自転車を乗るべきでない風速はどれくらい?注意すべきは何m以上の時?

自転車を乗るべきでない風速はどれくらい?注意すべきは何m以上の時?

自転車に乗るときの大敵は雨、そして風です。雨は降水予報で判断しやすい一方、風速をみて自転車に乗っていいかどうかの判断は難しいと思います。そこで、自転車に乗るべきではない風速の目安と、風が強いときのサイクリングのコツについて学びましょう!

記事の目次

  1. 1.風が強い日の自転車は危険
  2. 2.風速とは?
  3. 3.風速が強いと自転車はどう危ないか
  4. 4.自転車が危険となる風速何メートル以上かの目安
  5. 5.風速が強いときの自転車の乗り方
  6. 6.まとめ

風が強い日の自転車は危険

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台風の増加とサイクリングへの心構え

近年は大型の台風や大雨が頻発しており、道路の冠水など、水害の危険がよく取り上げられています。大雨の日に自転車に乗るときは、視界が非常に悪くなるうえに、タイヤのスリップの危険が急増します。さらには、自転車の車体にも悪影響が出るため、サイクリングを控える人は多いでしょう。

大雨だけではなく風の強さにも注意

しかし、雨が強くなくても風が強いときにもサイクリングに十分な注意を払わなければいけません。自転車を乗るべきではない、注意すべき風速の目安と、風が強いときのサイクリングの工夫について説明します。

風速とは?

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風速の定義

風速とは、その名の通り空気が風として移動する速さのことです。通常は秒速で表すため、「風速6m」と書いてあったときは、風の移動速度が秒速6mであることを意味しています。ちなみに、観測するときは地上10メートルに設置した計測器で10分の平均速度と最大風速を記録しています。

主な風速とその風の強さ

台風のときの風速の目安はおよそ17m以上で、強い台風では風速50mを超える場合もあります。風速17mのときは、とても自転車に乗れる状態ではありません。ここでは、その風速以下の場合についてその強さを学んでみましょう。

主な風速とその風の強さ

  • 風速1m程度:風向きは煙がたなびくのでわかる
  • 風速1.8~3.3m:顔に風を感じる・木の葉が動く
  • 風速3.4~5.2m:木の葉や細かい小枝が絶えず動く・旗が開く
  • 風速5.2~7.4m:砂埃が立つ・小枝が動く・紙片が舞い上がる
  • 風速7.5~9.8m:葉のある樹木が揺れ始める・池や沼の水面に波頭が立つ
  • 風速9.9~12.4m:小枝が大きく動く・電線が鳴る・傘が差しにくい
  • 風速12.5~15.2m:樹木全体が揺れる・風に向かって歩行困難となる

気象の区分では風速10m以上は「やや強い風」と表現されます。ここまで強いと自転車に乗るのは明らかに困難になります。

風速が強いと自転車はどう危ないか

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風が強いときに自転車に乗ると、どのような危険が待っているでしょう。いくつか例を挙げて強風のときに自転車に乗らないほうがよい理由について説明します。

危険の理由①体力を消耗するため危険

まず、風のなかを自転車で進むのは非常に体力を消耗します。これは、人間が自転車で生み出せるパワーが原付の5分の1程度であるためです。原付であれば、エンジンの力で突き進める風も、自転車で乗り切るには限界があるということです。

危険の理由②重心が高いため危険

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自転車は車やバイクとは違い、乗っている人に対して乗り物の重量が非常に軽い乗り物です。例えば、スクータータイプのバイクは70~90kgと人間の重さとさほど変わらないのに対し、自転車の重量は10~20kg程度です。その上に人間が乗るため重心が高くなり、風が吹くことで不安定になります。

危険の理由③横風が特に危ない

自転車では、特に横風に気を付けなければなりません。風でスピードが落ちたところに強い横風が吹くと、転倒の危険があります。さらに、転倒しなくても風にあおられると自転車が車道の中央側に動かされ、後ろから来る車両との接触リスクも増大します。

自転車が危険となる風速何メートル以上かの目安

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とはいえ、あらかじめ自転車に乗るか乗らないかの判断はとても難しいものです。それでは、天気予報を見たときにどの程度の風の強さであれば、自転車に乗らないほうがよいのでしょうか。これにはひとつの目安があります。

風速6mがひとつの目安

風速6mを超える強風の場合は、自転車に乗るべきではありません。これは「砂ぼこりが立ち、紙切れが舞い上がる、または、小枝が動く」という風力です。天気予報では「おだやかな風」と表現される強さであるため、徒歩の場合には何の問題もない風力です。

横風6mが危険

しかし、自転車に乗っている場合は、向かい風や追い風はなんとかなるものの、横から吹きつける風だと隣の車線に持っていかれる可能能性があります。この風力以上のときは、場合によってはサイクリングイベントの中止や、通勤通学などの交通手段の変更を検討することが望ましいでしょう。

風速6mはあくまで目安なので、路面のコンディションや走行距離などを総合して自転車に乗るか決めましょう!

風速が強いときの自転車の乗り方

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台風クラスの風の強さの場合には自転車を控えると思いますが、風が強くてもどうしても自転車に乗らないといけない日や、自転車に乗っている最中に、急に風が強くなる場合もあると思います。そんなときは、以下のポイントに注意するとよいでしょう。

ポイント①空気抵抗の小さい服装にする

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風が強い日に自転車に乗らなくてはいけない場合もあります。そんなときは、服装に気を配りましょう。具体的には、サイクルウェアのようなばたつきの少ない、体にフィットするような服を選ぶことで風の抵抗を低減させる効果が得られます。

ポイント②ハンドルをしっかり握る

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風の強い日のサイクリングには、自転車の乗り方にも工夫が必要です。風が強い日には、突風で突如として自転車のコントロールを失う可能性があります。もしものときに備えて、いつもよりもしっかり目にハンドルを握って車体をコントロールしましょう。

まとめ

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自転車はほかの乗り物に比べて重心が高く、特に横風に煽られやすい乗り物です。休日のサイクリングのプランを立てる際、天気予報の天気の欄だけではなく、風速の表示もいっしょにチェックして安全なサイクリングを楽しみましょう!

KOCHI Kazuhiro
ライター

KOCHI Kazuhiro

アマチュアトランペット奏者をやっている文化系サイクリストです。ロードバイクだけではなくミニベロも大好きで、毎週のように輪行旅行か試乗会に行っています。自転車の楽しさをもっと共有できる記事をお届けします。

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