おすすめ自転車漫画:ロードレース編
ロードバイクがレース用自転車である以上、スポーツ的要素の強い漫画ははるか昔から最新の作品まで、数多く描かれる人気ジャンルです。サイクルロードレースの人間的感情や駆け引き、苦悩や葛藤、人とのつながりなどはまさに人生そのもの。スポーツとしても、人間ドラマとしても、レース漫画はいつの時代も読む人の心に強く訴えかけます。
おすすめ①弱虫ペダル
- 作者:渡辺航
- 掲載:週刊少年チャンピオン(秋田書店)
- 単行本:66巻、スピンオフ7巻
現在のロードバイクブームに火をつけた代表的作品。ロードレースを通じて自らの可能性を知った気弱なアニメ好き少年が、友人や先輩後輩、ライバル達との切磋琢磨を経て絆を深め、成長する物語です。スリリングで迫力あふれるレース展開、個性的なキャラクターの描写など、少年漫画の王道とも言える大作で、TVアニメ、舞台、さらには実写化と、その人気と影響力はいまだ続いています。
おすすめ②かもめ☆チャンス
- 作者:玉井雪雄
- 掲載:ビッグコミックスピリッツ(小学館)
- 単行本:全20巻(完結)
主人公は小さな娘を男手ひとつで育てる信金営業マン。ある日外回り中に他人の高級ロードバイクを壊してしまった彼は、代償として身代わりでレースに出されてしまいます。練習を重ねて少しずつ成果を出すうちに、自分の特性に気づき可能性を求める主人公。どこか切なくも希望に満ちた作品は、夢を見ることを忘れた大人におすすめです。
おすすめ③はやめブラストギア
- 作者:竹山祐右
- 掲載:月刊ヤングキングアワーズ(少年画報社)
- 単行本:全8巻(完結)
アウトローひしめく裏レース「デストライド」を勝ち抜き、父の行方を探す少女の活躍を描く、かなり破天荒な異色のレース漫画です。実際のロードバイクや戦いの舞台となる峠、飲食店など実在の場所もリアルに描かれ、ヒルクライム派にもツーリング派にも人気の作品です。物語の鍵を握る最新鋭バイク「オーメストグランデ」をめぐる陰謀、そして次々と現れる強敵に立ち向かう主人公・はやめの戦いの結末はいかに…。
おすすめ自転車漫画:ロングライド編
ロードバイクで長距離を走り切るロングライドを題材にした漫画は、苦しさに立ち向かう挑戦の記録であると同時に、旅やツーリングの楽しみを味わうことができる旅行記でもあります。ポタリングからもう一歩踏み出し、これからロングライドに挑もうとする方にも、各地を走破済みの経験者にも、それぞれの形で楽しめるのが魅力です。
おすすめ①ろんぐらいだぁすとーりーず!
- 作者:三宅大志
- 掲載:月刊ComicREX(一迅社)→月刊ブシロード(ブシロードメディア)
- 単行本:10巻
「ろんぐらいだぁす!」からの改題で、タイトル通りロングライドに魅せられた女子大生たちのツーリングの模様を描く作品です。運動が苦手で自分に自信がなく、最初はポタリング程度だった主人公が、いつしかヤビツ峠や渋峠を走破し、長距離を走り切ることで少しずつ変わっていきます。萌え系の絵柄と美しい風景描写が人気で、アニメ化やグッズ展開、コミュニティライドも行われています。
おすすめ②びわっこ自転車旅行記
- 作者:大塚志郎
- 掲載:まんがライフMOMO/ストーリアダッシュ(Web連載、いずれも竹書房)
- 単行本:5巻
インドア派3姉妹による、全国津々浦々のロングライド挑戦の物語。基本は作者本人の体験に基づいており、一回で走る距離が長いのが特徴です。漫画家・アニメーター・音楽関係という運動不足な3姉妹の設定は、読者にとっても身近な存在。そのためかツーリングの楽しさより、ロングライドのトラブルや苦しさの方が多く描かれ、リアルな現実が伝わってきます。
次は自転車にまつわる「サイクルライフ」について描かれた人気漫画を紹介します!