はじめに
ロードバイクではペダルを踏む力が推進力に変換されるため、ペダリングの綺麗さは非常に重要です。今回は、美しいペダリングのかたちや、ペダリングの練習方法を紹介していきます。
ロードバイクでの綺麗なペダリングフォームの特徴
ロードバイクでは、綺麗なペダリングフォームで漕げるようになることは、非常に重要です。しかし、綺麗でないペダリングフォームと綺麗なペダリングフォームではどのような違いがあるのでしょうか?まずは、綺麗なペダリングフォームの特徴について解説します。
特徴①綺麗な円運動ができている
ロードバイクだけでなく、自転車のペダルはクランク部分に固定されています。クランクは常に円運動でチェーンに推進力を伝達しているため、ペダルも円運動を行う必要があります。正しいペダリングフォームでは、その円運動にムラがなく、たいへん美しく行われています。綺麗な円運動でペダリングを行っていると、ペダルやクランクの動きが非常にスムーズに動いています。
特徴②ロスが少ない
綺麗な円運動でのペダリングが行われていることは、力のロスが少なくなることにも直結しています。めちゃくちゃなペダリングで、円運動とは違った運動でペダリングを行うと、どれだけ力強くペダルに対して力を入れたとしても、うまくクランクやチェーンには力が伝わりません。逆に、綺麗な円運動でのペダリングが可能になれば、そこまで無駄に力んだ状態でペダリングをする必要がなくなります。
特徴③ロードバイク上でも体が安定している
綺麗なペダリングフォームで自転車を漕げるようになると、無駄な力の力みもなくなるため、非常に体が安定します。そのため、綺麗なペダリングフォームでは体が左右上下にぶれなくなります。見た目も綺麗になるのはもちろんですが、体のブレが少なくなると自転車に乗車しているときの挙動や姿勢も安定します。
ロードバイクでペダリングフォームが乱れている方の特徴
綺麗なペダリングフォームの特徴は解説しましたが、反対にペダリングフォームが乱れていたり、間違ったペダリングでロードバイクに乗ったりしている方にはどのような特徴があるのでしょうか?次は、ペダリングフォームが乱れてしまっている方に見られる特徴についての解説をします。
特徴①無駄な力が入っている
ペダリングフォームが乱れていたり、間違った方法でペダリングを行っていたりする方はペダリングに必要のない力も加えてペダリングをしています。そのため、常に無駄な力がはいっています。もちろん、不要な力が加わっている分、力のロスにもつながってしまい、ペダリングが綺麗な方と比べて、疲れやすいです。無駄な力が入ると、姿勢の乱れにもつながります。
特徴②まっすぐ走れない
ペダリング時に無駄な力を加えてしまうと、体のブレにもつながります。体がブレてしまっていると、乗車姿勢も乱れて、ロードバイクでの走行時の挙動が安定しなくなります。その結果、まっすぐ走っているつもりでも、左右に小さくふらついてしまっており、実際にはまっすぐ走行できていない場合もあります。白線の上を意識して走行すると、左右にブレていることが分かりやすいでしょう。
特徴③ペダリングに不要な筋肉ばかり発達している
最後に、ペダリングフォームが乱れている方は、ペダリングに本来は不要な筋肉も発達してしまっています。綺麗なペダリングフォームであればお尻や太ももの筋肉を主導で漕いでいますが、乱れてしまっている方は、ふくらはぎの筋肉も過剰に発達してしまっていることもよくあります。綺麗なペダリングを行うためには、体に近い部分の筋肉を意識してみるといいでしょう。
次のページではロードバイクのペダリング時に意識すべきポイントなどを解説します。