サイクリングは健康向上に効果的
趣味で自転車に乗りつづけていると景色に気分が爽快になることや、体の代謝が活性化すること実感します。しかし、実は趣味でロングライドすることはもちろん、通勤通学や買い物などの短時間のサイクリングでも健康増進に結びつくのです。今回は自転車の健康へのメリット5つを紹介します。
自転車の健康へのメリット①ダイエット効果
運動が苦手なひとほど自転車がおすすめ
自転車での運動不足解消によるダイエット効果は絶大です。さらに、自転車とランニングとの違いは、膝への負担が小さいことです。また、坂道を重たいギアで走らないと運動にならないということもありません。軽いギアでクルクルと漕いでも、ダイエット効果が得られます。
自転車は全身運動
自転車に乗っても下半身の筋肉ばかりが鍛えられてしまうと思っていませんか? 見た目に反して、自転車は全身運動なのです。そのため、自転車をこぐ運動で脚だけ太くなる心配は少なく、さらには、普段デスクワーク中心で肩こりや腰痛に悩む方への症状改善効果も期待できます。
効果的な運動方法
週3回20分以上がおすすめ
自転車で痩せるには、週3回20分以上の運動が効果的です。2~3日ごとに運動することで、筋肉の休息期間ができるため、故障が起こりにくいためです。また、20分以上持続した運動を行うことで脂肪分の効率的な燃焼が始まるため、運動不足の方もまずは20分を目安に始めてみることがおすすめです。
意外と高い消費カロリー
例えば、体重60kgの人が時速15kmで30分のサイクリングをした場合、約180kcalの消費します。これは、茶碗一杯分のカロリーに相当します。無理な食事制限は体に悪影響を及ぼす場合がありますが、自転車は食事を我慢するよりも無理なくできるダイエット運動といえるでしょう。
もちろん、消費カロリーをあてにした食べすぎは控えましょう!
自転車の健康へのメリット②血糖値を下げる効果
日本人の5人にひとりは糖尿病予備軍!
日本の糖尿病患者数は300万人、予備軍は2000万人という調査結果があります。糖尿病のひとつの原因が高血糖です。高血糖が続くと、体の細い血管負担がかかるため、体にさまざまな悪い影響が出ます。悪化すると神経障害や視力の低下にまでつながります。
自転車が血糖値を下げる理由
自転車をこぐ運動には、血糖値を下げる効果があります。これは、自転車をこぐとき、大腿筋やハムストリングスなど大きな筋肉を使うため、運動の負荷がほかの運動に対して大きく、糖質が効率的に消費されるためです。これによって血糖値を下げる効果が生まれます。
自転車の健康へのメリット③ストレスの低減効果
自転車の心地よさは健康にもよい
自転車に乗ることで感じる風や、心地よく移ろう風景を見ることで気持ちよく感じるひとは多いでしょう。このとき、脳には幸福感やモチベーションを高める「ドーパミン」という神経伝達物質が分泌されています。
ドーパミンの効果
ドーパミンは神経細胞を活性化させ、集中力を高めます。さらには、ストレスを発散させるうえにリラックス効果もあります。ストレスの多い現代社会では、これを減らすことが健康によいことは言うまでもないでしょう。
あの文豪も自転車に救われた?!
文豪、夏目漱石も自転車でストレスを解消していたと知られています。彼は、イギリス滞在中に神経衰弱に陥っていました。それをみた人が、彼に自転車をすすめました。苦戦しながらも自転車に乗れるようになり、趣味として自転車に乗るうち神経衰弱の症状も改善されたといわれています。
今も昔も変わらず、自転車にはストレス解消効果があるということですね!
自転車の健康へのメリット④悪玉コレステロールの減少効果
悪玉コレステロールは万病のもと
悪玉コレステロールは、喫煙や脂肪の多い食生活を送っていると増加します。血液中の悪玉コレステロールが増加すると、次第に血管壁に入り込んで動脈硬化ができます。この動脈硬化は、脳卒中や心筋梗塞などの大きな病気に繋がります。つまり、コレステロール値の改善は健康上とても重要です。
自転車の悪玉コレステロールへの効果
自転車をこぐことで、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロール増加させる効果があることが確認されています。これは、自転車が筋肉をダイナミックに動かす運動であるうえ、運動の強度が悪玉コレステロールを減少させるのにちょうどよい強度であるためです。
自転車の健康へのメリット⑤便秘解消効果
全人口の2割が悩む便秘
厚生労働省の調査では、便秘で医療機関を受診した人は20万人以上、通院はしていないものの潜在的な便秘持ちは日本人の2割を占めるといわれています。そして、実は運動不足と便秘にも密接な関係があります。それは排泄にも筋力が必要なためです。
サイクリングで腸が活性化
自転車の運動では排泄のために使う筋肉がバランスよく鍛えられます。そればかりでなく、こぐ動きは腸のぜん動運動が活性化させます。便秘症の人は腸の動きが低下しており、便の水分が腸に吸収されやすくなっています。ぜん動運動が活性化されると便の水分が増え、便秘解消につながります。
まとめ
このように、趣味としてロングライドやレースを楽しむ人はもちろん、通勤通学の数十分のサイクリングでも十分な運動になるうえ、多くの健康へのメリットが知られています。食事や喫煙、過剰な塩分を避けるなどの生活習慣と自転車を組み合わせれば、健康な生活に大きく近づけるでしょう!
継続的な運動で筋肉量が増えると基礎代謝も上がり、「痩せやすい体」に近づけます!