさんの自動車が通行します。特に注意したいのは観光バスです。車体が長いため、観光バスとすれ違う時、安全のために必ず外側にいるようにしましょう。やむを得ずカーブの内側に入ってしまったときは、その場で停車、降車し、バスが通り過ぎるのを待ちましょう。

カーブミラーを活用しよう

つづら折りのカーブは、曲がった先の見通しができません。そのため、ほぼ必ずカーブミラーが設置されています。カーブに差し掛かる前にカーブミラーを確認し、対向車は前走車の位置を確認しましょう。

つづら折りの楽しみ方

通行するのにいろいろと注意点が多いつづら折りですが、その楽しみ方の一例を紹介します。

楽しみ方①上りはつらい!けど絶景が待っている

つづら折りの道は、一般的に斜度もきつく、上るのは大変なものです。しかし、開けた道では、周囲を見渡すと美しい景色が見れたり、これまでに上ってきた道を見ることができ、満足感や達成感を得られるでしょう。

楽しみ方②下りはコーナリングが楽しい!

下りでは、走行速度が高いので十分な減速が必要ですが、外足荷重によるハングオン気味のコーナリング姿勢は、平坦路ではまず味わえない体験です。路面状況への注意も必要ですが、バイクのライダーのようにリズミカルにライン取りをして、ヘアピンカーブをクリアしていくことができれば高い爽快感を得られます。

まとめ

最後に、つづら折りについてまとめてみたいと思います。

  • つづら折りは急斜面を効率よく上り下りするための道である。
  • つづら折りは意外と身近なところにある。
  • つづら折りには普通の坂道よりも他車に注意が必要
  • 上りは効率を、下りは速度調整と安定したバイクコントロールが必要
  • 上りきったときの達成感を味わおう
ということで、ぜひ皆様も次のお休みには風光明媚なつづら折りや身近なつづら折りを探しにライドしてみてください。

tama_sir
ライター

tama_sir

北海道函館市在住 ロードバイク、ミニベロのカスタムを楽しみ、時には函館競輪場でのトラック記録会にも参加しています。 自動車競技にも出場したりしており、車輪のついたものをこよなく愛しています。

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